ぼくのほんだな

フワフワしたノリやすい僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 197・・「ベーメルマンス マドレーヌの作者の絵と生涯」

2014年06月23日 | えほん・よみもの
ルドウィッヒ・ベーメルマンスと聞けば、お馴染みの絵本がたくさんうかびます。 たとえば・・・


左から
「げんきなマドレーヌ」 瀬田貞二/訳 1972 福音館書店
「山のクリスマス」 光吉夏弥/訳 1953 岩波書店
「特急キト号」 ふしみ みさを/訳 2006 PHP研究所

絵本だけじゃないよ、 こんな本やお酒の広告も。

  
左 When You Lunch with the Emperor The Adventures of Ludwig Bemelmans 2004 Ebury Press
右 お酒の広告

『自分らしい生き方を追いもとめた真の芸術家ベーメルマンス マドレーヌ誕生秘話も!綿密な取材、何百枚ものスケッチ、何年もかけてねりあげた言葉の数々。一見自由でのびやかな線と、ユーモアあふれる物語の裏には、誠実に作品とむきあうベーメルマンスの姿があった――。芸術を愛し、生きることを愛したベーメルマンス。マドレーヌファンだけでなく、人生を愛するすべての人におくります』・・・帯文より

これは、今回お話する「ベーメルマンス マドレーヌの作者の絵と生涯」を発行した出版社からの熱きメッセージです。 そのとお~り!

では、お話する本とはこんなの。 四角くて,大きいです。

カバー
「ベーメルマンス マドレーヌの作者の絵と生涯」
ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ 福本友美子 細川佳/デザイン 2011 ¥4,320 BL出版



ベーメルマンスってこんな人
ルドウィッヒ・ベーメルマンスLudwig_Bemelmans (1898-1962)

この本は、ぼくの大すきな絵本 「げんきなマドレーヌ」を描いたルドウィッヒ・ベーメルマンスの伝記、とゆ~か、絵本の世界だけでなく油絵、小説、映画の原作など、多くの分野で活躍したルドウィッヒ・ベーメルマンスという魅力的な人物がどのようにして魅力的な人物に成り切ったのか、そこの深~いところをたくさんの絵や写真やエッセイなどでわかりやすく、楽しく、軽やかに、でもしっかりとお話ししてくれます。

著者ジョンはルドウィッヒ・ベーメルマンスの孫なんだって。祖父には会ったことがないそうですが、この本はおじいちゃんへの親愛と尊敬 (まあ、「LOVE」とでも申しあげましょうか、) が詰め込まれた、著者にとっての特別な宝箱のようです。

大きめの本ですが、眺めたり、息をとめたり、すすんだり、もどったり、さわったり、枕に(少し硬い)はしたりしないで読んでいくと、多くのおおいかぶさる平凡を非凡に変えていくルドウィッヒ・ベーメルマンスのキラメキの素晴らしさがわかってきます。僕も非凡と言われますが (それはかなり別の意味です)、物事を変えることの難しさはわかります。だから彼の非凡さが理解できるのです。 (??)

もちろんこの本はただ、ぼ~っとたくさんの図版 (油絵・スケッチ・未発表の作品に関する資料も掲載。)を見てるだけでもいいんです。どんなつき合いかたをしても、たぶん好きなスイーツを100回食べたみたいな、ズンとくる充足感があるはず。 ろうにゃくにゃんにょにお薦め!

ルドウィッヒさん、ジョンさん、それに友美子さん、BL出版さん、みなさ~ん すてきな本を サンキュー!
コメント
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