ぼくのほんだな

フワフワしたノリやすい僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 179・・「ルナティックス」 松岡正剛 

2012年07月08日 | ほんだな
貴方は「太陽」と「月」、どっちが好き? えっ?なんだか 「どっちも好き」って言いそうだけど あえて聞いてる僕の意図をお汲みいただければ ここはやっぱり「月」ですよね。そうですか。貴方も「月」の方が好きでしたか。僕もです。では何故に「月」かって?そこで登場!この本が待っておりました。



「ルナティックス - 月を遊学する」 松岡正剛 戸田ツトム/造本装幀 1993 定価2,800円 作品社

  *帯文「月がぼくにつきまとう。なにかよい薬はないものか。」稲垣足穂

著者はまるでヒッグス粒子の如く、時空に充満し自在に飛び散る古今東西のあらゆる「月」にまつわるあれこれに切っ先鋭くまとわりついて この一冊にからめとってしまったのです。他にはもう無いでしょってゆ~ほどに。形成されたこの本はどこから読んでも「お月さんも結構やるじゃないの」ってブツブツつぶやきながらズンズン読まされてしまいます。これが本の魔力です。もう誰にも止められません。よい薬などアリマセン。

興味深い図版もたくさんあって・・・



とりわけ僕が気に入ったのは 巨きな月が背中にデザインされた上の図版。『ススキの向うに昇った月を表現した肩衣。この肩衣を着て動くと「野の月」が風に騒いだ。』と解説にある。これにはビックリ!凄いとしか・・。 日本の美意識もここに極まれりって感じです。「月好き」ならずとも これは特別の一冊でしょう。

ポケットに「お月さん」ってのもカッコいい!




「ルナティックス - 月を遊学する」 (中公文庫) 松岡正剛 2005 ¥980 中央公論新社

  *帯文「太陽はみるからに野暮ではないか!」松岡正剛

ところで僕が「太陽」より「月」の方が好きなほんとの理由はねぇ・・もにょ もにょ・・著者も言ってるけど「太陽」は吼えたり、向かって走ったりしないとダメなんだよね? 僕、疲れるの苦手!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする