先月。
前々から姉妹3人で密かに計画していた母の古希の祝い。
糖尿病に脳梗塞を患い後遺症で歩くこともままならないの母。
バリアフリーで上げ膳据え膳、気兼ねなく骨休めをしてもらおうと近場の温泉へ家族全員で一泊旅行と決めていました。
そこはかつて私が姉と共に勤めていた温泉ホテル。
支配人も専務も家族のように温かく迎えてくれ、勝手知ったる我が家のような、特別大切な空間。
MF絞り優先AE、SS1/25秒、F2.5、EV0.3、ISO100
関東以北、東日本の旅行業界は何処もキャンセルが相次ぎ死活問題。新潟県もその影響は大きく・・・
未曾有の大震災から10日程度しか経過しておらず、口には出さずとも姉妹3人とも「今のこの状況の中で、私たち楽しんでいいのかな。。。」と後ろめたい思いがあったのは事実。
実際に姉はひとりでキャンセルの相談を支配人に持ちかけたと後に聞かせてもらいました。
「こんな時だからキャンセルでも仕方ないと思ってるよ。でもね。お母さんに喜んでもらおうと思って何ヶ月も前から内緒で計画していたんだろ?こういうお祝いって一生に一度のこと。この震災とお母さんのお祝いは別の事だよ。」って仰ってくださった支配人の一言に気持ちのモヤモヤが晴れ、一泊旅行を決定。
自粛ムードの国内ですが、せめて一晩だけ。
その代り、ちゃんと節電する。自分たちに出来る事も頑張る。今まで以上に。
だから一晩だけ日常を忘れて楽しく過ごそう、と。
行って良かった。
母も父も滞在中、ずっと笑っていました。
お料理もお祝いにと特別なものにグレードアップしてくださり、お部屋も姉妹+姪っ子の4人とは別に両親二人きりの部屋を用意してくださいました。
以下、お料理写真はすべてMF絞り優先AE、SS1/10秒、F2.5、EV0.3、ISO100
お隣、旧・吉田町のとり福さん「えちご特産うんめ豚」。
県内でもこのホテルをはじめ、ほんの数件しかお取引のない大変貴重な豚肉。
社団法人新潟県央研究所の分析試験で実証された美味しさは旨味成分であるイノシン酸が通常の豚の5倍。
豚臭さが全くない上品な香りとさっぱりした脂、柔らかいながらも滑らかな歯ごたえ。
これは素晴らしく絶品でした。
焼き物もアワビの踊り焼きにチェンジ。
身にすっと入るナイフ。
レモンを絞り肝を崩しながら。
噛むほどにお口に広がる極上の海の幸。
断然お魚派の我が家をよ~く知ってる板前さんチーム(笑)
通常4点盛りを6点にアップし、母の大好物のウニも新鮮なものを用意してくださっていました。
どうですか、このトロの霜降りのサシッ!!!!!(・‘ω´・)
そらもう美味しいお酒が止まらんわけです。
久保田の千壽。冷やで。
女性の浴衣は各々好きな柄を選べる嬉しいサービス(*´▽`*)
いやー、これが迷う迷う(笑)
だって30種近くあるんですもの!
全部の柄を一枚ずつ胸元に当てて「ねね、これ似合う?」「ちょっとー!それ、アタシのと色が被るじゃんっ!!!」って、まー大騒動。
たっぷり5分も掛かりまして。
フロントのUさん苦笑。売店のSちゃんもやや呆れ顔(; ̄ー ̄A
ちなみに私チョイスの浴衣は1枚目にチョロリ写った黒のもの。
母は紺色でしたー^^
デザートは高2の姪っ子好みのものに変えてくださいました。
フルーツが丸ごとゴロゴロ入ったゼリーでしょ。
エクレアにチョコレートアイスのエスプレッソがけ。
写真に写ってませんがビターチョコのひとくちケーキとコーンもありました。
姪、狂喜乱舞で両手にスプーン持ってホントに踊ってた。
その瞬間にお部屋係のU子さんがお茶を淹れに入室。喜びの舞を本気で演舞中の姪を見て唖然・・・
す、すいません。我が家っていつもこんなナンです(T∇T)ウウッ
お腹がいっぱいになって姪とふたり館内を探検。
・・・探検って、アンタ、「勝手知ったる我が家」なんでしょー(笑)
お風呂は源泉100%掛け流し。
和のお風呂「おぼろの湯」はちょっと熱めの大風呂や寝風呂、露天風呂など6種類。
夜8時に男女が入れ替わる洋のお風呂「あけぼのの湯」は露天ジャグジー、ハーブ湯、ミストサウナなどの7種。
チェックイン後、夕ご飯の後、翌日の朝風呂にチェックアウト前の最後のお風呂、と合計4回、13種類全てのお風呂を堪能しちゃいました。
行って良かった。本当に。
我が家の思い出がまたひとつ増えました。