あああ~言い過ぎた!

2007-10-23 01:52:18 | Weblog
これはいろんなところで話題になっていますが、
「技術・思想の継承」というのは今の日本が抱えている
かな~り大きな、問題だと思っています。

少子化のためにそもそも継承できる絶対数が少なくなっています。
それに付け加えて、
最近は「義理・人情」「夢」みたいなのも無くなって来ているから
誰々に恩があるからこの仕事を頑張る、であるとか、
これこれをしたら夢がかなうからそのために頑張る、であるとか、
そういうものもどんどん少なくなってきており、結果
継承されずに消滅していく技術・伝統も少なくはないと思います。

よくあるフレーズが、
仕事でもクラブでも、何でも
「じゃあもう辞めて他のことをします。」
というとても最強なフレーズ。
昔ならば、
いろいろ辛さを感じつつもその道を極めるために頑張ったはずですが、
いまや、とりあえず適当な職業について働けば最低限生きれるので
「じゃあやめて他のことをします。」
と言えばもうオッケーだし、事実それでもうまくいきます。

「じゃあもう辞めて他のことをします。」
という人間は最近確実に増えました。
こういう人間が増えると、技術・伝統の継承は困難になります。


これをまとめると・・・つまり、
結局の所「終身雇用」を前提としているか、していないか、
という話にまとまるような気もします。
昔の日本的発想か、それともアメリカ的な考え方か。
終身雇用の考えが崩壊した今、
終身雇用の考えを全く理解しない人たちも多く存在します。

もちろん、どっちがいいとか悪いとかではないと思います。
終身雇用の長所は、一つの技術を、じっくりと熟成できる点。
短所は、逆に視野が狭くなったり、積極性がなくなったりする点。
終身雇用じゃないことの長所は、幅広く積極的に、色んな事に挑戦できる点。
短所は、実力の劣る人が冷遇されることや、技術の継承が困難になる点。
それぞれ長所短所はあります。
けども僕自身、終身雇用の考えは日本のいい部分でもあると思うので、
この考えが無くなっていくのは残念な気もします。
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