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コンパクトシンセ+ボコーダー「microKORG XL」開発者インタビュー記事とか

2009-02-17 00:21:09 | DTM
しばらくこの手のニュースをチェックしてなかったもんだから、こんな面白そうな物が出てたのにさえ気付かなかった。不覚。

Microkorg_xlリンク: 新しいビンテージを目指す──microKORG XL開発者に聞く.

名前を見て分かる通り、「microKORG XL」は「microKORG」の2代目に当たるコンパクトシンセ。37鍵のミニ鍵盤を採用したコンパクトな筐体、電池駆動可能、グースネックマイク付ですぐにボコーダーとして使えるといった特徴がそのまま受け継がれてる。

microKORG XLの特徴としては、まず音源が変わったこと。初代はMS2000ベースのアナログモデリング音源で、これがXLではRADIASやR3と同じMMT音源になってる。そのせいで、どっちかっていうとR3の弟分的なニュアンスの方が強くなったような気がしないでもない(8ボイス・2ティンバーはR3と同じ)。

あと、面白いのはアナログモデリングシンセのクセに、PCMでピアノやエレピ、クラビなどの音源を搭載したこと。最初はなんでこんなことを?と思ったんだけど、上のインタビューを読んで納得。新型のデザインからインスパイアされて、「これはビンテージキーボードの音源も入れよう」ということになったんだそうな。
ちなみに、鍵盤もミニ鍵盤としては珍しい箱型で、しかもタッチにこだわったものになってるんだけど、これは初代をピアノと一緒にステージで使うミュージシャンがいて、そういう使い方をする人がいるならと、楽器メーカーとしての使命感でこだわったらしい。KORGエライ。
そうそう、XLではUSB端子が付いたからPCとの接続も簡単で、MIDIキーボードとして使うのも手軽になった感じ。その場合、パネルの右側にある3つのノブがアサイナブルノブとして機能するらしい(マニュアルのPDFをざっと眺めて確認)。あと、KORGのWebページから「microKORG XL Sound Editor」をダウンロードしてPC上でサウンドエディットできたり、microKORGやMS2000、MS2000Bのプリセット・プログラム・データがダウンロードできたりする。

ルックスに関しては見ての通りシンプルになって、個人的には初代よりも好きな感じ。これも極力ボタンを排除して、シンセを知らない人にも使ってもらうための工夫らしい。音色の選択も、ジャンル×楽器で初心者でも見当が付きやすいというところが良い感じ。
本体で音色エディットはやりにくくなったかもしれないけど、そこはPC上でやってちょうだいということみたい。本体でのエディットはノブ3つってことで、ちょっとだけMicronに似てるのかな?

あとはMSシリーズのパッチング機能をシミュレートしたバーチャル・パッチ機能も搭載してるから、ニンテンドーDSのDS-10あたりでちょっとシンセに目覚めた人なんかにもオススメらしい。個人的にも、DS-10は持ってないけどこれはかなり欲しい(笑)。ボコーダー+音の出るMIDIキーボードとして考えても、十分魅力的だと思う。ホントに。

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=blogoval-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B001MQUZJ2&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
KORG(コルグ)/microKORG XL


半田付け不要の真空管ヘッドホンアンプ組み立てキット「TU-882AS」

2009-02-11 00:20:09 | AV機器関連

何だか色々バタバタなので、さくっと書けるのをひとつ。

Tu882as リンク: イーケイジャパン、組み立て簡単真空管ヘッドホンアンプキットを100台限定で発売 - Phile-web.

ことあるごとに発売されてるイーケイジャパンの真空管ヘッドホンアンプ組み立てキットなんだけど、従来のキットはハンダ付けが必要で、自信がないとかやったことないとか面倒だとか時間がもったいないとか、そもそも家にハンダごてなんてないとか、そういう人はおいそれと手が出せなかったはず。
で、今回のもハンダ付けの組み立てキット「TU-882R」が先に出て(既に完売)、これの初心者用キットとして、ハンダ付け不要の「TU-882AS」っていうキットが100台限定で発売中。もうないかなと思ってオンラインショップのページを見たら、まだ受け付けてる見たいだから、気になる人は早めにどうぞ。製品ページに、組み立ての概要が写真入りで載ってるから、そっちも見てみると良いかも。
ちなみに、TU-882Rの方はオプションで組み立て代行っていうのがあったらしい。プラス18,900円かかるから、お金があって時間のない人向けのオプションではあるんだけど。

こういうお手軽な組み立てキットは楽しそうでいいなぁ。先立つものさえあればねぇ。


AKGのセミオープン型イヤホン「K315」レビューみたいなもの

2009-02-02 19:16:25 | ヘッドホン・イヤホン関連
早いもので、もう2月に入ってしまった。今年も12分の1が終わってしまったんだなぁ。

さて、去年の11月半ばに発売されたAKGのセミオープン型インイヤーイヤホン「K315」(4,000円程度)の写真を見て、ほぼ一目惚れで発売当初に買ってしまった。かれこれ2カ月以上経ったので、ここらでレビューっぽい使用感レポートをひとつ。低音が効いて、値段の割にバランスが良いので、通勤のお供とか、たまに家の中でも活躍中。今もこの記事を書くために、K315で色々聴いてたりする。

R0012679K315はカナル型じゃないフツーのイヤホン(iPod付属のみたいなやつ)で、ケーブルの途中にボリュームが付いているタイプ。米AKGの製品ページを見ると「Super Bass」とあり、その名の通り低音が強調されている。とりあえず、もうちょっと細かい仕様については以前書いた以下の記事で。
AKGのカナル/インナーイヤー型イヤフォン6機種

R0012675最初は外装などについて。パッケージはなかなか凝っていて、最初から扉が開くような作りで、中が少し見えるようになっている。しかもマグネットで扉部分をとめるという立派な作り。4,000円の製品でこんな凝ったことをするんだなぁと、何だか感心してしまった。だって、K28NCなんて定価2万以上だったのに、安っぽいブリスターパックだったんだから。

R0012682パッケージの上下のビリビリ?(お菓子の箱を開けるときにベベベッと剥がすアレ)を取ると、観音開きになって中身が取り出せる。キャリングケースの中にはケーブルとイヤーパッドが入ってる。上の方に見えてるのがハウジング本体とボリュームコントロール。キャリングケースにはしっかり「K315」のロゴが入ってる。

R0012683中身を取り出した状態がこれ。製品ページを見ると、ハウジングはマットな感じに見えるんだけど、実際には写真の通り、プラスチックの光沢がテカテカだったりする。ケーブルはラバーっぽい滑りにくい素材で、ボリュームコントロールはプラスチック製。この辺りは値段相応といったところで、期待してるとガッカリしちゃうかも。
左側のハウジングのケーブル寄りの部分には、小さなポッチが付いてて、触っただけで左右が分かるようになってる。ドライバーユニット周辺はラバー製で、そのまま着けても耳が痛くならないような工夫がしてある。自分にはこのままだと少し小さいので、イヤーパッドを着けてフィットさせてる。装着感は上々で、長くしてても痛くならない。ちなみに、買った色はGARNET REDなので、イヤーパッドは赤いのが付属してる。ダイソーで売ってる100円イヤパッドにも赤いのが入ってるので、手軽に交換できていい感じ。ちなみにPEBBLE BLACKでは黒のイヤーパッドが付属するらしい。

ボリュームコントロールに関しては個体差があるかもしれないけど、うちのはちょっと動かしにくくて、思い立ったときに微調整をしようとしても、これがなかなか動かない。使うときは一度最小→最大と動かして、なめらかに動くようになってから調整してる。
あと、ボリュームを最小にしても完全に音が消えるわけではなくて、音量が半分程度になるくらいの感覚。でもやっぱり、駅のホーム(外)から電車に乗った時みたいに、うるさいところから静かなところに移った時に、ちょっと音量を絞るのに便利。よく、ケーブルにボリュームコントロールがが付いてると若干音が悪くなるという人がいて、確かにそうなんだろうけど、個人的には4,000円程度のイヤホンを外で使うなら、些細な音質にこだわるよりも便利な方がいいなぁと思ってたりする。
ケーブルは素材が素材なだけに、無造作にカバンのポケットなんかに突っ込むと、ちょっと絡みやすいかも。長さは1mで、カバンに入れて使う分にはそれなりに取り回しが楽かな。個人的にはもう20cmあると余裕があって良かったかも。
ちなみに、ボリューム~ミニプラグの間にはAKGロゴの可動式タグが付いてる。AKGロゴはそのほかにも、ハウジングのサイドやボリュームコントロール、ケーブル分岐点、ミニプラグ部と、計5箇所に「これでもか」っていうくらい入ってたりする。くどいほどにロゴを入れてるのは、それだけAKGの自信が現れてるのかな。

さて、続いてはK315の音について。

まず、「Super Bass」の記述がある通り、一般的なインナーイヤー型のイヤホンよりも低音が強調されている。
K315を買う前、通勤時にiAudioの付属イヤホンとか(iAudio G3を使ってた)、昔買った安物イヤホンなんかをしてたんだけど、車内の騒音が大きくなると中低音がすっぽり抜けて、シャカシャカした音しか聞こえなかった。この辺が遮音性の低いインナーイヤー型の弱点なんだけど、K315では低音が効いているせいか、音が聞こえにくくなっても中低音はちゃんと残っていて、それなりに音楽として聴けるレベルにはなってる。
買った当初は結構低音が出て、高音がかなり控えめだという印象だったけど、エイジングが進むと低音は落ち着いてきて、高音も以前よりは出てきたかなという印象。

で、「Super Bass」といってもヘッドホンのK28NCやK26Pのように強烈な低音が出るわけではなくて、ベースの音などをしっかり聴かせる豊かな低音、といった感じ。中高音とのバランスをしっかりとっていて、低音のせいでボーカルや中域の音がこもって聞こえるということにはならない。むしろボーカルは中央でハッキリ聞こえるので、歌モノに合ってる。
一方で、高音の方は「サ行が刺さる」なんてことを気にする人にはベストチョイスで、刺さるどころか、かなり丸い感じ。ただ、その影響でハイハットやシンバルなどの金属音が控えめなので、全体的に派手な音ではない。中低音がふっくらした、しっとりした音といったところ。
(2009/3/22追記)高音については、最近また多少出るようになった感じ。詳細は文末で。

音場感はセミオープンだけあって、左右に広く抜ける感じで気持ちいい。ただ、高級イヤホンと違って奥行き感はあまりないので、その辺は値段なりといったところ。でも使ってるうちに少しずつ立体感も出てきたような。
この手のレビューで良く書かれる音の分離については、少なくとも音がダンゴに聞こえることはないと思う。楽器の音もそれぞれ分離して聞こえてるし、個人的には何の問題もないレベル。解像感とか定位とかは、あんまり気にして聴いてないなぁ……。これも家でじっくり聴くっていうのでなければ問題なしということで。
#ATH-EC7と比べてみたら、さすがに音のなめらかさや奥行き感に違いがあったけど、定価で3倍程度違うんだから当たり前だよね。

K315が得意とするのは、アコースティック系の音楽。この辺はさすがAKGかという感じで、例えばポピュラーなところだと、徳永英明のヒットアルバム「VOCALIST」はアコースティックな伴奏と徳永のボーカルというシンプルな構成で、こういうのは上手い。ベースの低音の響き、ピアノやギターの艶のある音、適度なエコーの響きなどは聴いてて気持ちいい。特に、ピアノの音はGoldringのDR150に似た雰囲気で、この値段のイヤホンにしては変なエレピっぽい音になってないのがいい。
ついでに徳永&VOCALISTが好きな人は、徳永のセルフカバーアルバム「カガヤキナガラ」も全編アコースティックアレンジで良い感じなので、こっちも聴いてみてちょ。
あとは、Perfumeの「GAME」みたいなハウス物も割と良い感じで鳴ってくれる。もう少し高音の伸びが欲しいところではあるものの、低音が効いてノリの良いベースになっているので悪くない。そうそう、YMOの昔のアルバムも良い感じ。元祖RYDEENとか(最近のアレンジ曲79/97も、曲自体はあんまり好きじゃないけど鳴り方は良かった)、君に胸キュンとか、昔のアナログシンセの音も割と良い雰囲気。あと、Jazzはもちろん、その派生でシンセ/エレクトロ要素が加わったAcid/Smooth/Nu-Jazzとか、ラテンやラウンジといった系統も行ける。EnigmaとかDeleriumみたいなエスノビートのたぐいも良い感じ。
ポップスやロック辺りも、ベースなどの低域までしっかり聴きたい人には良いと思う。カーペンターズみたいな昔のポップスなんかは、VOCALIST同様に良い感じで鳴ってくれる。

一方で、あんまり得意じゃないのがトランス物。低音のノリは悪くないんだけど、高音が控えめすぎて、トランスといえばこの音っていうSuperSawのノイズがかった刺激的な高音が、ローパスフィルターにでもかけられたような腰抜けの音になっちゃって、高揚感がなくなっちゃう。辛味が落ちてきたチューブワサビみたいな感じ?(2009/3/22追記)これも改善されつつある。詳細は文末で。
あと低音についても、コントラバスとかエレキベース辺りの音は良い感じなんだけど、もろ電子音的なシンセベースの低音はあんまり上手くない。TB-303系のアシッドなベースなんかは物足りないかも。曲によってはぼちぼち聴けるんだけど、とにかく刺激のある派手なシンセ音は苦手。こういうのを聴く場合は、プレーヤーのイコライザで高音を上げてやるといいのかも。
それからポップス物でも、MIXのせいかどうか分からないんだけど、たまに中低音がボワついてこもりがちに聞こえる曲もあったりするので、さわやか系の音が好きな人にはあまりオススメしない(まぁ、そういう人が低音重視モデルを買うことはないか)。これは本当に曲によりけりで、何がダメとははっきり言えないんだけど、イコライザで125Hz辺りの音を少し抑えてあげれば、割とスッキリ鳴ってくれたりする。普段はあんまりイコライザ使わない派だったけど、主に外で使うプレーヤーなら、環境に合わせてイコライザを調整するのもアリだなと思う。

最後に、遮音性はほぼ皆無。ハウジングに大きな穴が開いてるのを見ても分かる通り、外の音がとっても良く聞こえる。まぁ、これはインナーイヤー型のイヤホンならたいていそんなもんなので、これがイヤならカナル型なり密閉型ヘッドホンなりを選んでちょうだいということで。
音漏れについては、旧iPod付属イヤホンとK315を同じ音量で鳴るようにして試してみたところ、K315の方が旧iPod付属イヤホンより少し大きいかなといった程度。爆音にせず、節度をわきまえた音量であれば、車内でも睨まれたり絡まれたりしなくてすむかも。目安としては、近くにいる人の会話が聞こえる程度のボリュームにしておけば、よっぽど近づかない限り大丈夫。


ということで、K315はややしっとり目の低音重視なイヤホンだという傾向さえ理解しておけば、iPodなんかの付属イヤホンからのステップアップにはもってこいじゃないかなと思う。個人的にも、安い割になかなかいい音を出してくれるので、結構お気に入り。エレクトロ系に関しても、トランスを除けばとりたてて悪いというほどでもないし。
まぁ、トランスの鳴らし方には難癖つけちゃったけど、K315でしか聴いてなければ「こんなもんか」と思うわけで(笑)、BGMとして流す分には聴けないわけじゃない。ハイになりたい時には向きませんよ、という程度に捉えてもらえれば。ただ、トランスしか聴かないっていう人には全くオススメしないので念のため。

(2009/3/22追記)
最近、トランスのコンピ物CDで2枚組とか量の多いのを何枚か買って、CDで聴いてたら割と高音も出てくるようになった(笑)。SuperSawも前ほどこもった鳴り方じゃなくなって、得意ではないけど聴けないほどでもないというレベルになったかなと。
ついでに奥行き感もまた少し出てきて、他の曲でもいい影響がでてるみたい。一部にあったって書いた中低音のボワ付きも、最近は気にならなくなったし、今まで聞こえなかった音も拾えるようになってきたし。
もともとアコースティック系に強いから、エイジングにはトランスのコンピ物がオススメ(笑)。ちなみに最近のお気に入りはThe ThrillseekersのNightmusic Volume 3。2枚組でいい曲揃ってやすぜ。

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