ぼくのほんだな

フワフワしたノリやすい僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな238・・「幻想の建築-近代におけるユートピア建築とその計画-」 ウルリヒ・コンラーツ/ハンス G.シュペルリヒ

2020年10月14日 | ほんだな
"ドッカ~~ン!"




"なんだ、コレは ‼ ? " "わっ、ゴッつい岩だァ!" "隕石よ!"
いいえ違います。 ミュージアムです。 角川さんがつくった「角川武蔵野ミュージアム」です。 おもわず息を呑んじゃいますね。

「角川武蔵野ミュージアム」 埼玉県所沢市東所沢和田3丁目 角川文化振興財団

設計したのは建築家の隈研吾氏。木を素材に国立競技場を手がけた隈研吾氏が、ここでは石 (花崗岩) を素材にしてデザインしたんです。図書館、美術館、博物館を合わせもった複合文化施設なんです。なみなみならぬ力作です。隈研吾氏の代表作になると思われます、と御本人も云っとられるようです。
館長は松岡正剛氏。それに荒俣宏氏が参加しています。

館長の松岡正剛に荒俣宏が加わればもうただでは済まないでしょう。どこまで破ってくれるか楽しみです。でも、 注目の 4階・5階にある高さ8メートルもの巨大本棚に囲まれた〈本棚劇場〉は11月6日(金)のグランドオープン待ちなんです。 もう少しだけど待ちきれないなあ・・・。

「角川武蔵野ミュージアム」は8月にプレオープンしていて、11月6日(金)にグランドオープンする予定です。

このような異形の建築にふれると頭の中が幻想的になっちゃって、ふと閃いたのがこの本。今と同じように頭が幻想的でグチャグチャだった頃 (どんな頃?) 手に入れたお気に入りの本です。

 
左) ケース 右) 表紙

「幻想の建築-近代におけるユートピア建築とその計画-」
ウルリヒ・コンラーツ ハンス G.シュペルリヒ著 藤森健次/訳
神田昭夫/装幀 1966 ¥3,500 彰国社

まず、目次を見てください。

目次
・ 序文
・ 発見された対象
・ 極度の触感に向かって
・ 幻想的な骨組
・ 透明の魅力
・ 洞穴
・ 迷路と螺旋
・ 形式的に限定された即興作品
・ 前もって型を定めた建築
・ 宙に浮く建築
・ 建築的ユートピア
・ 未来派の都市
・ 高さへの執念
・ ユートピア派
・ 《ユートピア書簡》
・ 現代のユートピア

どうです? 目次を見ただけでもう頭が幻想的になったでしょう?

では、そのままの勢いで本文に突入!



ヘルマン・オプリスト 左) 「柱」 1898 右) 「記念碑案」 1902

『ヘルマン・オプリストは人間の形の描写をこえて広がるものとして視覚化した彫刻に、新しい可能性を発見した。』(図版解説より)



エミリオ・テリー 「かたつむりの家」 1930 左) モデル 右) 平面図



サンフォード・ホハウザー 「海辺の家案」 1956
 上) 海辺からのビューモデルを使ったモンタージュ写真
 下) 後からみたモデル

『海浜のこの夏の家は、建築と彫刻を結合しようという意識的な計画案である。(略)あるいは、それを人が住める創造的彫刻と見てもよいし、・・』 (図版解説より)



ギュンター・ギュンシェル 「ドームとシェル構造」 1957
モデルを使ったモンタージュ写真

なんだか原初のような未来のような・・。

おや、貴方の顔も幻想的になってきましたよ~。(どんな顔?)
どお? このいろんな想像力は。唯ただ圧倒されるばかりですよね。
僕たちにとって大事なのは、松岡正剛館長が言うように 「想像」と 「連想」と「空想」 ? 人の想像力って際限がありません。愉しいと言っていいのか、 怖ろしいと言っていいのか・・。
コメント
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