迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

【さくら便り】06・小学校のさくら

2012年05月13日 | ただの日常。

5月13日 日曜日 山形県某市

みちのくの春は遅いとはいえ、とうに桜の季節は過ぎたのだが。

戯れに散歩して昔通った小学校まで行ってみた。

 

校舎は位置も変わって新しくなり、なんの面影もないなかで、昔の校門と桜並木はそのままだった。なにしろ校歌の冒頭が「歴史を語る老桜の~」というくらいで、古い桜が自慢だったのだ。

ちなみに私が育ったころには小学校と中学校が並んでいたが、中学校は統合で移転していまは小学校だけが建っている。

 


【さくら便り】05・かすみ桜

2012年05月08日 | ただの日常。

5月8日 火曜日 山形県某市

昼過ぎ、散歩に出かける。とりあえず、近所の山へ。10分で着く。今はナントカ自然公園になって、遊歩道とか花壇とかが整備されている。

桜の向こうに雪山がかすむ。

このあたりは実は飯豊山の登山口への入口でもある。万年雪の雪渓があり、上級者向け。

山を巻いて下り、田園のなかに佇む古木を探す。

「かすみ桜」、樹齢450年。小高い盛り土の上に咲く、孤高の桜。とうに満開は過ぎたが、夕日を背にして風情を醸し出す。

遠回りをして帰ることにした。川の上を一両だけのローカル線が渡っていく(あえて線名は伏す)。

産直などで買い物して帰る。所要2時間40分、いい散歩だった。

 

 

 


【さくら便り】04・古典桜の里

2012年05月05日 | ただの日常。

5月5日 土曜日・こどもの日 山形県某市

天気がいい。暦では立夏。明日は雨の予報。行くか。「さくら回廊」を少し巡ってみよう。

ローカル線に乗り、最寄り駅から20分歩いて「釜の越桜」へ。連休だけあって大勢の人がいる。

樹齢800年! だがまだまだ元気、すでに満開を過ぎてなかば葉桜になっていた。後方は二世の勝弥桜、樹齢90年。このへんの古い桜はたいていそうだが、品種はエドヒガン。

こちらはソメイヨシノ、江戸時代に生まれた品種。

遊歩道に沿って歩くと「薬師桜」に着く。

樹齢1200年、その幹回りは8m、品格があると解説されてはいるが、見る人の主観によるだろう。

ここからさらに北に向かうと珍しい「御衣黄桜(ごいこうさくら)」がある。満開はまだ先だが、黄緑色の花が咲いている。葉と花が同じ色なので、わかりにくい。ちなみに個人宅にあり、案内板も設置されていないため、場所もわかりにくい。

白鷹町は「古典桜の里」、地元の人たちの保存活動が盛んで、桜の専門家みたいな人がたくさんいるらしい。

ここから街道沿いに南に歩くと、長井市に入る。

葉山神社にある「白兎のシダレ桜」は、やはり満開を過ぎていた。ここでカメラのバッテリーがきれた。ここからの撮影は携帯のカメラになってしまった。

さらに歩く。散歩をはじめて3時間ほど経過している。ちなみに、他に歩いている人はいない。レンタサイクルかクルマかツアーバスで回るのが常識なんだろうなあ。

「草岡の大明神桜」は日本で最も大きい桜、ということだそうだ。大きいことだけが価値ではないが、樹齢1200年、高さ、周囲とも他を圧する勢いを感じる。この桜の幹の洞に伊達政宗が隠れて一難を逃れた、と伝えられている。

この近くに「古代の丘」がある。なんだそりゃ? と、行ってみた。

キャンプ場に出た。中里堤という池の回りにバンガローが点在している。

一周してみた。

丘に土偶が立っていた。他に環状列石や巨大な石貨が置いてあって、もちろんレプリカではあろうがたしかに「古代の丘」である。

 ここには「長井市古代資料館」があり、縄文時代の遺跡が出土したことからここが「古代の丘」になったらしい。資料館には時間が足りなくて入らなかったが(入場無料!)、長者屋敷遺跡はのぞいてみた。

さて、帰るころに小雨が降り出した。さらに1時間半歩いて市街地に入り、買い物してからローカル線に乗る。トータルすると6時間くらいの小旅行になった。

帰り道、月が大きい。今日は月と地球が最接近した満月、スーパームーンであったか。

 


【さくら便り】03・築150年

2012年05月01日 | ただの日常。

5月1日 火曜日 山形県某市

となり町、総合病院の近くに薬師堂がある。

 

この一帯だけが取り残されたように沈黙の樹林帯になっている。短い参道をのぼると、さくらが満開だった。

 

このお堂は江戸時代末期に建てられたそうで、150年前ということになる。手の込んだ彫刻が施されていて、見事な建築である。

満開のさくらが青空に映える。