ぼくのほんだな

フワフワしたノリやすい僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 178・・「私の美の世界」 森茉莉

2012年05月17日 | ほんだな
あ~ぁッブルーだな。なんだかブルー。僕はこのところズ~ッとフラットなんだ。「脳ミソが、」だって?ど~ゆ~意味?違うよ!ハート!気持が震えないんだ。寝すぎかな。それかおやつの食べすぎ?とにかくボ~ッとしてるのは間違いない。ぬくいんだ。T-ARAでもぶっ切れないよ。どうも いやキッとヤッパリ緊張が足りないんだろね。これは弛緩、いや これはイカン。そこで考えた。このような症状には緊張を取り戻すキュキュっとくる辛口のサムシングが必要なんだゾとゆ~結論。で、そのサムシングは?いろいろありそうなんだけど何んにするか。それは!
ほほほっ・・本。だよね。ここは「何ごとも手近かで済ます」磨きのかかったワザで乗りきります。では これまでに読み流した本からほかにもありそうだけど、今はコレしか無いという一冊を。

 
ケース/表紙

「私の美の世界」 森茉莉 手塚次/装幀 1968 ¥450 新潮社 (手塚次の装幀がなんとも豪奢。)

著者が思う美の世界を書きとめたエッセイ集。展開されるテーマはさまざまですがどのエッセイも激辛じゃないけれど けっこう辛口で意地悪で愉しげでハギレがいい。感じたことは感じたままに突くとこは突いてるってとこがおもしろい。読んでいてうなずいてる貴方はまさしくやさしげな「意地悪ばあさん」か「意地悪じいさん」です。洞察力に裏うちされた意地悪はキッと周りの風通しをよくしてくれる?でもこのような方がそばに居るとちょっと・・・。

(新潮文庫)

「私の美の世界」 森茉莉 1984 ¥460 新潮社

小説で驚くのはその日本語の文字に対する鋭敏さです。意味はもちろんですが字面へのこだわりはただ事ではナイ。もう見事というしかありません。文字がお相手でもシッカリ正統派?の美形がお気に入りのようです。確かに使われてる漢字にはえもいえぬ魔力が潜んでおります。このあたりが味わえれば森茉莉の世界が小説だけでなくその生きかたまで見えてきて何倍もお得です。でもなかなか手ごわいぞ~。

   それぞれ函

左「戀人たちの森」 森茉莉 1961 ¥290 新潮社
中「枯葉の寝床」 森茉莉 1962 ¥300 新潮社
右「贅沢貧乏」 森茉莉 1963 ¥270 新潮社

ま、読んでその魔力が十分味わえたかどうかは別として フラットな脳ミソが(アッ認めてしもた!)とりあえず刺激されてきたみたい。あとハートまで も少しだぁ。刺激、感激!
コメント
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