ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな252・・"冬の星座"と「星座早見盤」

2024年02月20日 | ほんだな
やぁ!寒いけど元気にしてる?貴方は冬の星空をゆっくり見たことあります? キッと無いと思います。(決めつけちゃダメ!無い。)

今、冬の星と言ったけど何も冬に限らず春夏秋冬それぞれに星は在るんだけど、僕の推しはヤッパリ冬の星。何んといっても星が一番際立つのは冬です。 そう、ぜったい冬。 文部省唱歌「冬の星座」にも歌われてますよね。 曲はもちろんだけど、作詞が飛び抜け切ってて非常によろしい。 ~♪木枯らしとだえて ♪さゆる空より~って。

どお、歌える? 皆んなでよく一緒に歌ったよね。そうそう、「さゆる空」と言えば、、、歌が上手だったなあ、吉永さゆるちゃん。セーラー服がよく似合うおさげの可愛い女の子でした。今どうしてるぅ?(なにブツブツ言ってるの?) 歌ってみたくなった? じゃあ、多分歌詞はうろ覚えだろうし、壮麗な文語調なのでわかり難いところもあると思うので、まず僕が少し説明を加えるね。 その後ユックリくっついてくればいいからね。 (大丈夫?)

では、文部省唱歌「冬の星座」について。 作詞:堀内敬三 1947年。

先ず、歌詞から。
▷「木枯らしとだえて さゆる空より」
"木枯らしとだえて" は、木枯らしが途絶えて、 "さゆり・・" イヤ
"さゆる空より" つまり "冴ゆる空より" で空が冴えてるんですね。
▷「地上に降りしく 奇しき光よ」
"地上に降りしく" は地上にバーッと降りしくんだよ。 バーッと。
だからいいんだね。 "奇しき光よ" は、くすしき(不思議な)光です。なんで不思議な光? ま、いっか。 (ではそのへんにしといたら?)

続けます。「もぉ~」「もぉ~の」、 アレ? もぉ~出てこない。エィ!続きは貴方におまかせしまっす。 (ヤッパリ。)
この歌は思い出せなくてもすばらしい作詞であることに違いはありません。 僕が保証します。 (心強いです。)
この詞は僕が堀内さんに教えたわけでは無いんだけど、僕の清楚で高潔な心を鏡に映したような詞になってますね。良く出来てます。歌を聴いていると、胸がギュ~ッとなります。 だからすばらしい歌だと思うんです。 気に入ってます!

で、次は曲の話。「冬の星座」には原曲があるんです。知らなかったと思うんですが、(決めつけちゃダメ!知ってる‼ ) エッ、知ってた?少し話しづらくなりましたが、知ってるところは忘れてください。 19世紀にアメリカ人のウィリアム・へイスが作詞・作曲したんです。原題は「愛しのモーリー Mollie Darling (Molly Darling) 」です。 モーリーという女性に思いを寄せるラブソングになってます。 「Mollie Darling」 William Shakespeare Hays 作詞・作曲 (1872)

歌詞はこんな感じ。

愛しのモーリーよ、
僕だけを愛してるって言っておくれ
君を愛してる、君は僕のすべてだ、
愛してるって 言っておくれ
僕の手を取って 気持ちを感じて
君の心が欲しいんだ、
・・・・・・・・・・・・・・・

恥ずかしくなってきたのでここまで。

「モーリー」を「さゆる」に置き換えれば、ほぼほぼぼ、あの時の僕の気持ちを歌っております。 切なくもあります・・・。

この二つの詞を並べると、原曲の「愛しのモーリー」の詞は通俗的で、「冬の星座」の詞は高尚かな?って感じ。 「知りたくないの」のオリジナル曲「I really don't know」をヒットさせたカントリー&ウエスタンの歌手でもあるエディ・アーノルドが歌う「愛しのモーリー(Molly Darling)」を聴いていると「冬の星座」と同じ曲だとはとても思えない。 「冬の星座」とは別の歌になってます。僕もこの原曲のように二つの違った側面を合わせ持つような深遠な性格なので、どちらの歌の魅力も良~っくわかります。 通俗的な「愛しのモーリー」の素朴さがスキ。 高尚な「冬の星座」の敬虔さもスキ。

明治期に創られた童謡・唱歌にはこの「冬の星座」のように外国の曲に詞を付けた多くの優れた歌が残されています。 御見事!

以上、「冬の星座」と「Mollie Darling」 、それぞれの違いとすばらしさ、そして僕の"ブツブツ"もよくお分かりいただけたのではないでしょうか? (ハイ。次!)

星空はプラネタリウムでも見られるし、コタツに入ってても目に浮かべることは出来ます。が、ココは生でしょ。 だからと言って、手ブラじゃ駄目だよ。 ぼ~っと眺めてては勿体ない。 (ぼ~っとは昼間だけ。) そう!星には"星座"ってものがあるんです。先人達が想像力のありったけを膨らませてロマン溢れる豊かな物語を紡ぎ出してくれてるんだから十二分に味わわなくっちゃ損。

そこで、登場するのが「星座早見盤」です。 昔っからあるもんですね。 「星座早見盤」の古いのは主にドイツ製が多く、ホウィッテカー社(Whittaker)やクリッペル社(A.Klippel)、それにイギリスのフィリップ社(Philips)等から販売されていました。イギリスのフィリップ社から販売されていた星座早見盤なんかも製造はドイツであったりもしたようです。 ちょっとだけ見てみて。 こんなんです。


左)おもて面/右)うら面  "もう芸術品だよね。"

「ホウィッテカー社星座早見盤」 1890年頃 Whittaker(ドイツ)

ここで僕が長年愛用していた星座早見盤をお見せします。 ♪古いやつだとお思いでしょうが、 古いやつです。 1951年発行ですから。 わたくし古いやつが好きなので御座います。 新しいのも好きなので御座いますけど。これまでのような厚紙製でないプラスチック製の新しい星座早見盤も愛用しております。 (♪古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。) エッ、なにか言った? その"証拠"に古いのも新しいのもどっちもお見せしましょお。 さあ、どうだ!
(べつに"証拠"は要りませんけどね。)

では古いのから、



↓下の「星座早見盤」を入れる外袋。
(あちこちにシップをペタペタ貼りながら、頑張ってきましたね。)

左)おもて面/右)うら面  (なるほど古い。)

三省堂 改訂版『星座早見』編者・日本天文学会 昭和26年9月15日初版発行 定価¥180 三省堂出版株式会社

そして、こちらは新しいの。

プラスチックの円盤を2枚合わせて真ん中で留めてあるだけの新しい星座早見盤。 シンプルです。なによりも美しい!


左)おもて面/右)うら面  "どお、美しいでしょ‼ "

「星座早見盤」 〈スターハーモニー〉 1109(星座絵入り)¥1,630 税込 渡辺教具製作所

ここで突然、"おめでとうございま~~す‼" パチ、パチ、パチッ!
ここまで読んでくれた貴方に【特典】として僕が愛用していた保育社のポケット図鑑をお見せします。貴方だけに。 (ご丁寧に)
コレも相当古いです。 この古さがたまりません!


左) 表紙カバーおもて/右) 表紙カバーうら


右) とびら〈もくじ・絵は「おおぐま座」)


ペガススとアンドロメダ 〈左頁の星に星座の絵を重ねたのが
右頁。〉


右)アンドロメダ姫の受難 (oh! ヘルプ ミー)


冬の星空 (満天の星)

「美しい星空」(保育社のポケット図鑑2) 編著者 理科教育研究委員会 監修・佐伯恒夫 昭和27年10月15日発行 定価150円 保育社

さあ、持っていくものは揃った。 いざ、星空をわがものにすべく、とっとと外に出よう!夜空は満天の星。 どこもかしこも星だらけ。 冬、ど真ん中。今ですよ、今!
"スマホを捨てよ、星空を仰ごう!" 星空は貴方を待ってるゾ~! レッツ・ゴー‼ わっ、寒む~ 暗ら~ 眠むた・・・・・・グ~ッ グ~。  (アラっ、静かになっちゃった)
コメント
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