TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

紫蘇ドリンク

2006-06-14 10:25:04 | Bin
いつだったか、新聞のコラムで、毎年仕込む赤シソドリンクが家族の楽しみ・・・と読んだのがきっかけで始めたのが、「赤ジソドリンク作り」。

作ってみたら、その鮮やかな色にドキっとした。
吸い込まれるような美しい赤紫・・。
この色は、ただ煮出しただけでは出てこない。
酢、レモン、クエン酸など、酸性のものと合わせた瞬間、ぱぁっと変化を遂げるのだ。



飲んでみたらとても美味しい。炭酸で割ったら、ロゼシャンパーニュのよう。お酒の苦手なゲストに、フルートグラスで提供すると素敵。

「最近はレストランでも,テーブルの中でワインを飲まないお客様の為に、一緒に楽しめるドリンクが求められている」先日あるシェフが言っていた。そんなときこんな素敵なドリンクをサービスされたら嬉しいはず。季節感があるのも粋だと思う。

しその独特の香り成分は、消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させて胃の調子を整える作用もある、とのこと。アペリティフにはぴったり。




レシピは簡単。
購入した赤ジソの葉だけをもぎ取って洗う。このとき本当に葉、だけ。ついている茎は極力除いて。これを2リットルくらいの水で15分くらい茹でて、ザルに揚げて漉す。
この黒紫の液体に氷砂糖を500gくらい(お好みの糖度で調整)加え、再び沸かす。砂糖が溶けたら酢2カップを加えてさっと火を通して出来あがり。

これを、ワインの空き瓶などに入れ、冷蔵庫に保管しておいて、好みの濃度に薄めて頂く。


購入した紫蘇の葉は、こんな風。葉の部位によって紫色の濃度が変化してすごく綺麗。


で、煮出したあとはこちら。

いつもの青ジソに。
自然光でわかりにくいかしら?
グリーンなのだ。
色がぬけるのだから当然なのだが、面白くありませんか?


この青いシソの葉は、甘辛味噌(MY常備調味料。味噌+ダイス唐辛子+はちみつをあわせたもの=これ便利)で煮ておつまみに。「エゴマのキムチ」のようで美味しいのだ。



そもそも「紫蘇」とは、字からもわかるように、本来の種は赤ジソで、青ジソはその変種になるそう。
赤の正体は、赤いアントシアン系色素(シソニン)。カロチンが赤じそに少ないほかは、青でも赤でもその成分は似ているとのこと。栄養価が高いのは青ジソ、薬効があるのは逆に赤ジソの方らしい。
全体的にβカロチンが大量に含まれるほか、ビタミンB群のうちB1、B2、B6、ビタミンC、E、Kも多く、ナイアシンも含まれている。カルシウムが豊富なほか、鉄、カリウム、マグネシウム、亜鉛なども豊富。人体に必要な成分がほとんど含まれているとのこと。
素晴しい。


では「紫蘇」で「蘇る」としましょうか。
これが本来の意味。


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