ぼくのほんだな

フワフワした僕が本を中心にスキな話題だけを勝手気ままにお届けします。

ぼくのほんだな 138・・法隆寺金堂壁画

2009年11月29日 | 美術・工芸
法隆寺金堂壁画といっても今更の感じだけれど そ~じゃないぞ。郵便切手でなが~いお付き合いがあるから もうスッカリ知ってるつもりでいるでしょ?でもじっくり見た人って案外少ないと思う。あらためてジィ~っとよく見ればスゴイ!!どれも素晴らしいんだけれど なかでも 「やっぱり」とゆ~か「当然」とゆ~か誰もが認める第六号壁の観音菩薩ですね。
仏画として見なくってもいい。 その大らかさ そののびやかさ しなやかさは人の手が生み出した最高水準のものだと思うのです。(皆思てる!) 良いものはど~しようもなく良い! 見馴れたものほど熱き眼を ですね。山は富士・花は桜木・魚は鯛。おのおのがた くれぐれも油断めさるな!

 法隆寺展チケット

観音菩薩 (阿弥陀浄土図) 金堂壁画第六号壁 7世紀末頃 法隆寺


  

ご存じ、切手でも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくのほんだな 137・・鈴木信太郎 (画家)

2009年11月24日 | 美術・工芸
昨日 ともだちに「マッターホーンの缶入りクッキー」と長崎の銘菓「クルスのカステラ」をもらったんだ。アチコチとよく飛び回るんだ。恐るべしだよ。感心しちゃう。そこ~~で ぼくひとりではぜんぶ食べ切れないのでお裾分けしま~す!皆んなにすみやかに送るから愉しみにして待っててくださ~い。美味しいよ~ぅ。ン?とは言ったものの皆んなの住所が分かんないな。アッ 残念でした~っ!しかたがないのでぼくひとりで食べることにしま~す・・・なんて話じゃなかったんだ。鈴木信太郎についてなんだ。

すでに知ってる人もいるだろうけど どちらのお菓子にも見てのとおり包装紙とかパッケージとかに鈴木信太郎の絵が使われています。一見素朴で誰にでも描けそうな絵だと思うけどそれはムリ。なにか真~っすぐなものが気持ちにないととてもこんな楽しい雰囲気の絵は描けないよ!ひと目見るだけで自然に微笑んでしまうところがお菓子屋さんのハートにピッタリ合うんだね。お菓子を食べながら鈴木信太郎の絵を見る時間はキッといつもとは違う時間になってるよ。

 
MATTERHORN マッターホーン

 
MATTERHORN メニュー

 缶入りクッキー


  
長崎の銘菓クルスのカステラ

書籍では

  

左「詩集おかあさん」(3冊セット) サトウ・ハチロー 1998 ¥3,780 日本図書センター
右「阿蘭陀まんざい」 鈴木信太郎・著 1954 東峰書房
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくのほんだな 136・・映画「美女と野獣」 ジャン・コクトー と クリスチャン・ベラール

2009年11月11日 | 映画・クルマ
「美女と野獣」ってディズニーのアニメ映画を想い浮べた?それともジャン・コクトーのお話だと思った?ノンノン 実はクリスチャン・ベラールのお話です。「そんな人 知らないよ」なんて言わないでおくれ。クリスチャン・ベラールは最初 新ロマン派のグループに属し絵を描いていましたが 彼のするどい感受性が生みだす神秘的で甘いムードは絵画だけでなく バレーや演劇や映画にも思う存分発揮され人々を魅了したんです。
「美女と野獣」はジャン・コクトーの珠玉の名作映画でもありますが この映画の素晴らしい美術を手がけたのは なにを隠そう(隠してない)クリスチャン・ベラールその人でありました!その美術のみごとさは極めつきの映像美とともに忘れられろれ(あろ?)ませんねェ。めろめろに酔います。観たひとは充分お分かりになったと思いますが 観てない人は分からないでしょ~。そらそうだよね。ぜひ酔ってみてわ?

ジャン・コクトーが監督した映画 「美女と野獣」(1946年 仏)


黒白が際だつ。







(ねェ彼女 お茶しない?)

↓この人がいまうわさしてた美術を担当してるクリスチャン・ベラールさんです。と言っても知らないよね。いいんです 知らなくても。知らなくってもあのスバラしい映像美はチッとも変わらないんだから。

Ri◇
クリスチャン・ベラール

   

左 「美女と野獣」 [DVD]¥500 監督:ジャン・コクトー 出演:ジャン・マレー ミラ・パレリ
右 「美女と野獣 」(角川文庫) ボーモン夫人 鈴木豊 1992 ¥540 角川書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくのほんだな 135・・グスタフ・クリムトの『メーダ・プリマヴェージの肖像』と「ユディト I 」

2009年11月02日 | 美術・工芸
この「メーダ・プ・・」なんとかって言う少女を描いた画家は誰だとおもう?誰だとおもうなんて言っても分かんないよね。エッ?タイトルに書いてあるって?あ そぉ。あの愛の絶頂期を描いた「接吻」で人気の高いあのクリムトです。この有名な『接吻』は「愛は甘くてタマンないけど時には疑心や不安で絶望の淵に立たされるなんて悲劇になることもありますぜ。」って、ただ甘美なだけではない大人のつら~い部分も暗示してるようなんだ。
『メーダ・プリマヴェージの肖像』はそんなクリムトが描いた少女の画だから なかなかどうしてあれそれのもんなんです。フランク・ウィットフォードは『クリムト』に「この絵は、非常に神経質で甘やかされたわがままな少女の本性を、元気よく活発だという全般的な印象を損なわずにほのめかそうと努めている。」と書いてます。ジッと絵をみていると何だかそんな気がしてくる。すでに少女は複雑です。このような少女が大人の女性となって なかには「ユディト I 」 なんかに変貌したりするのかなあ?ウ~ン・・・。
                    



「メーダ・プリマヴェージの肖像」 1912年頃

おなじみの



「接吻」1907-1908年 

 
「ユディト I 」 1901年

なんだか胸さわぎが・・『メーダ・プリマヴェージの肖像』とは対極の魅力。 どちらも女性なんですよねえ。


画集は い~っぱいでてます。                  



「グスタフ・クリムト―ウィーン世紀末芸術」 ウェルナー・ホフマン 坂崎乙郎 ジャケットデザイン・大森忠行 1977 定価9,800円 河出書房新社



「グスタフ・クリムト―ドローイング水彩画作品集」 ライナー・メッツガー 橋本夕子 2007 ¥4,725 新潮社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする