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ぼくのほんだな

フワフワしたノリやすい僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな239・・「日本ロボット創世記 1920〜1938」 井上晴樹

2020年12月10日 | ほんだな
「今回は、僕のともだちのロボット君がぜひ見てほしい本があるそうなので、僕ほど上手く紹介できるかどうかは分からないけれど、太っ腹の僕は(そういえばお腹が・・) 彼にすべてをおまかせすることにしました。それではロボット君、ど~ぞ !!」
   
▷「ハーイ、ロボットクン デス。 MADE IN JAPAN デス。 カンケツ ニ セツメイ シマス。コノ ホン ハ ホントニ スゴイ デス。オモシロイ デス。キョウタン シマス。ミテ ヨメバ ワカリマス。ヨロシク。イジョウ。」

▶「え、イジョウ? あっ、そっ。 少し聴き(読み)づらかったけど、おもしろい本だってことは、ホンのチラッと微かに伝わったような気がしなくもないようにおもう・・・・。」

▷「デハ ココデ クイズ デス。コノ本ノ 内容ハ モチロン スバラシイノデスガ、 造本モ ミドコロ ナンデス。 サテ ダレガ 造本ヲ シタノデショウ カ? オコタエ クダサイ。 ミョウジニ 『ソ』 ガ ナマエニ『シン』ガ ツキマス。イニシャルが『S.S.』ですね。」

▶「それって無茶なクイズだわ! ん~~※ ソ~ ? ソ、、ソ、・・・解った‼ (エッ?) 「曽呂利新左衛門だ~!」 (ガクッ。)

▷「ハァ? 「ソロリ・シンザエモン?」 ソノヒト シンセキ ノ カタデスカ? ムチャ ナ コタエ ダワ! ミョウジノ『ソ』ト ナマエノ『シン』ハ ミゴトニ アッテマスガ 不正解デス!! 正解ハ ノチホド 本ヲ シッカリヨメバ ワカリマスノデ。」

▶「じゃあ、 読みます!」



カバー/帯(ロボット史の黎明19年間の年代記)



表紙(三井安三郎のロボット)/裏表紙(幼年倶楽部3月号付録絵葉書「イキテル人トオナジヤウニ、ナンデモスル人造人間」)

「日本ロボット創世記 1920〜1938」 井上晴樹 A5判 1993 定価3,500円 (本体3,398円) NTT出版 *祖父江慎+佐々木暁(コズフィッシュ) /造本

▶造本したのは祖父江慎さんでした。曽呂利新左衛門だと思ったんだけどなあ・・。

大正後期から太平洋戦争直前の昭和初期にかけて沸き起ったロボット・ブーム。川端康成、北原白秋、田河水泡、古賀春江など、第一級の創作家たちをはじめ、当時の日本人は〈ロボット〉をどのように見たか。376点におよぶ図像資料とともに埋もれた“歴史”の記憶が、いま甦る。―「BOOK」データベースより ―




扉 (今にもガ、ガ、ガーと動き出しそうな文字)

目次

まえがきにかえて じゃ、ロボットと呼ぶんだねーーーーーーーー1

◆ロボットの夜明け 一九二〇~一九二六
私はロボットです 一九二〇(大正九)年ーーーーーーーー5
人造人間の世界的革命だ 一九二一(大正十)年~一九二六(大正十五・昭和元)年ーーー20

◆昭和改元とともに 一九二七~一九二八
SCIENCE PRODUCES THE "ELECTRICAL MAN" 一九二七(昭和二)年ーーーーーー49
やがて召使は不用になるだらう 一九二八(昭和三)年ーーーーーーーー66

◆いまや、真昼なり 一九二九~一九三一
人類のひかりかがやくエル・ドラドオ! 一九二九(昭和四)年ー111
ロボット君帝都初見参 一九三〇(昭和五)年ーーーーーーーー168
偶像化する必要があるであらうか 一九三一(昭和六)年ーーー192

◆人の命のある限り 一九三二~一九三八
人間に魂なしではロボット同然 一九三二(昭和七)年ーーーー253
ロボット飛行機の正體はこれデス 一九三三(昭和八)年ーーー279
無電で操縦する巨大な戰闘用ロボット 一九三四(昭和九)年ーー297
Nebyla to technika, nybrz veda. 一九三五(昭和十)年ーーー310
科學の暴威か、人間の敗北か 一九三六(昭和十一)年ーーーーーーーー325
妾はアダリーなのでございます 一九三七(昭和十二)年ーーーー331
ロボットは何處まで研究されたか 一九三八(昭和十三)年ーーーー342

あとがきにかえて 君は長生きするという保証でも得ているのかー351
   
雑誌のカットから新聞広告まで、 絵本から漫画まで、 ロボットに就いてこれだけの豊富な図版を網羅した書籍はかつて無かったし、これからも無いんじゃないのって思わせるほどに充実しています。 図版を見ているだけでもタイムスリップするのに充分過ぎるほど十分なイメージを提供してくれています。

ご存知!エリック
「機械人間ロボットの構造」の口絵一頁

ご存知でないよね。
映画「殺人光線」の新聞広告(右)と一カット(左)

絵本からも、
「コドモノクニの見開き頁と付録頁」

漫画からも、
「人生漫画帖」より(右)・「ロボットを買ひませんか」(左)


ほら、このように全員集合!です。

でも、この本だけではまだまだ全員は載り切らず、大幅に溢れちゃったようで、 後編の進撃となりました。



カバー(表=伊藤幾久造画「地球要塞」中扉より・裏=「大都映畫」1939年9月号より)/帯



表紙(表=「大空魔艦」大扉より・裏=伊藤幾久造画「小學六年生」1940年8月号より)

「日本ロボット戦争記 1939‐1945」 井上晴樹 A5判 2007 定価 (本体4,500円+税) NTT出版 *祖父江慎+佐々木暁(COZFISH) /造本

戦争の時代に日本人はロボットとどのように関ってきたか。昭和十四年から敗戦までのありようを海外をも視野に収めつつ詳述する未到のロボット前史。写真版一五〇点余と図版二七〇点余を使用、ロボット名索引一二二〇項目余と人名索引六三〇項目余を収める索引付す。―「BOOK」データベースより ―

世の常で、 後編とか続編はポテンシャルが落ちるものですが、どうしてどうして、後編もなかなかのモノです。 この勢いで戦後編(1945~)まで突っ切って欲しいですね。

もし戦後編(1945~)が実現しそうなときには、 僕の親友ジスモ君も絶対に載せてください。 予約しときます!



「ジスモ」
ロード・アイランドのシャーウッド君(当時15歳) が製作した。
フオード自動車会社後援の「工業美術競技会」で発明賞を獲得。

イジョウ。
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