迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

【沖縄さくら旅】22 クジラがゆく。

2012年01月31日 | 旅する。

1月31日 火曜日 今帰仁

ひでぼうさんから児童劇団のお話を興味深く聞く。沖縄は復帰前から青少年演劇に熱心なんだそうだ。そういえば沖縄市ではキジムナーフェスタとかやってるものなぁ。

朝食、トーストと残りもので焼きそばパンやハンバーグパンを作る。あ、3月31日のスカイマークを取り忘れた。関空-那覇が780円なので狙っていたのだが。

 

「あれ、クジラの潮吹きじゃないですか?」

ひでぼうさんが、沖を見ている。結家のリビングから見える海で、潮吹きみたいなしぶきがあがったそうだ。みんなが海に注目する。また水しぶきだ。まっすぐ上にあがった。

 「クジラだ! まちがいない!」



昼食にはインドで食べたベジバーガーをイメージして、トーストでタマネギ、ニンジン、お好み焼き粉などで炒めたパテを挟んでみる。けっこういけるが、「お好み焼きサンドイッチ」の方が実態に近い。



昼下がり、なおちゃん運転の軽にコーちゃん、ポンと乗って〈パン・ド・カイト〉へ。なおちゃんはヘルパーなりたてなので、私がナビをする。私にとっての定番であるメープルラウンドとカレーパンを買い、名護バスターミナルへポンを送る。ターミナルには那覇空港行き高速バス111番(15時00分発)が止まっていた。14時59分、奇跡の1分前到着で111番に乗車するポンを見送る。

マックスバリュで買い物し、今月4回目の古宇利島へ。〈フクルビ〉最後の営業日にはホットチョコレートをオーダーする。やがて結ねぇらも合流し、ケーキの贈呈、ムービーの上映となだれ込む。



営業時間中に、おじゃまさまでした。というか、ケーキを勝手に人の口に押し込むコーちゃんから逃げるのに必死だったけど。



結家に戻ってメープルラウンドを切って焼き、マスカルポーネを塗り、居合わせた方々に振る舞う。

今晩の料理はタマネギ、ニンジン、もやしを茹でて、しゃぶしゃぶにした牛肉をのせ、カイワレを添える。これに焼き肉のタレ、中濃ソース、豆板醤で作った特製ソースをかける算段。



夕食会では「〈かつおのタタキ〉とは料理名ではなくて、実は人をかつおで叩く罰のこと」という新説を聞いて瞠目する。

キッチン飲みにうつり、ウノジェンガでは不注意と攻め過ぎで2回も敗れる。ううむ。ここではセブラーマンの大胆な秘密「桂浜で」が明かされた。そうか、そうだったのか。高知の謎がさらに深まった。


【沖縄さくら旅】21 さくらと滑り台とウクレレと。

2012年01月30日 | 旅する。

1月30日 月曜日 那覇→今帰仁

郵便局に行ってゆうパックの箱を買う。この中に月光荘2階に置いていく荷物をまとめる。A-COOPで198円弁当、78円カフェオレを購入、朝食にする。

今日は師匠とともにゆりちゃんを北部に案内しつつ、私は今帰仁に泊ろうという企画で、ついでに大阪二人組も一緒に行こうということに。レンタカーはすでにゆりちゃんが借りていて、運転は師匠が担当、私は例によってナビをする。

すでに師匠とゆりちゃんはスタンバイ、例の二人組はまだ寝ているが師匠が厳しく叩き起こして出発。浦添のローソンで飲み物などを各自整え、まずは師匠推薦のタコス専門店〈メキシコ〉(宜野湾)でタコス2人前8個を5人で分ける。



そして読谷までドライブ、私おすすめの〈金月そば〉でつけそば750円、やっぱりうまい。



今度メニューをリニューアルするみたいで、その前にこのつけそばを食べに来たのだ。このあたりにも桜の樹があり、ちらほら咲いている。



部瀬名岬の先端、ブセナテラスを抜けた先にある万国津梁館を見学する。



とくに行事がなければ無料で見学できるし、スケジュールはwebで確認できる。10年前のサミット会場やカフェも見学可、クリントン大統領(当時)の座った椅子に座ることもできる。ここのロケーションと贅沢な建築はなかなか。そこに何を思うかは人それぞれ。

 

そして八重岳へ、まず上をめざす。たくさんのシーサーが笑っている神社にお参りする。



頂上にあるのは米軍の通信所。道路沿いにさまざまな色の桜が咲くが、満開云々以前に咲く気配のない幹があるようだ。まつり会場の桜にいたってはまだなのか、咲かない年なのか、ほとんど開花していない。

滑らない滑り台で師匠が無理矢理下りてみるの図。



いろんな話を総合すると、昨年が台風の当たり年だったため、塩害で咲かない桜が相当数あるようだ。

それでも咲く花たちは可憐さと力強さを漂わせる。

 

古宇利島へ。今月すでに3回目。馬にも時々出会える。



タバコを売っている商店を探して一周する。結局〈フクルビ〉で尋ねる。歩いて降りてみたら、いかにも沖縄らしい売店で、気持ちがなごむ。



〈フクルビ〉ではココアラテを頼んでみる。



ゆっくりと景色を楽しみ、会話を楽しみ、若いもんはバドミントンなんかやっているし、ゆるやかな時が流れるいい空間だったんだが。事情があって今月で営業を終わるために、すでに解体作業に入っていた。



古宇利島に別れを告げ、A-COOPに寄ってもらって買い物をする。今日から結家に2泊する。京都のコーちゃんがいて、久々の再会を喜ぶ。月光荘のみんなを案内して浜へ下りる。ここで、ゆりちゃん、師匠、大阪組とはお別れ。

今晩作るのは沖縄そばで作る焼きそばの予定だったのだが、あまりに麺類がかぶったのでオムそばに変更する。見た目だけでも変化をつけてみた。



夕食会でのテーマは「思い出の曲」ということで、「サヨナラCOLOR」が大合唱になった話とかしたり、ウクレレの講習をすることになって「生活の柄」や「カントリーロード」を弾いたり。ウクレレ講習では期せずして女子に囲まれてしまう。いや、そんなつもりはないんです、たまたまなんです。


【沖縄さくら旅】20 眠りの罠が。

2012年01月29日 | 旅する。

1月29日 日曜日 那覇

シャワー浴びて、洗濯して、昨日買った〈パン・ド・カイト〉のクロワッサンダマンで朝食。中にはカスタードクリームが入っていて美味、ブラックコーヒーに合う。

まどかが来たので、プレゼントにTOLOT写真集を手渡すが、何かの罠かと思ったらしく、ものすごく疑ってかかる。真面目に作ったのに。

ケイリンとシモンが上海に帰るという。アドレスを交換して見送る。

 

大阪二人組(まさと&ゆうた)を引率して〈大東そば〉へ。おすすめのラーメンかそば、というリクエストだったのだが、あまりに空腹だったため、一番近い店にした。大阪のコは「おいしかったです」と店に声をかけるので好感がもてる。彼らは「当たり前」というのだが。

〈ひばり屋〉で一休み。まさとクンは本当に寝てしまった。

たしかにうとうとする昼下がり、私も月光荘の縁側でひと寝入り。う~ん、本当に眠い。着替えてベッドで真剣に寝る。

日も暮れたころ、起き出してiPadでfacebookをいじる。登録はしているが、ほとんど活用していない、というよりほとんど画面を見たことがない。ここで「友達」のつくりかたを検証する。ふうむ、そうだったのか。

 

大ちゃんの夕食というかつまみというか、つまり500円を肴に飲む。最初は瓶ビールから。アーサ入り卵焼き、タマネギと大根皮のピリ辛炒め、チキン、雑炊まで。

北部のさくらは、ディアーゴ撮影の動画(八重岳と思われる)では、けっこう咲いている。

〈つきのわ〉に移動して、あちゃ&ゆきみのコラボというか共演を拝聴する。ユニット名はとりあえず「大なり小なり」に決定。

今日は写真を撮らなかった。こんな日もある。


【沖縄さくら旅】19 エンジン全開、アクセルGo Go!

2012年01月28日 | 旅する。

1月28日 土曜日 那覇

今朝ははるちゃんからパンをもらい、よっしーからマーガリンをもらい、ようすけからコーヒーをもらって、まるでわらしべ長者のように(ちょっと違う?)みんなで朝食。さらにコッペパンのトーストにマーガリンを塗り、オニオン、ベーコン、卵、マヨネーズでサンドイッチにしたり。素晴らしい朝になったが、洗いものじゃんけんに負ける。

はる曰く「こんなに天気のいい日はみんな外に出なさい!」ということで、まもる運転の月光荘ハイエースで海へ行くことに。

「百名? 伊計島? いっそ古宇利島へ行こう!」

前から海に行きたがっていたディアーゴ、しばらく沖縄にいるらしいみゆきちゃん、大阪から来た二人組の片割れまさとクン(相方は起きなかったので放置)、師匠、大ちゃん、たけクンで、
 「エンジン全開、アクセルGo Go!」
 (月光荘では、出かける時にこのかけ声で出発するのが伝統芸として受け継がれている)

まずは読谷の〈八連〉で腹ごしらえ、人気店で少し待つことになったが、その間にディアーゴは本場読谷村の紅芋をゲット。



らあめんはとんこつながら濃厚でしつこくなく、極端な細麺ではない上に固めなのでかなり好みである。ディアーゴは「いいパスタだ」と店主にベタぼめ。ここでバイクで走ってきたヒーローと合流して、みゆきちゃんを後部座席に乗せていくことに。

恩納村に入るときれいなビーチが続いてテンションがあがる。名護で渋滞にあったが、真喜屋を左折、屋我地島を抜けていよいよクライマックスなので大ちゃんを起こしてあげる。

橋だ! 海だ! 古宇利島だ!



あまりにいい天気、青い海なので、ビーチにクルマを入れる。まもる、師匠、ディアーゴが泳ぐ。そしてヒーローらも合流。いまが北半球の1月ということを忘れる。



〈フクルビ〉に案内し、コーちゃんや理恵ちゃんやボロに再会する。ボロは久しぶりにまもるをいじり倒して嬉しそうである。



帰路には〈パン・ド・カイト〉に寄り、カレーパンを食べる。再度買い足す人が続出する人気ぶり。

なかなか充実したツアーだったが、名護付近があまりの渋滞で進まない。これでは日没に間に合わないではないか。ううむ、それなら! ドライバーまもるに指示して右折、名護野球場となりの駐車場にクルマを入れ、走ってビーチへ。



ぎりぎり間に合って、みんなで海に夕日が沈むのを見送る。ちょうどこのあたりはなごゲストハウスの跡地ではないかと思う。



さあ、帰ろう。この渋滞は名護さくら祭りと米軍のペイデイ(給料日)が重なったせいらしく、たくさんのYナンバー車を見かけた。



月光荘に戻ったら、まどかとまどかのお母さまがおみえになっていた。

〈コトブキ〉でポン酢めんグレートに無料トッピングパスでチャーシューをつけてもらう。



11人で久茂地の屋台へ。



〈8UP〉にて、国籍も年齢も性別も多様な面々がピザや泡盛やワインで盛り上がる。


【沖縄さくら旅】18 那覇の穴場を探検する。

2012年01月27日 | 旅する。

1月27日 金曜日 那覇

朝、ディアーゴから「煎茶」をもらう。エスプレッソより緑茶が好きなんだそうだ。イタリア人なのに。

今日は那覇の海側を探検してみようと思う。

沖映通りをまっすぐ海側へ歩く。58号線を横切って那覇中学校の裏手に古本屋〈ちはや書房〉がある。なかなかマニアックなセレクトで、時間を忘れる。2冊ほど挨拶代わりに購入し、さらに海側へ。ガジュマルが見事な公園があった。



そのそばに  古本屋〈言事堂〉がある。美術・工芸関連が中心ということだが、あえて違う分野でまた2冊購入。こういうところで物欲を全開させると財布にとって大変危険なので、適当に切り上げる。

そのまま若狭中通りにぶつかるまで歩き、波の上ビーチに寄ってから旭が丘公園の山を越える。



このあたりには対馬丸記念館をはじめ、久米至聖廟(孔子廟)、波の上山護国寺、波上宮神社と見所が多いのだが、今日はすべてパスして先を急ぐ。

〈らあめん波蔵〉で塩とんこつ、替え玉無料、無料トッピングパスで煮卵を頼む。テレビでは寺田農が事実婚の内妻に訴えられていた。ちなみにこのそばの若狭緑地は樹林好きにはたまらない。

ロワジールホテル&スパタワー那覇の裏手に三重城(みーぐすく)がある。階段を上ると鳥居があり、奥には拝所が。海上保安庁の信号所があって、海保十一管区が管理しているようだ。



ここはかつて港を守るために岩礁から長く堤を岸までつないで要衝としたところだが、明治以降は埋め立てが進んで往時の面影はない。古い絵図や古地図を見ると、那覇港を守るように細長く突き出した長堤の先に城塞がある。

ホテルの前にはタクシーが列をなしていて、歩く私に声をかけてきた。
 「にいさん、どこまで行くの?」
 たぶん、行き先と交渉によってはかなり安くしてくれそうではあったが、今日の散歩は明治橋から奧武山公園あたりまで、あまりに近すぎる。
 「近所の散歩なんです。また今度」ということで。



那覇港那覇埠頭はいまだ現役だが、荷揚げは安謝の新港、周辺離島への貨客船のほとんどはとまりん(泊埠頭)に機能が移っていて、ここを発着するのは奄美群島など鹿児島県方面へのフェリーなどになる。

この港から国場川をはさんで向こう側に御物城(おものぐすく)が見える。かつては港内の小島で貿易倉庫があり、戦前には高級料亭もあったそうだが、今は岸と地続きになり、米軍が管理する那覇軍港敷地内にあるため、立ち入りできない。



明治橋を渡りながら御物城を撮影していたら、橋のどこかにあるはずの国道58号終点モニュメントを探すのを忘れた。58号線の起点は鹿児島市で、種子島、奄美大島を経由して那覇まで続いている。沖縄本島の起点である国頭村奥のモニュメントは撮影してあるんだが。

 

奧武山の沖縄セルラースタジアム那覇は、今年から巨人がキャンプするというので盛り上がっているようだ。が、今日の関心はそこではない。


奧武山は総合運動公園になっているので、陸上競技場・野球場・テニスコート・武道館・弓道場・プールなどが整備されている。那覇に住む人にとってはオリオンビアフェスタや那覇マラソンなどのイベント会場として親しまれている。しかし、ここにある史跡はあまり知られていないようだ。

世持神社の方に登ると、ちらほら桜がほころびはじめていた。



神社では工事関係者がお祓いをしていた。

公園の中をめぐり、護国神社へ。この裏に回っていくと、山頂にいろいろな像や碑がある。このへんはまだ調べきれていないので、今後の課題である。



いったん下りて、遊歩道を経由して沖宮にのぼる。ここからはプールを見下ろせる。奧武山公園を一周する遊歩道はジョギング用に膝に優しい舗装がしてあるそうで、クッション性が高い。

と書いてあったので歩いてみればたしかにふかふかしている。北明治橋を渡る。この橋は歩行者専用で計4枚の史跡案内板があり、その内容が充実している。これを読むと、まだまだ史跡ポイントはあるようだ。宿題だな。

ちょうど雨が降り出してきたので、壷川駅からゆいレールで帰る。なかなか充実した史跡散歩であった。



月光荘に帰ると、ケイリン、シモン、ディアーゴらから「スーパーマーケット?」と買い物に誘われる。

実はディアーゴはイタリアンのシェフで、今夜の月光荘の夕食を作る約束になっていたのだった。財布係のまもるを連れて、多国籍チームでA-COOPとユニオンを回る。とにかくディアーゴは紅芋がお気に入りのようだ。

ディアゴはサンペイというミートボールの煮込みを作るらしい。キッチンには多数のギャラリーが詰めかける騒ぎになった。

とりあえず、大ちゃんから3種のつまみ(煮物、ワカメ、セロリ白和え)、豆腐、ポップコーン(チーズとチリ)と続々食卓に並ぶ。

いよいよディアーゴ渾身のサンペイがテーブルに。ミートボールスープに沖縄そばが入るグローバルなフュージョン料理になった。

さらにはるちゃんから餅のあんかけ鍋、シューマイが出て、今晩も豪華な宴に……と、思ったら大雨になり、ついに雨漏り。そんなこんなで大騒ぎ、こうしてまた月光荘の夜は更けていく。


【沖縄さくら旅】17 早起きした日には。

2012年01月26日 | 旅する。

1月26日 木曜日 那覇

朝7時に起きたのは、風呂に行くためである。26日は「風呂の日」、今日から早朝割引で平日950円(日祝日1200円)の〈りっかりっか湯〉に650円で入れる。ちなみにこの割引は翌月10日まで、朝6時~8時に入館すればいい。

サイドジェット、露天風岩風呂、ファウンテンバス、ハードジェット、ソフトジェット、スクワットといろいろめぐって凝りをいやす。というか、酔いをさます。

その後郵便局に行き、ユニオンで朝食を買って、月光荘でゆっくりしていたらもうすぐお昼である。早起きしたんだが。



今日はあちゃが本格インドカレーを作ってくれるそうで、今から楽しみだ。天気もいいぞ。そんな昼下がりにひとりのイタリア人がやってきた。まもるクンの月光荘館内解説ツアーを通訳する役目を仰せつかる。

彼の名前はディアーゴ、なんで沖縄に来たの? と聞いたら

「Change my life!」と答えてくれた。どうやら長いつきあいになりそうだ。



あちゃが作ってくれたカレーとチャパティが完成して、駐車場で青空のもとカレーパーティとなる。スパイシーな香りはインドそのものだ。



ギターや三線でセッションしたり、iPadで情報収集したり、さぁやにTOLOTの写真集4冊を貸し出したり、〈MOONBOW〉に行ったり。

〈がなは〉で噂の「あぐーメンチカツ」150円を4個買い、月光荘へのおみやげにする。豚と牛の違いはあるが、吉祥寺「サトウのメンチカツ」を思い出させるボール状で、にじみ出る肉汁がたまらない。

そして月光荘には千客万来、新しいゲストも加わって、宴は〈つきのわ〉までつづく。


【沖縄さくら旅】16 それぞれの旅、それぞれのツボ。

2012年01月25日 | 旅する。

1月25日 水曜日 那覇

天気がいいので「どこかへ出かけよう!」と、あすか(ゲスト)、はるにぃ(今日は仕事が休み)、ようすけ(軽を1か月レンタル中)で南部「裏」ツアーに出発する。

佐敷からニライカナイ橋を渡り、百名ビーチに下りる道を途中で左折してヤハラヅカサと浜川御嶽を巡る。



ヤハラヅカサは海の中に立つ石で、満潮で沈み、干潮で姿を現す。旧正月だからか、海面に飾りをつけた小舟が浮いていた。

〈山の茶屋楽水〉で休憩し、ケーキセットで二日酔いの胃腸をいやす。ここは〈浜辺の茶屋〉の姉妹店で、岩壁を屋内に取り込んだつくり、窓から一望する奥武島と海、できれば満潮時ならかなりの絶景。



つづいて奥武島、中本鮮魚店は正月休業だったので大城天ぷら店へ。



みんなへのおみやげに15個900円(イカ、さかな、もずく5本ずつ)の大量購入をしてみた。知っている人ならわかると思うが、ものすごい量になった。

八重瀬町役場奥にある具志頭歴史民俗資料館は入館料200円、展示室に入ったら照明がついていないので事務室で尋ねたら、単純に照明をつけ忘れていたのだった。それほどお客さんがいないのか、節電に努めているのか。



ここには1万8000年前の人類である港川人の人骨(全身骨格のレプリカ。発掘された人骨は港川1号と2号が今も東京大学総合研究博物館にあり、3号と4号は2007年10月から沖縄県立博物館で収蔵)が展示されている。

他にも具志頭親方蔡温、近代の移民、1945年の通知表(4月5月しかない、6月には「欠」)、戦争、方言、獅子、謝花昇の生涯、その他充実した展示で同行した他の面々が熱心に見入って滞在時間は2時間をこえた。

ついでに冨盛の大獅子に向かう。



戦争の時の銃弾痕が生々しい。

帰る道、糸満の港では船に大漁旗が何重にもはためいていた。今日は旧暦で1月3日、旧正月らしい風景だ。

最後に瀬長島で誘導灯と滑走路の間にクルマを停めて、真上を通る飛行機を撮影する。那覇空港は軍民共用で自衛隊も使用するので、旅客機に加えて戦闘機や輸送機がたびたび飛来してマニアにはたまらない。それにしても風が寒い。



うみそらトンネルを抜けて、日の暮れた那覇に帰る。月光荘でおみやげの奥武島天ぷらを肴に飲み始める。

今晩はまどかが作る夕食、500円。卵焼きのあんかけにはじまり、三枚肉、三色こんにゃく、根菜の煮物、挽き肉もやしピリ辛炒めのあとにメインの鶏鍋が二種、ドトーンと出る。白鍋は豆腐、鶏団子がメイン、黒鍋には鶏肉、鶏団子、きりたんぽ風、ごぼうささがき、ネギ。しめにはラーメンとおじや。

さらに日本酒の黒龍(福井)、わさび漬け、イカの沖漬けなどのおみやげもあって、なかなか豪華な宴になる。



ケイリンが昨日のお礼か、アンドロイドで写真を見せてくれる。アメリカ、カンボジア、アラスカなど。どこでも壁を登っているのがさすが。カンボジアは両親にとっては数十年ぶりの里帰りだったそうで、歴史の荒波を感じる。

ケイリンとシモンはいま上海在住だが、もともとはフランスのナンシーが地元。アールヌーボーの街とは知っていたのだが、ナンシーで有名なのは他にマカロン(お菓子)、プラティニ(ASナンシーでデビュー)、ミラベル(果物)、といろいろ教えてもらった。

この二人と一緒にボルダリングしに来た上海在住の日本人の方(夫婦)とも旅行の話で盛り上がる。南米ではエクアドルをベースにするのがいいらしい。ちなみに、たけクンはエクアドルでロバを盗まれ、ゆうきクン(つくば出身)はメキシコを馬で旅行したそうだ。

それぞれ、いろんな旅がある。


【沖縄さくら旅】15 三度目の正直は?

2012年01月24日 | 旅する。

1月24日 火曜日 那覇

昨日買った3本目のブラックニッカは、すでに半分以下になっていた。ううむ。たしかに昨夜は快調だったしなぁ。



月光荘で朝食、ご飯、豚汁、卵で250円。残りものを片付けてほしい、ということで納豆や麻婆豆腐の肉味噌をいただく。さらにチャイまで。

ギターを練習したり、映画は何を見るか考えたり、日記を書いたり。



今回の旅行のメインは北部に行ってさくらを見ることなんだが、各種情報を総合するとまだまださくらは咲いていない。それで遠出が延び延びになっているわけだが、そろそろどーにかしようと思う。自分一人なら何とでもなるが、大ちゃんを北部にガイドする日程は月光荘のシフトやまどかの休みも関連するので2月2日~3日あたりで調整してみて、という相談になる。

13時過ぎ、むつみ橋通りからえびす通りを抜ける。古い映画チラシが並ぶカラオケ屋らしき店があった。



cafe〈プラヌラ〉でビーフストロガノフ。





「ゆくるぽん」(ウチナンチュ向け無料クーポン誌)に旧喜瀬別邸9800円プランが出た! という話で盛り上がる。独立コテージに二つのツインルームとリビング、プライベートプール付きが3人以上で泊ればひとり9800円ですって、奥さん! ちなみに2月限定。

*「喜瀬別邸ホテル&スパ」は経営がリッツ・カールトンに移って「ザ・リッツ・カールトン沖縄」としてリニューアルオープンしているようです。



桜坂劇場で《エンディングノート》を見る。これも招待券で。



おそらく、身近な人の死を体験した人はこの映画に自分を重ねるんだろうと思う。カメラと被写体の距離感の難しさと絶妙さを痛感する。主人公の「おとうさん」が軽妙なユーモア感覚の持ち主であったことに救われる。

見ている間には重く感じなかったが、後まで響く余韻の深さはただごとではない。



月光荘では、今日は酒を控える。さすがに昨日飲み過ぎた。

夕食は傘を借りて〈コトブキ〉でつけ麺、750円。トッピングパスでチャーシューB品を付けてもらう。けっこうな量の麺にぶつ切りチャーシュー、割りスープまで、久しぶりに食べたがやっぱりうまい。

今晩ははるにぃの誕生祝いで、〈つきのわ〉でカーヴァがあき、ケーキやいくつものプレゼントが飛び交う。いつもいろいろお世話してくれる気のいいウチナンチュは、人気者である。


【沖縄さくら旅】14 写真を本にすれば。

2012年01月23日 | 旅する。

1月23日 月曜日 那覇

沖縄に着いてから2週間が終わろうとしているいま、朝食ができる店をリストアップしてみる。なかなか行けないのは、ぐずぐずしているうちにランチタイムになってラーメン屋に行くことを繰り返しているからだが、歩いて行ける近所に名店がいくつもあるのに、情けない。

そんな今日も11時過ぎに久茂地方面へ歩いて〈登龍門〉へ、濃厚坦々麺が880円、太麺でお願いする。ランチタイムサービスの小ライスも付けてもらう。濃厚なゴマ、辛みとうまみにはご飯が合うので、この選択は正解。



テレビでは旧正月で中国人観光客が日本に殺到! というニュース。そう、今日は旧暦で1月1日、元日なんである。糸満の旧正月行事も紹介されていた。



ラーメンの後に〈ひばり屋〉でカプチーノ。古本市の話から、変わった料理本の話になる。『ロートレックの料理法』とか、『Alice B. Toklas Cookbook』とか。



月光荘に戻り、師匠とラーメン屋の話になる。〈白龍〉(松山)、〈麺や偶もとなり〉(パイプライン通り、古島)あたりが次なるおすすめ。そこまで今回行けるかな? ま、目標は高くもっておこう。

〈MOONBOW〉でホットサンドとコーヒーを頼み、また作業をする。3月14日を最後に那覇を旅立つまどかさまのために、撮りためた写真からTOLOTで写真集を作るつもりなんだが、はたしてどーなるか。セレクションはほぼできているので、年代順を確認し、少し写真を入れ換え、タイトルを修正し、コピーを挿入する。長居を見逃してくれた上に仕上がりをチェックしてくれた森クン、ありがとう。日が暮れたころにネットから注文を確定し、データをアップロードして作業は終了、あとは配達を待つだけになる。ふう。

 

ユニオンでまたまたブラックニッカを買い、月光荘での飲み会に備える。三度目の正直、このボトルは何日もつのだろうか?


今夜は変則的で、大ちゃんが軽くつまみを作ってくれて「トータル600円でいいよ」というので、その場にいた3人が200円ずつ出し合う。それにたけクンが作った玄米とチキン風味クミンカレーのお相伴にあずかり、大ちゃんの600円つまみはハンバーグやらキャベツやら酢漬けにその他と意外に豪華で、酒がすすむ。はるちゃん得意のLADY GAGA《BORN THIS WAY》のギター伴奏はEDAEの繰り返しでいいらしく、適当に私が弾いてはるが歌い、大ちゃんが口パクするという芸が大好評で、座が盛り上がる。



私は私でTOLOTで作った写真集4冊(雲南、フィリピン、インド・ネパール)をいろんな人に見てもらったら存外に好評で、「本に仕上がっている」ことの効果を実感する。職業をカメラマンに擬装できるんじゃないか、と思ったくらい。ケイリン(両親がカンボジアから脱出した中国系フランス人)にはさらにiPadで私がカンボジアで撮った写真を見てもらったら、食い入るように見てくれて、月光荘が消灯して〈つきのわ〉に移ってからもiPadを中心にしていろいろ話をする。

写真を媒介にしてはじまるコミュニケーションもまた、楽しいものである。


【沖縄さくら旅】13 古本市とつけ麺とリクルートコスプレと。

2012年01月22日 | 旅する。

1月22日 日曜日 那覇

今朝もとくに予定はない。さぁやがアートが好きというので、佐喜真美術館を推薦してみる。ここのコレクションの中心は丸木位里・俊の連作《沖縄戦の図》やケーテ・コルヴィッツの連作版画《戦争》だが、ジョルジュ・ルオーの作品もあり、なかなかいいところである。

雨になった。

11時過ぎに壺屋へ。きれいになったやちむん通りだが、その裏側を歩くといろんなものに出会う。




ぐるぐる回っていたら、大勢の人で混んでいる店舗を見つけた。そこがひばり屋古本市の会場だった。あまりに混んでいてお話しどころか、ゆっくり品定めする余裕がない。というか、もともと人見知りだし小心者なので知らない人がたくさんいるところに放り込まれると途端に機能停止してしまうのである。

かろうじて〈イチカラー〉のカツサンドを買い、たまたま来ていた〈プラヌラ〉のちかえさんに挨拶し、カツサンドをさらに買い足したり、『テルマエ・ロマエ 1』を100円でゲットしたりして混雑した市を後にする。

今日の昼食は〈麺やラスカル〉、つけめんが700円ながら煮卵まるまる1個、ぶ厚いチャーシュー、濃厚な豚骨魚介しょうゆ、極太麺と満足感の高い内容で、さすが師匠が推薦するだけのことはある。



月光荘に戻ったら、まどかのごはんやさんではビールがハッピーサンデーで300円なのであった。〈イチカラー〉のカツサンドをまどか女王様にプレゼント(みつぎものともいう)して、その場にいた大ちゃんや師匠らとも分け合う。

『テルマエ・ロマエ 1』を読んだり、ギターを弾いたりしていたらもう夕方だった。糸満で自動車教習所の合宿に入っているかずぅが教習所の友だちを連れてやってきた。ここにはる、まーもが帰ってきて、当然のように盛り上がり、ついに大ちゃんまで壊れた。

ま、楽しいのはいいことだ。



今晩の〈つきのわ〉は「リクルートファッション」のコスプレでガールズバーということなのだそうだ。

以前にチャイナドレスのコスプレをやった時の写真が好評だったので、開店前ながらカメラマンとして呼ばれる。というか、勝手に潜入したんだが。



撮影会をカメラマンのキャラクターでやりきると、そのテンションが面白いらしく、まどかやなっちにバカ受けする。別人格ですから。


【沖縄さくら旅】12 朝も夜も「乾杯!」

2012年01月21日 | 旅する。

1月21日 土曜日 那覇

朝から「乾杯!」みたいな声で目が覚めた。なんだかさっちゃんの声のような。

だいぶたってからゆんたくに顔を出すと、さっちゃんは倒れ込んで寝ていた。月光荘でありがちな光景ではある。

 

フランス人のカップルとお話をする。女性の両親は中国系でカンボジアから1970年代に脱出してきたのだそうだ。そして沖縄にはボルダリング(!)のために来たという。どうやら、その世界では沖縄には素晴らしい崖がたくさんあって、しかも下が砂浜なので人気があるらしい。



本日のごはんやさんのプレート、実においしそうだったんだが。



今日のお昼は〈天天有〉へ。京都一乗寺の店には一度行ったことがある。有セット900円(中華そば+餃子+ご飯)、スープは濃い口、麺は普通で頼んだが、実は「スープは薄口(鶏白湯)で頼み、味噌唐辛子、紅生姜で味を調整した方がいい」ということであった。個人的には麺固め、ネギ多めで今度試してみようと思う。

〈ひばり屋〉でいつものカプチーノ。いよいよ明日は古本市のイベントだが、雨になったら壺屋に場所を借りるそうだ。で、左手のひらの真ん中を蚊に刺された。そんなところをどうやって? と思う。なぜ気づかないんだろう?



月光荘では土曜日のごはんやさん、ビールで宴会がはじまっている。ようやくさっちゃんも起きてきた。〈MOONBOW〉でチャイ、iPadで月光荘関連の写真を年代別にソートしながらセレクトして62枚まで減らす。この間約2時間。

月光荘に戻ったら若いもんともう若くもないもんが飲んで歌って騒いでいた。

 

さっちゃんが復活したので、岡ちゃんも一緒に台湾料理〈旺来〉へ。以前、台北でゲストハウスを経営していたオーナーにいろいろ話を聞くのが楽しい。もちろん料理は本格的な台湾そのものである。しかも旧正月の準備で特別に大根餅が! 健康にもいい雲南百薬(という野菜)は沖縄でも栽培されているそうで、この青菜炒めがまた絶妙。

さらに居酒屋〈以蔵〉へ。ここではかずクンとかぁクンが働いている。店は中国人観光客や旧正月帰省とおぼしきウチナンチュで満席、カウンターに案内される。ホールも厨房もいっぱいいっぱいのようだったので、あまり声をかけず料理長とお話しつつ、また食べる。お通しで出たゴボウフライが秀逸、豚タン塩やガーリック風味の鶏唐揚げもなかなかで、ごちそうさまでした。


【沖縄さくら旅】11 なんでもない一日が。

2012年01月20日 | 旅する。

1月20日 金曜日 那覇

新聞を読み、みんなと「おはよー」と挨拶しあい、iPadで情報収集し、旅立つ人を見送り、ギターを弾く。いつもの朝である。



久しぶりにジュンク堂に行く。歩きながら予定を考える。そういえば行くべきところがあったような気がする。

お昼には、ごはんやさん。まどかが「地味に傑作!」と自賛するご飯プレートをいただく。



鮭のハラミ、卵焼き、切り干し大根の煮物など。



平和通りから壺屋を経てカフェ〈プラヌラ〉へ。ミルクティーをスリランカのディンブラで。移転祝いの代わりに、TOLOTで作った写真集を手渡す。東欧などで撮った写真からプラヌラ向けにセレクトしてみた。

寒い、寒い、とこぼしたら「靴下もはかないで島ぞうり」を指摘される。やっぱり、そうですか。

 

発作的に月光荘の晩ご飯を手伝うことになる。A-COOPに買い出しに行き、ビーフストロガノフを作る。ワイン、デミグラスソース、トマト缶、タマネギで味のベースを整える。トーストを切って添え、パセリを散らしたらかなりいい感じになった。はる曰く「ビーフストロング!ガノフ」という名前でけっこう好評。

ゆきみが来たので、三線とギターで「てぃんさぐぬ花」、「ヒヤミカチ節」をセッションする。

夜は〈MOONBOW〉へ、すなおさんにいろいろ教わる。なんだかんだと4時近くまで飲んで帰る。


【沖縄さくら旅】10 ずっとほろ酔い。

2012年01月19日 | 旅する。

 1月19日 木曜日 那覇

予報では、今日の那覇は24度まで気温が上がるらしい。

昨日は酒を抜いたはずなのに、異様にのどが渇く。しかし二日酔いではなく、結論は「いまだにほろ酔い」ということで、飲まずにいいテンションをキープする。

 

駐車場ではシャケの公開散髪がはじまった。イスラエルから来たシャケは、ダイビングのインストラクターや水中写真が仕事らしい。本当は「チャック」だそうだが、「シャケ」と聞こえてしまったのが「覚えやすい」とそのまま呼び名になったもよう。ま、空耳の一種か。




たまたま美容師のゲストがふたり泊っていて、シャケにつづいてかまちゃんやすすむクンも散髪してもらった。空は抜けるように青い。



午後、ゲストのひとりと散歩に出る。目的は〈波布食堂〉だが、その前に歩いて少しでもカロリーを消費しておこうと思う。

美栄橋にある長虹堤の碑、商工会議所前にある孔子像などを解説しつつ、那覇港ターミナルを過ぎて〈波布食堂〉についたら意外に空いていた。

私は野菜炒め、650円。写真を普通に撮ると凡庸だが、実は通常の3倍はある。肉そばなんか、見たら笑ってしまうようなとんでもない量である。ちなみに、持ち帰りもできる。先日同席したおじぃ、おばぁはタッパー持参で3分の2をまずタッパーに詰め、その後ほぼ普通の大盛りくらいになった分を食べていた。



食べている間に、大雨になった。結局、私は完食したが連れの若者はレバーを大量に残しておばちゃんに軽く小言をくらってしまった。小降りになった間隙をついて出て、タクシーをつかまえて帰る。

月光荘にはまた新しいゲストがやってきた。師匠は仕事から帰ってきた。私にはTOLOTから封筒が届いた。東欧を中心にしたプラヌラセレクションだ。さっそく作業を開始、まずカバーをつける。つづいてキャプションを書き入れていく。どーにかラッピングまで仕上げて、完成。

なかよく飲んで遊んだゲストたちが帰っていく。新しいゲストたちが輪に加わってくる。

 

〈波布食堂〉で完食してから6時間くらいだが、〈コトブキ〉へ。新しいゲストなどを引率し、普通にラーメンを食べ、例の無料トッピングパスでチャーシューB品をつけてもらう。月光荘に戻ってビールを飲み、〈つきのわ〉で飲み、いろんな話をした。

「女はドラマを求めているんだ。そこは『帰るな!』と言うべきだ」という、ありがたいお言葉をいただく。

早く寝るにはもったいない夜だ。


【沖縄さくら旅】09 あたたかな昼下がりに。

2012年01月18日 | 旅する。

1月18日 水曜日 那覇

昨夜のオレは、酔っぱらって呂律が怪しかったらしい。さにあらん、何だかいろいろ力説したような記憶はあるんだが、たぶん致命的なことはないと思う。ないはずだ。ないことにしておいてくれ。

かまちゃんが旧正月は毎年2月1日と思い込んでいたことが判明。「毎年変わるんだよ」と教えたら驚愕していた。そういうことって、あるものです。

月光荘にもう一週間延泊することになる。というか、「延泊は1週間単位でしか許しません、きんちゃんは!」と大ちゃんに強制された。



かまちゃん、ふーみんは屋根に上がって作業をしている。



これで雨漏りがなくなればいいんだが。しかし、雨漏り自体がある意味、月光荘らしい風情ではある。

 

晴れて、いい天気だ。

歩いて新都心方面へ。〈とり辰〉にてラーメン・チャーハンセット、880円。

ここは地鶏居酒屋でありながら、うまいラーメンも出すらしい。ついてきた小鉢が鶏たたきとはラッキーな。肝心のラーメンは鶏白湯スープに醤油味、かなり濃厚ながらしつこくなく、細めのストレート麺には透明感があり、のっている鶏団子がまた美味、炒飯も上出来でコーヒーまで付いてこの値段はお値打ち。



せっかくなのでサンエーメインプレイス、ユニクロ、無印良品などをめぐるが、まったく買い物せず。泊まで散歩、今日はかなり暑い。

〈MOONBOW〉でココナッツアイス。iPadで月光荘のアルバムを作ってみたら190枚ほどになった。そんな作業をしていたら、アイスが溶けてしまった。いかん、いかん。

森クンやまぁさとアニメとか、他愛ない話をする。



月光荘に戻って「今日は飲まない」と宣言するが、誰も真面目に受け取ってくれず、薄ら笑いを浮かべて「そうですかぁ」と返ってくる。まったく信用がない。

みんなが〈寿来〉のライブに行く、というのでのこのこついていく。halconyから「カポタスト持ってない?」と聞かれたが、ピックならともかくカポタストを持ち歩く人はそういないと思う。

halcony、石原タケシにつづいて東京から来てくれた原田茶飯事、初めて聞いたがギターもMCもステージングも群を抜いてうまく、びっくりした。もちろん歌もいいんだけれど。そしてやっぱり耳に残ったのは「魚肉ソーセージ」。


【沖縄さくら旅】08 幸せなデザート。

2012年01月17日 | 旅する。
1月17日 火曜日 那覇

朝食のあと、いつものようにギターを練習する。最初はバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」をやるのが、いつもの順番。この演奏をBGMにしてまどかが7年の沖縄生活をを振り返る。そういう小芝居が恒例になる。

「飲んだビール、あわせて4トン。そして、……」



お昼にはまどちゃん、まりちゃんと〈琉家〉へ。琉しょうゆに無料トッピングパスで味玉をつけてもらう。例によってまどかはビールを頼むが、今日は誰もつきあわず、雰囲気を察した店長(?)が「乾杯しましょうね」と、ビール持参でわざわざ席に来てくれた。

帰りに〈ひばり屋〉に寄る。1月なのに、蚊に刺される。

月光荘に戻って大ちゃんに〈パン・ド・カイト〉のくるみレーズンパンをプレゼントし、さらに(大ちゃんのために!)デザートを作ろうとA-COOPに買い出しに行く。

メープルラウンドにはメープルシロップがしみ込んでいるので、カットしてフライパンで焼くと香ばしい香りが立つ。さらに砂糖を加えてキャラメリーゼして、マスカルポーネと梅ジャム(ふーみん特製)をのせる。



たまたま通りかかったあっちゃ、岡ちゃんなど幸運な方々にもごちそうする。



TOLOTで印刷製本した写真集が好評なのはいいんだが、いま加入すると半額クーポンがつくらしい。つまり、500円が250円。え、初期からの顧客には何にもないわけ? と思っていたら、「友人に紹介」すれば半額になるクーポンがもらえるらしい。しかし、その紹介するボタンがアプリにない。悩む。なぜだ? それが、アプリをアップデートしたら「友達に紹介」ボタンが出てきた。そうであったか、時代の変化は速いのだった。

大ちゃんのつくる夕食をいただき、何となく酒を飲み、「母音のない言葉がある」という人に「言葉にではなく、文字に、だろう」と訂正し、ふーみんが使う黒なまこ石けんがあまりに高価なので「もっと他のことに有意義に使え!」とかみつき、歯を磨いて寝る。

気がつけば、ブラックニッカがまた空いていた。今回は2晩しか持たなかった。