オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

604-8Gのクロス周波数付近の位相反転確認評価

2018-10-07 13:05:56 | スピーカー評価
 10/2 にアップしたクロス周波数付近のディップ評価でクロス付近で位相が反転していると予想したので、今回評価結果を上げます。青字追加。緑字追加したが修正。10/8紫字を追記。先ほど10/2アップ分に紫字で追記した安井章氏が言われていた正相型12dbNWの逆相でのリミッター効果を実験で確認しました。まだまだ私は未熟ですね。オーディオ評論家の言うことは先ずは話半分で聞きますが、安井氏は信用できるようです。結果は後日アップします。

 ■1)HF側を逆相に給電して実験
 下記のように21μFに直列に嚙ませた古い49μFを省くために黒のワニ口クリップで49μFをショートしました。そしてHFを逆相に給電する為に奥に見える赤いケーブルと黒いケーブルをスイッチしました。
   HF正相(多分ALTEC標準仕様):1黒線、2赤線  ⇒  HF逆相:1赤線、2黒線(下の写真)


 ■2)R側で実験した結果
 これは、以下です。

 ①はノーマルネットワーク(以降NWと省く)で正相の時で②はHFのみを逆相に給電した場合です。赤〇で囲んだディップが②ではほぼ無くなっています。クロスの1.8KHz付近で位相が逆転している証拠です。逆相で使う時に気になっていたのが、HFとLHのクロス以外での位相です。それを確認したいと思い③はNW経由でウーハーのみの500Hzの1波長のサインのトーンバーストを見ました。+スタートで理想的なトーンバーストです。NWで上の周波数を切っているにもかかわらずこんなに赤丸で囲んだ付帯波の少ないトーンバーストは余り見たことは無いです。M0が小さくて磁力が強力でないとここまでダンプできないと思います。
 ツイータ側も5KHzでNW経由で見たのが、④です。これはどう見たら良いのか迷いますが、若干のースタート後+でスタートしています。+スタートと見ていいのかなと思っています。

 これを見ていますと、HF逆相も良いかもと思ってきました。それで一番気になるクロス付近のトーンバーストを、最近やった49μFの21μF追加(LF側のクロス周波数アップ)とHF逆相を組合わせて評価することにしました。

 ■3)1.6KHzでのトーンバースト評価
 これは以下。

 ⑤は、NWノーマルで正相ですが赤〇の部分で変局点があります。⑥はNW改造分の正相ですが若干の付帯波がありますが正常な応答と見ました。⑦はNWノーマルで逆相ですが、これも正常な応答ですが赤〇の+ピークが若干高い。⑧は、NW改造分の逆相ですがこれも赤〇の+ピークが気になります。

 ■4)1.8KHzでのトーンバースト評価
 1.8KHzは10cmの超ニアーフィールドでNWノーマルで正相(①)でディップが起きる周波数ですので要注意。以下です。

 ⑨は、NWノーマルで正相ですが赤〇の部分で折り返しがあります。⑩はNW改造分の正相ですが若干の付帯波がありますが正常な応答と見ました。⑪はNWノーマルで逆相ですが、これも正常な応答ですが赤〇の+ピークが若干高い。⑧は、NW改造分の逆相ですがこれは赤〇のーピークが潰れています。

 ■5)2.2KHzでのトーンバースト評価
 2.2KHzは10cmの超ニアーフィールドでNWノーマルで逆相(②)でディップが起きる周波数ですので要注意。以下です。

 ⑬はNWノーマルで正相ですが折り返しが大きくなって且つ赤〇の部分の+ピークが大きい。⑭はNW改造分の正相ですが若干の2nd+ピークが大きいですが正常な応答と見ました。⑮はNWノーマルで逆相ですが、これも正常な応答ですが赤〇の+ピークが若干高いのとその左の赤〇に変局点がありますが小さい。⑯は、NW改造分の逆相ですがこれは赤〇のーピークが折り返しています。

 【今回の結論】
 以上3)~5)を総合的に判断すると、⑦のNWノーマルで逆相がベストで、ほぼ同レベルで⑧のNW改造分の正相、他はNGとなります。

 ■6)L側の評価と逆相での両チャン評価
 以下です。

 ⑰はL側のNWノーマルでの正相で1.8KHzにディップがあります。⑱はNWノーマルでHF逆相ですが、これはR側より繋がりが良いです。⑲は通常聴取位置で両チャン駆動で2231Aを加えて、2405も加えこれは逆相接続のままですが、これでは赤〇で囲んだ5KHz~10KHzが凹んでしまいます。⑳で2405をアンプに対し正相にしたら、この凹みはなくなりました。
 当面、⑳の状態で聴いてみます。ちょこっと聴いた限りでは、ボーカルでのきつく聴こえる所(例えばナタリー・コールのシャウト)がソフトに聴こえ良好です。
 銘機604EのネットワークN1500Aが直列型でしたが逆相接続でしたので、逆相にするのもいいのかなという所です。N1500Aをネットで拾ってきました。

  604-8Gをお使いで聴感だけでネットワークのHFかLFを逆相に接続変更されている方がおられたら尊敬しますと言いたい所ですがリミッタが掛かった音のようです。ボーカルは良い感じなんですが…
 暫く聴いてみましたがボーカルのサ行のきつい目の声でも爆音で聴けますし、尚且つ迫力もあり、”ウィ・スリー”のロイの”リフレクション”や”タッヅ・デライト”のドラミングもド迫力なのに煩くないという具合に自然な響きを再現、HF逆相で固定しようと思いましたが、又正相の49μF追加へ近い内に戻します。

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