ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな233・・「アンリくん、パリへ行く」 ソウル・バス

2019年05月06日 | えほん・よみもの
ひ~さしぶり。 おげんきですか? えぇ、ぼくも元気じゃありません。 もうクタクタクタびれてます。 なぜ?って、歩きすぎ。ながいあいだイヤってほど寒かったので10連休っていうから、パリに憧れる友だちのアンリくんといっしょにパリ歩き旅をしてきたの。

それはいいんだけど、 いつもは飛んでるのでさほど疲れは感じないし、、アンリくんと一緒で楽しかったんだ。 でもさすがに初めての歩きの10連休はたまりなせんわ。あ~しんど。からだがカチンコチンなんです。 肩もそう。おっさんみたいってまた言われる前に先に否定しておきます。 断じておっさんではあります。 いや、ありません。
どちらかと言えば元々繊細なので疲れを感じやすいのです。傷つきやすくできているんですね。 そんなことないだろって?そんなことあるんです!見れば分かるはずです。(見えません。)

このような苦境にあっても僕は決してくじけません。どうしてかって? それは幼少のみぎりより (今も充分幼少だけど。)各方面から微妙なダメージを浴びた時によく手にする絵本があるのです。それを目にするだけで「どんつくどんつく効いてきた!」という風にいつも僕の気持をパッと明るくしてくれるのです。

それは絵本のコテンと言ってもいいとおもいます。ここで「コテン」というのは古い典ってことではなくて、見れば見ただけの人がだいたいぜんぶ、ほとんど「コテン」と参っちゃうという意味です。

どんな絵本かお見せします。 そう、察しのいい貴方はもうお分りですね? でも、どうしようかな。やめとこかな。いや、ひょっとして知らないかもな。どうしよう。迷うなあ。 "to be or not to be" それが問題だ!*△@&・。(何をゴチャゴチャ言ってるの!早く見せなさ~い!) 嗚呼、この様なとき僕はエイヤでいくしかないのだろうか?そうだとするならば、ここは天を仰ぎ無心でおもいきって、 エイヤッ! (たいそだね。)

 
表紙/見返し

"Henri's Walk to Paris" Leonore Klein (Author) Saul Bass Publisher: W.R. Scott (1962)
「アンリくん、パリへ行く」 レオノール・クライン/文 ソウル・バス/イラスト 1962 W.R.スコット

どおっ、見たことある? あるよね。 あったらうれしいんだけど、なかってもうれしいんだ。 この絵本をみんなでワイワイ見るのが楽しいんだ。でも、ひとりで見るのも楽しいんだ。 (なんだ?) だからどう見たって楽しいってこと!









この絵本を描いたソウル・バス(ソール・バスとも)といえば有名な映画オットー・プレミンジャー監督のあの「悲しみよこんにちは」(1957)や「黄金の腕」(1955)「ウエストサイド物語」(1961)「八十日間世界一周」(1956)等その他多くの映画タイトルを飾ったニューヨーク生まれの映画作家であり、グラフィック・デザイナーです。



『悲しみよこんにちは』(1957)/「黄金の腕」(1955)/「ウェストサイド物語」(1961)

文章はオノール・クラインが書き1962年に出版されましたが、ながい間、絶版だったんだ。ところが初版出版から60年たってやっと日本語に翻訳されたんですねえ。



「アンリくん、パリへ行く」 レオノール・クライン/文 ソール・バス/絵 松浦弥太郎/訳 2012 ¥2,592 スペースシャワーネットワーク

すべての僕のように可愛いちびさんはもちろん、すでにそうでない人もぜひ手にとってみてほしい! そして何度でもなんどでも手にとってほしいです! とにかく無条件(これが大事。)でたのしいよ!
コメント
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