ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 152・・「秋平百句」大和秋平/句 貝漂太/編 夏館十一/装丁 ~マジョルカ皿の絵そらごと~

2010年04月14日 | 詩歌・俳句
いよいよ春がやってきたね。さむがりやの僕としてはとても嬉しいですね。さむい冬のあいだは
はるか遠い暖かな地中海を想い画きながらぼさ~っと日向ぼっこをしてたりしていつもはテキパキしているこの僕もほとんど冬眠状態。あったかくなったと思えば急に冷えこみ、厚着をしたとたんに暑くなったり でもやっぱり寒かったり。まったく も~っ 地中海にいきた~い!


太陽の光が眩しいマジョルカ島   

地中海といえばスペイン。どうしているかな?麗しの彼女。あいかわらずみんなにモテてるんだろな。蒼い空と白い家。色とりどりの花に白い壁。富士には月見草がよく似合うらしいけど(何のこっちゃ) 彼女には断然白い壁が似合ってる! 彼女が着飾る色は黄 オレンジ 青色。シンプルなのがいい。 視線くぎづけ。そっか 皆もそこが気に入ってるんだ。ライバル多し!

マジョルカ・タイル
どうだ!ぼくの彼女

で、この時季になると きまって想い出すのがこの一句.

     春浅きマジョルカ皿の絵そらごと  秋平

「秋平百句」のなかの一句。ほどなくスタスタとやってくるだろう春のすこし手前の予感。それはドキドキ?それはワクワク?僕たちが思いえがく様々な予感。♪春は名のみの風の・・・クシュン!今は まだ 絵そらごと。



   
(左)函 (右)表紙
「秋平百句」大和秋平 貝漂太/編 夏館十一/装丁 1988 書肆繚寛堂

〈帯文〉

一篇の詩は意味すべきでなく/存在すべきである
         アーチボルト・マクリーシュ

  イメージのアナキスト大和秋平の句は私の
  なかに存在し続けている。  編者=貝漂太

         書肆遼寛堂
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ぼくのほんだな 151・・中国の陶俑

2010年04月04日 | 美術・工芸
中国で紀元前5世紀頃からそれまで偉い人が亡くなると墓にその従者や高価な道具類を葬っていた代わりに「俑」といわれる人形(ひとがた)や動物の模型を副葬するようになったんだって。そんな陶俑(とうよう)にはスバラシイものがたくさんあるんだけれど とりわけ僕が「お願いひとつ欲しい~」(ひとつ?)と思うのは馬に乗った人のそれ。どの馬の出来栄えも古今東西屈指のものなんだけど それ以上にその馬にまたがった人の魅力は格別だよ。馬に乗った人は賢こそ~に見えます。(背すじをシャンと伸ばすから?) 中国では昔から女の人も馬に乗ってたみたいです。スゴイッ!勇ましい女の人だけが乗ってたわけじゃないよね。顔を見れば分かる。キリッとした中に柔らかな笑みさえ感じちゃう。おおらかでなめらかな気品。良いな!



白釉加彩 騎馬女子 (はくゆうかさいきばじょし) 高37cm 唐時代



三彩 騎馬女子 (さんさいきばじょし) 高35.2cm 唐時代


男の人はパワーだね。さすがこの人は騎兵だけあって華麗に武装しております。でもその顔はお坊ちゃま。しか~しなかなかどうして侮れないかも?蘭陵王(らんりょうおう)の話もあるからね。



加彩貼金 騎兵 (かさいてんきんきへい) 高34cm 唐時代


さて 「じゃひとつだけ一つだけだよ、あなたにあげる」と言われたら 迷わず僕はコレ!
古来より馬術と言えば日本の流鏑馬やモンゴル騎馬軍団、英国のクリケット等など 馬を操る技がいろいろあるけど これは一体何してるの?カラダがねじれ過ぎてるよ!少し無理がある。でもやる気は分る。実は空に向かって弓を引いておりますのじゃ。つまり鳥を射止めようとしているその一瞬を捉えてるのね。その天に向けられた腕や握りしめた指の先にみなぎる緊張感が表現されています。フォルムが見事!ゼッタイほしい~!こっちまで緊張して背すじがシャンとしました。少しは賢く見えるかなぁ?



三彩騎馬狩猟俑 (さんさいきばしゅりょうよう) 高36.2cm 唐時代
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