プレ王の日記を見た人は「何を今更」などと言わないように。やっと仕事が一段落ついたんで、ちょっと前に買ったシンセについて書くことにする。
うちにはカシオのGZ-5っていう、随分昔に5000円台で買ったMIDIキーボードがある。おもちゃみたいなミニミニ32鍵なんだけど、一応ピッチベンドもモジュレーションホイール(のようなもの)も付いてて、自分みたいな万年DTM初心者が打ち込みに使う分にはそれほど不自由しなかったりする。それに、しょぼいけど10種類の内蔵音源とスピーカーがあるから、ちょっとメロディが浮かんだりしたときに、すぐに音が出せるのは便利。
ただ、GZ-5最大のネックはヘッドホン端子がないこと。内蔵音源モードは音量調節が4段階しかなくて(MIDIモードは音が出ない)、最小でも割と音がするんで、下手クソな演奏が近所に響くのは結構困る。かといって、Mac+Storm+MIDIキーボードの組み合わせじゃすぐに音は出ないんで、ヘッドホン端子が付いてて電源オンですぐ音が鳴る、コンパクトなシンセが無性に欲しくなってしまった。
最初に思いついたのは、ボコーダー付ミニ37鍵のKORGのmicroKORGとか、novationのK-Station――はもう販売終了だったんで(情報が古い)、その後継のUSBオーディオインターフェースまで搭載したX-Station。microKORGはボコーダーが面白そうだし値段も手頃(4万円台前半)なんだけど、ちょっと奥行きがあるかなと思ってパス。X-Stationについては、もともとnovationのビキビキしたアシッドな音はBass Stationの頃から好きだったし(当時結構欲しかった)、PCとUSBバスパワー接続できて機能的にも申し分ないんだけど、いかんせんお遊びで使うには値段が高い(9万前後)。
で、ほかに何かいいものはないかと探して見つけたのが、5万円台で買えるAlesisのMicron。標準37鍵でアサイン可能なコントロールノブ3つ+スライダー2つを搭載。機能に関しては、上位機種のIONとほぼ同等のアナログモデリングシンセで、何よりコンパクト&シンプルなのがポイント。結局、機能やら音やらは二の次で、このシルバー+金赤(印刷用語)っていう見た目のキュートさにやられて、一番安かったサウンドハウスで買ってしまった。ちなみにピッチホイールを動かすと、移動量に応じてぼやーっと赤く光るのもオサレ。
で、とにかくサイズが小さいもんだから、時間を見繕ってはコタツの上に乗っけて、随分昔に買ったキーボードの入門書を片手に「EP? OK!」(エレピ)の音でドレミの運指から練習してたりする。あと、「Ai-Ya!」の音が「アイヤ~~」って言ってるみたいで面白いから、たまにその音に変えて、ツマミやスライダーをいじって音を変化させながら童謡を弾いて遊んだりする程度。とにかくコタツでシンセっていうミスマッチ感とお手軽さがたまらない。
そんなことばっかりやってるもんだから、最初にいじったときに音を一通り鳴らしたっきりで、今のところシンセらしい使い方は全然してない。とりあえずは少しでも弾けるようにならないと、この手のモノって単なる置物になっちゃうから。でも、ある程度練習が進んで軽く弾けるようになってきたら、音ネタ作りに良さそうなステップシーケンスの機能あたりをいろいろと試してみたいところ。
それから、今はヘッドホンをつないで使ってるけど、やっぱり小さくてもいいからモニタースピーカーが欲しいので、近いうちに1万円以内の安いのを買おうかと思ってる。
ちなみにその後、GZ-5の路線でヘッドホン端子付きの音が出るMIDIキーボードを発見。ヤマハのCBX-K1XGっていうのがXG音源とスピーカー内蔵のミニ37鍵モデルで、当初欲しいと思ってたモノに近かったかもしれない。昔のDX-100みたいな形で懐かしいし、GM上位互換だから、昔っからのDTM世代にはこっちの方がとっつきやすいのかも。ツマミはないけど。
あと、PCとつないでMIDIコントローラにしたい場合はMIDIインターフェースも必要なので忘れずに(これはX-Station以外全部そう)。手軽で安く済ませるなら、4,000円台で買えるEDIROLのUM-1EX辺りがいいかも。
CASIO(カシオ)/ GZ-5
ALESIS(アレシス)/ MICRON
KORG(コルグ)/ MICROKORG
NOVATION(ノベーション)/ X-STATION 25
YAMAHA(ヤマハ)/ CBX-K1XG
EDIROL(エディロール)/ UM-1EX
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