![V3800n_4 V3800n_4](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/22/9930dd626ceb19f730100e747f685c01.jpg)
今月半ばに「
Vivitar V3800N」っていうフィルム一眼レフを買ってしまった。もともと以前から欲しいなぁと思ってたカメラで、誕生日が近かったしカミさんが半分くらい出してくれるって言ってくれたので、自分へのプレゼント&長くつきあうつもりでポチッと。
Vivitarはトイカメラの「
Vivitar Ultra Wide & Slim」とか、トイデジカメの「
ViviCam 5050」とか、トイカメラ界隈で知名度のあるメーカーね。
そんな会社の一眼レフだからオモチャなんだろうって? 確かに、レンズ込みで3万切る安さのせいか「トイ一眼レフ」なんて言われ方もしてるみたいだけど、カメラ自体はAEも付いてない20~30年前のフルマニュアル一眼レフそのもの。トイカメラみたいにボタン一押しで面白い写真が撮れる、という代物ではないので、「トイ一眼レフ」と聞いて勘違いして買っちゃった人はかわいそうだよね……。
フルマニュアルで50mm標準レンズっていうと、良く「カメラの勉強に」なんて紹介されるような代物。そういうカメラなので、自分の中では修行っていうつもりで買ったところが大きかったりする(笑)。それ以外にも、フィルムを巻いてシャッターを押すと金属音がするあたり、メカ好きにはたまらないものがあったりするし。レンズのリングを回して設定するのもいいよね。これから撮るんだって感じがして。
あ、そうだ。フィルムの一眼レフを使ったことがない人は、以下のサイトが参考になりそうな感じ。ちょっとしか読んでないけど。
リンク:
カメラ遊遊塾|フィルム一眼レフ入門.
……とまあ、前置きはこの辺にして、写真を交えながら買ったセットを紹介するよ。あと、あんまり天気はよくなかったけどフィルムも1本撮ってきたので、その写真も少々。
![R0014024 R0014024](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/c4/018aa1cd6867a18ab9cebaee7c14ebb6.jpg)
買ったセットは「Vivitar V3800N SLR カメラ&アクセサリー キット」っていうもので、この箱の中に全部詰まってる――んだけど、最初の難関は「この箱、どこからあけるんだ?」。さんざん悩んだあげく、パッケージがのり付けされてるのに気付いてやっと開封。まさかここで手こずるとは……。
![R0014026 R0014026](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/24/3ccb8543294c42aac77f60d5a03d1531.jpg)
これがセットの中身。カメラ+50mm F1.7レンズ、セミハードケースとストラップ、カメラバッグ、ディバイダーにレンズフード、UVフィルター、モノクロフィルム、さらにフラッシュまで付いてる。これで3万円は安過ぎ。
![R0014027 R0014027](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/fe/6de496e09ae50a2d33444b13b765c093.jpg)
スピードダイヤルはバルブ~1/2000秒まで設定可能。引っ張って回すと、フィルムのISO設定になる。1/125秒が赤くなってるのは、フラッシュを付けた時の設定用かな?
星座の軌跡を撮りたい人はバルブ撮影できるよ。デジタルだと90分程度が限界だけど、アナログならレリーズ使って何時間でもw
![R0014032 R0014032](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/17/ff55ec7a3f854270db015cb9f49c24ae.jpg)
付属の50mmレンズ。Vivitarのロゴ入りなのだ。最短撮影距離は45cm。フィルター径は52mm。
![R0014028 R0014028](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/59/1ad1180b1700779c9d75da357b0173fa.jpg)
レンズの絞り解放値はF1.7と、かなり明るい。しかも強力なボケが発生するので、開放で撮るのはなかなか難しい……。
![R0014029 R0014029](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b8/c676a006693fca94aaafed3f08c5f5ad.jpg)
シャッターボタンの側面には、多重露出ボタンが付いてる。これを押しながら巻き上げると、実際にはフィルムを巻き上げずに撮影(多重露光)できるので、アナログな合成写真が撮れるということらしい。さらに凝りたい人はディバイダーも使ってね。
![R0014031 R0014031](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/3d/02a07a7922e5270b4fb8e08d1ed13cc4.jpg)
ちょっと見づらいかもしれないけど、レンズの左下には絞りのプレビューボタンがある。ふだん、ファインダーを覗くと絞り解放の状態で見えてるんだけど、このボタンを押すと設定した絞りで見える=大まかなボケ具合が確認できる。絞るほど暗くなるので、適正露出で確認しましょうねと。
まぁ、実際には撮ってみないと分からないんだけどね。開放のボケ具合からして全然違うし。
![R0014034 R0014034](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/51/245ec71ffddbfe717690aad7c1ab7a84.jpg)
上から見た図。本体の左側ストラップ穴にはVivitarのロゴ入りタグが付いてるんだけど、これの外し方が分からない……(;´Д`) <結局邪魔なのでペンチで切った
![R0014038 R0014038](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/a1/269d1dd150ace8f545f2d625a6dbc8fa.jpg)
フラッシュ付けてみたの図。しかし、相当安っぽいよコレ(苦笑)。単3電池2本は付いてないので、使いたいなら別途用意してね。個人的にはきっと使わないだろうなー……。
![R0014042 R0014042](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ad/fa8d412e0ede991c80d3b7dfb980de91.jpg)
ほぼフル装備でこんな感じ。セミハードケースはまだ付けてない状態。まぁ、フラッシュは(ry
![R0014048 R0014048](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/c9/79bcf3da0c331f0ee039c0d1c1b0ff03.jpg)
今度はファインダーの中を覗いてみるよ。中心に見える円形の部分でピントを合わせるのだ。
![R0014046 R0014046](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/55/f831f7842455a410b198be384449ab31.jpg)
ピントが合ってない時は、中心部が斜めにズレて見える。あと、ファインダーの周辺部もぼやけて見える。
そうそう、露出計はこの写真では見えてないけど、シャッターを半押しすると、ファインダーの右側に「+ ● -」のインジケータで表示される。緑の●が表示されれば適正露出。ちなみに測光方式は中央部重点測光なので、明度差のある場合はちょっと悩むかも。
![R0014047 R0014047](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/59/914f02e7caf9ffef640cd981142d903f.jpg)
ピントが合うと、中心のズレがなくなって、周辺もはっきり見えるようになる。ちなみに、ピントが合う合わない以前に、ファインダー全体がボケて分からん!っていう場合は、ファインダーを覗く位置を少し右か左にずらして、はっきり見える位置を探してみよう。ちゃんと見える位置が割とピンポイントだったりするんだな……。
![R0014055 R0014055](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/42/3c9e3f30ca7bacd09a9398026018fbca.jpg)
露出の目安は、だいたいフィルムの箱に書いてあったりする。晴れの日はF11,1/125秒が一般的(ISO 100の場合)。トイカメラの設定もこれだね。
続いて、曇りの日にテストで撮ってきた写真を。フィルムはKodak GOLD100。最初に露出を調べる目的で撮ったもの以外、露出メモするの忘れてた( ̄▽ ̄;)
とりあえず、段階的に絞りを変えた写真を連続で。
![Fh000005 Fh000005](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/85/7e37b1d47f5f1619d284fa3116bd7bf9.jpg)
まずはF1.7,1/2000s。背景ボケすぎ。アジサイ自体もピントを合わせた部分以外はボケてて、被写界深度がかなり浅い。
![Fh000007 Fh000007](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/d1/511d3dd276cd1f70878c49d2469914c0.jpg)
次はF4,1/500s。アジサイ撮るならこのくらいのボケ具合か。
![Fh000009 Fh000009](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/5c/4bee286e63254f6a099dff12b63a1a1b.jpg)
F8,1/60s。このくらいになると、コンパクトデジカメのボケ具合に近いかな。
![Fh000010 Fh000010](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/42/b2f28eb442b608af81756ea0a166c272.jpg)
F11,1/30s。背景がはっきりしてくる。ただしそろそろ手ぶれ注意ゾーン。
![Fh000011 Fh000011](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/2e/cc04d59f7119e78264dd885aeee612ac.jpg)
F16,1/15s。全体的にピントが合ってきてる感じ。この上のF22は、もう少しだけシャープになったような程度なので割愛。ちょっとブレたし。
この後は自由作例ってことで(;^ω^)
![Fh000016 Fh000016](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/31/5a1cde3cd739c5cadb18dbdb946cdb7f.jpg)
確か絞り開放で撮ったキイロイハナ。花にピント合わせるの難しい……。風が吹いて揺れてたから、余計大変だった。そして案の定ピントがずれた(;´Д`)
![Fh000021 Fh000021](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/a9/6e59dae926866474b879323bb7c2ac04.jpg)
その辺に落ちてたフィアットのオモチャ。F4で撮ったら、想像以上にボケちゃった。もうちょっと絞り込めばよかったなぁ。
![Fh000022 Fh000022](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/7b/e951fb9929e4234e72eabd2253df742d.jpg)
白いガクアジサイと紫のアジサイ。後ろに団地を入れて「花団」写真ね。F8くらいで撮ったはず。
![Fh000031 Fh000031](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/df/bc64e8376e8e49dac245115309e26466.jpg)
花団その2。階段室の前に咲いてたユリ。F11だったか16だったか(;^ω^)後ろの団地もしっかり見えてていい感じ。
![Fh000029 Fh000029](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/f5/9ed4e8b0ed0a15a313d48f42c3e75a73.jpg)
初めて見た形のアジサイ(通称オタフクアジサイ、和名ウズアジサイというらしい)。F4で後ろの葉っぱがきれいにボケたかな。ソフトフォーカスがかかったような雰囲気になった。
とまぁ、1本目のフィルムはこんな感じ。今度は晴れた日に撮りたいなぁ。絞り解放は想像以上に強烈なボケだったので、普段はF4くらいから使うことになりそうな予感。まだまだいろいろと試してみなくちゃ。
その他、V3800Nの素晴らしい作例を見たい人は以下をどうぞ。(2012/10/22追加:夏に撮った金魚屋の金魚鉢の写真が作例一覧に追加されたよ)
リンク:
Vivitar V3800N SLRで撮影された投稿写真一覧 - Camera Talk -.
※追加。上のCamera Talkに登録して、たまに写真アップしてるので、暇のある人はどうぞ>
Camera Talk:blogoval
※さらに追加。一眼レフ初心者でブロワー持ってない人は、そんなに高いのじゃなくていいから一緒に買った方がいいと思う。レンズなんかについたホコリ飛ばすやつね。あと、レンズが汚れたときに拭けるクロスもあると便利。基本的にはブロワーでレンズのホコリを飛ばして、もし表面に指紋とか着いちゃったら、クロスで拭き取るって感じ。
ちなみにブロワーで平たい円形のコンパクトなのもあるけど、あれあんまりお勧めしないなぁ……。
随分昔に買ったのがうちにあるから使ってるけど、あんまり使いやすくはないよ(;´Д`)<壊れたのでケンコーのブロワーに買い替えた
最後に。このVivitar V3800Nっていうカメラ、どうやら中国のPHENIXっていうメーカーが出してる一眼レフ「
DC303NE」のOEMっぽい感じ。形もそっくりだし、同じようなセットを販売してるし。
で、付属のレンズは50mmだけど、やっぱり広角も欲しいよねってことになった場合、PHENIXから24mmの広角レンズ「
PHENIX MC24mm(PK)」っていうのが出てるんだな。値段も新品で13,000円と安いので、手っ取り早く交換レンズを入手したい人にはいいかもしれない。
あ、もちろん中古のKマウントレンズを買うっていう手もあるので、興味ある人はどうぞ。自分にはまだ分からないから、中古レンズは当面手出ししないと思う(;^ω^)
(2014/7/14今さら追記)
付属のストラップが使いにくかったので、ニンジャストラップに買い替えて今も愛用してるよ。
>
伸縮自在・たすき掛けもOKなストラップ「Ninja Camera Strap」
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