ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 145・・ アンリ・マチスの「ロザリオ礼拝堂」

2010年01月28日 | 美術・工芸
ジャ~ン!きみだけを ぼくのセカンドハウスに案内するよ。ちょっと遠いかな?でもそれだけの価値はあるとおもうんだけど。南仏なんだ。ニースのヴァンスと言う小さい村。皆は礼拝堂って呼んでるよ。
創ってくれたのはアンリ・マチスさんなんだ。アンリ・マチス。絵も描いてたそうで世間ではスゴ腕で知られてるらしい。マチスさんは晩年の4年間をこの礼拝堂の制作に没頭し「これは私にとって、制作に捧げられた一生の到達点です」って言ってるそうだよ。マチスさん渾身の作なんだね。マチスさんは「色彩の魔術師」っていわれてるらしいけど ここで窓いっぱいのステンドグラスから明るい光が射し込むのを感じていると「光」の魔術師だ~ッ!なんて思っちゃったりする。ぼくが言うのもなんだけど 小っちゃいのがいい。小っちゃいからいい。軽やかな気持ちにしてくれる。

 
ちっちゃいです。



ステンドグラス「生命の木」

 

「聖母子」/祭壇

屋根の上には スッくと、

 尖塔

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 。
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ぼくのほんだな 144・・合田佐和子・合田ノブヨ

2010年01月19日 | 美術・工芸
合田ノブヨ・合田佐和子。どちらもそれぞれにステキな作品を創っています。同じ名字ですね。母娘です。どちらが母でどちらが娘かは名前でね。年はソッとおいといて先ず作品を見てみてみ。 妖しくて怖くってとても楽しくって。このコラージュに登場するアレやコレはあなたの夢にもキッと遊びにきたことがあると思うよ。不思議といえばフシギ おなじみだョといえばおなじみ。でもやっぱり不思議。夢とおんなじ。


「Child Pillow」 合田ノブヨ


「ウォータークラウン」 合田ノブヨ


「父の島から」合田佐和子

「B.B」 合田佐和子

合田佐和子の初期の作品にはオブジェ人形がありました。 日常の品々をまったく別の非日常なるものに変身させてしまったユーモラスな作品たちは なかなかどうして今も捨てがたいものがあります。

 表紙

 

「オブジェ人形」(手芸文庫7) 合田佐和子 1965 定価400円 グラフ社
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ぼくのほんだな 143・・小村雪岱「雪兎」他 

2010年01月10日 | 美術・工芸
雪うさぎって作ったこと ある?雪だるま? う・さ・ぎ!雪でうさぎの形をつくってお盆にのせたりするの。目は赤いナンテンの実で 耳はユズリハや笹の葉なんかでね。だるまはだるまで楽しいけれど うさぎとは少しキャラが違うよ。雪うさぎは白い雪に赤と緑が鮮やかでおもわず手に載せて溶かしてしまいそうな愛らしさがいのち。この絵を描いたのは小村雪岱。
それって誰?それにそもそも名前がよめないぞとおっしゃいますよね。ごもっとも。雪岱(せったい)。ムツカシイのぅ。この号は泉鏡花が名付けたそうです。(直接聞いたわけでは無い)
小村雪岱は大正初期から昭和15年まで活躍した挿絵画家・装釘家・舞台装置家。見てのとおり江戸情緒を懐かしむような 愛しむような粋で清々しい空気が流れています。その描く女性のふっとしたしぐさがたまらなく美しく思えるのですが。前回紹介した「鈴木春信」に雪岱は傾倒していた(直接聞いたわけでは無い)ことがよ~っく分かる気がする。 どおおっ?




「雪兎」 版画(団扇絵) 昭和17年 (ありっ? 雪兎が見えない。手にもってるんだけど・・想像してちょ~だい。)




「雪兎裾模様」 (縮緬染) 衣装 昭和8年頃


   雪兎 一夜かぎりの 月の夢   夏館十一


「おせん」 紙本 墨絵 昭和12年


「おせん」 木版画草紙



「斧琴菊」(よきこときく)の装幀 泉鏡花著 昭和9年 昭和書房

小村雪岱の大型画集です。

 外函

  
函/表紙

「小村雪岱」 小村雪岱/著 昭和53年 定価25,000円 形象社
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ぼくのほんだな 142・・「雪中相合傘」 鈴木春信

2010年01月03日 | 美術・工芸
皆様 あけましておめでとうございます。いいお正月を お迎えですか?寝正月のあなた 食べるだけ食べて あとはゴロゴロ。またまた太りますよ!あ これ僕のことでした。おめでたいお正月にはやはりここ一番 和のテイストの「浮世絵」が ピッタリ良い感じですね。
そとは寒くて雪もちらちら。と、くればこの一枚。鈴木春信の 「雪中相合傘」。このご両人には傘に積った雪の重さなんぞ気にならない様子。いいな、いいな雪の中を相合傘で。よっ、ご両人!なんて声をかけたくなりますね。
うらやましい気持は置きっぱなしで、よっく観れば、お互いの気持を密めながら傘を持つ二人の手に痛いほどの緊張感と 傘の下の二人だけのしづかな世界には恍惚感(よく知らないけど) さえ感じられます。雪が二人を包み込み いっそ二人の間を溶け込ませる大事な脇役を演じています。雪が降っている今、この僅かな いっ時だけが・・・・。



鈴木春信 「雪中相合傘」 中判錦絵



鈴木春信 「風流四季哥仙・二月水辺梅」 中判錦絵

今年は貴方の飛躍の年。清水の舞台から飛び降りよう。脚腰に気をつけて。ひら~り!



鈴木春信「清水の舞台より飛ぶ美人」

手軽な画集なら、



「春信」(浮世絵を読む) 浅野秀剛・吉田伸之 多川精一/AD・レイアウト 1998 朝日新聞社
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