オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

JBL4331AのRDA560によるマルチアンプ駆動(8)2405追加時のFcより下側のコムフィルタリング

2021-06-29 11:08:26 | 電気的評価
 前回は2405追加時のFc(8.5KHz)より上側のコムフィルタリングについて調べたが今回はFcより下側でコムフィルタリングがどうなっているかを調べた。
 7/3 青字追記 6/30に尼崎のベイコム体育館でコロナワクチンの注射をしてきました。昨日まで筋肉注射をした左肩が痛かったですが、今日は痛みがほぼ無くなりました。幸い後遺症も無く、2回目は7/21です。

 ■1)測定風景
 ユニット間のタイムアライメントは合わせているので通常聴取位置やその音路上(4331Aから耳までの直線経路)では幾らマイクを近づけても原理的に干渉しないのでコムフィルタリングは出ない。
 従って4331Aの真ん前でマイク距離=50cm(高さ70cm)まで近づけて周囲からの定在波・反射波等の影響を軽減して且つ空間でのユニット間の干渉を出しやすい(つまりコムフィルタリングが出やすい)ようなマイク位置にしてF特を測った。
 

 ■2)カットの傾斜を変えた場合のコムフィルタリングのF特結果
 これは、

 左上の①は、500Hz,8500Hz共に2次のQ=0.642の緩い傾斜の場合で、右上の②は500Hz,8500Hz共に4次(傾斜:±24db/Oct)、左下の③は500Hzは4次、8.5KHzの2420は4次LPF,2405は2次Q=0.642のHPF、右下の④は500Hzは4次、8.5KHzは4次LPFで2420(9KHz)、2405は(8KHz)とFcをクロスさせて8.5KHzでのディップを改善できるか試した場合です。
 赤〇で囲んだ2420領域で3つのユニットからのコムフィルタリングが出るはずですが、①~④のどれもコムフィルタリングは見られない。
 また8.5KHz付近のディップについては、①の2次で低Qの場合が一番軽度で、②の4次(:±24db/Oct)で最も大きくなる。
 また③の2420を4次で急に落とし、2405は2次の低Qで切った場合は、①と2の中間位のディップで、④のFcをクロスさせてディップ軽減を狙ったレシピーでもディップは③レベルにしか改善されない。
 これらから2420領域では特にフィルタの切り方を変えてもコムフィルタリングは顕著には出ないので、レシピーとしては2次のQ=0.642を継続して採用する。
 現在、620Aは聴いておらず、ジャズに最適な4331A+2405(4333A相当ユニット)のマルチでゲインを最適化して聴いています。タイムアライメントの取れたマルチは定位感が独特で特にTVのソースが最新のデジタル技術で送られているのでその効果を満喫できます。4333Aのオリジナル(パッシブNW版)よりユニット間のタイムアライメントの取れた分定位感は勝ると思います。又低域のカットオフを800Hz⇒500Hzに下げて2231Aの重苦しさ&弾み感を改善しています。
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