ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 167・・マリー・ローランサン

2011年02月22日 | 美術・工芸
あのね いまさら言うのもなんだかハズかしいんだけど、僕はマリー・ローランが好きなんだ。いかにも女性らしいってゆ~か あの華やかでやわらかい色づかい それにボワァ~ンとした輪郭線とかたち。なんと申しますか 要するに そのですね・・あのですね・・「ふくよかさ」 かな? いいですね。そのマリー・ローランは、・・おっと失礼!いくら好きでも呼び捨てはいけませんですよね。では皆さんと同じように・・マリー・ローランさんは自分の周りにブラックやピカソなど爽々たる連中がいて 彼らから色々と刺激を受けたり、詩人のアポリネールとは恋に落ちちゃったりなんかして日々忙しく過ごしてたみたい。そして弟一次世界大戦を経て後、パステルカラーの明るく甘やかな画風を確立してからは大いに売れっ子になって 画家としてもモテモテだったようです。

「口づけ」 1927



「白い羽根飾りの黒帽子を被った乙女」 1924

でもね、その心のうちは複雑なものがあったようです。僕なんかも洋菓子好きだってことは知られてるけど、実は和菓子もめちゃくちゃ好きなんだってことはぜんぜん知られてないと思う。(桜餅なんか好き!) コウみえて僕もけっこう複雑でしょ?同じように(?)ローランさんも甘く楽しそうに見えていても 心の奥底には 深くて暗い河がある♪とボクはみてるんだけど。彼女の「夜の手帖」↓という本を読めばそのあたりもすこしは分かるとおもう。



「夜の手帖 ― マリ-ロ-ランサン詩文集」 大島辰雄 1977年 定価980円 六興出版

じゃあ この本の中にもあるけど よく知られている詩篇「鎮静剤」の一行を堀口大學の取っておきのうならせる訳で。

死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です。 (堀口大學・訳)

暗さを抱えてる明るさって深いよね。やっぱり マリー・ローランさんは スゴイ! こんな画集も


 函

表紙

「愛と叙情の画家 マリー・ローランサン」 シャルロット・ゲール/編 1978 定価5800円 ノーベル書房
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする