ぼくのほんだな

フワフワしたノリやすい僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 184・・「衣裳論」 エリック・ギル

2013年03月06日 | 美術・工芸
「衣裳論」ってパッと見て、「踊りのお師匠はんの?」とか「ヒョッとしてあの女装家の?」って思ったでしょ?(思わない) non non non tigau_non ! 書いてある名前をよ~く見なさい。(見てる) 著者はエリック・ギル。 横文字の人です。 なじみが無い?では著者についてはのちほどね。
そのまえに内容はとゆ~と、まあ早い話 「男女のまとう自然的人為的外皮の性格及び意義についての試論」をまとめたって感じかな。 どお? どお?って言われてもキッと分かんないと思う。 早い話のつもりだったんだけど。実はこれ、本書のサブタイトルでした。そこで、持って廻って戻ってきたキーワードがありました。それは「ズボンとスカート」。 これなら分かりそうですね。 実はこのキーワードもサブタイトルの頭に付いてたんですよねぇ~。 (はよ言え!) で、その言わんとするところはですね・・・

―エリック・ギルは生理学的や肉体構造学的に考慮して「男性がスカート、女性がパンツ」が望ましいと考えます。「女がズボンをはくより男がスカートをはく方がずっと理にかなっている。」―

ってことらしい。 何~んでか。それは、、、、、読めば分かります。 (←突き放した言い方!)

表紙

「衣裳論」 エリック・ギル 増野正衞/訳 花森安冶/序文 流政之/装幀 1952(1967) 創元社

それで、エリック・ギルっていったい何者だ?ってそろそろ突っ込まれそうなんで、僕でもいいんだけど、いいんだけどね、ここは訳者の増野正衛に紹介してもらいます。

― ギル(Arthur Eric Rowton Gill,1882-1940)という芸術家は、日本でももっと知られ親しまれてよいはずの人だと私は思っている。彼は二つの大戦にまたがる今世紀前半の時代を、生国イギリスを舞台として縦横に活躍した全人的な芸術家だった。彼の名は恐らく彫刻家として後代に記憶されることになるであろうが、その生涯に展開した活動の幅はすこぶる広く、刻銘、銅蝕版画,絵画、活字作り、印刷、装訂などの諸分野でそれぞれ一人前以上の業績を残しているほかに、二十冊を出る芸術論や文明批評の著述をも世に送っている。― 「訳者の言葉」より

ツボをおさえた、なかなか良くまとまった紹介でしたね。ではそのギルの作品をほんの少しだけ。

彫刻 (イシがかたそう)


タイポグラフィ (ほぉんとに美しい!)

 
装幀 (キリッとしてる)

Eric Gill "Leda Loved"
「レダが愛した」 (おとなし目)

あれも、これも、どれもご立派!さすが大芸術家です。

で、ココからはないしょ話なんだけど、ギルご本人は大芸術家なのに、いや・・だから?私生活はそ~とぉ~なHぶりだったようです。エネルギッシュとゆ~か、そちらの気合もご立派でした。

えっ、「あなたもそうでしょ」って?ク~ッッ とてもとてもです。でも、その断定からわたくしはズ~ッと逃れられない気がするのです。 鋭い貴方には、まいるどダゼ!
コメント
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