校正

　現在、新作『幻影２　荒原の墓標』の校正をしています。

　以前校正に使っていたパソコンが壊れたため、古いパソコンを復活させました。

　ＣＰＵは古いタイプのCore2Duoで、今まで使っていたパソコンのAthlon X2と比べても、遜色ありません。

　MS Word2007もストレスなく使えます。

　文章を書くときは、けっこう自分の文体というか、癖のようなものが出ますので、他人の目で見ていただくことは、非常に参考になります。

　先日亡くなった吉村達也先生の作品に、自分では一切校正をせず、すべて編集部任せ、という作家の話（朝比奈耕作シリーズ　『ベストセラー殺人事件』）がありましたが、このような無責任なことは、私にはとてもできません。

　作中で、主人公の朝比奈も、その先輩作家を批判していました。

　１日中パソコンの前に張り付き、かなりピッチを上げて点検をしているので、もう半分ほど作業が進みました。

　締め切りまでには最低２回は見直すつもりです。１回目はピッチを上げているので、２回目はじっくりチェックします。

　しかし目が疲れるので、休憩は十分に取っています。私は緑内障や網膜剥離など、けっこう目に障害を抱えています。さらに老眼が

訃報

　推理作家の吉村達也先生が昨日亡くなりました。

　あまりにも若すぎる死で、愕然としています。

　私も吉村先生のファンで、多くの作品を読んでいます。

　多彩なキャラクターがありますが、その中では志垣警部が最も好きです。

　朝比奈耕作シリーズを完結させる、という報に驚いたのも、つい最近のことのように思えます。

　結局朝比奈耕作・新惨劇の村シリーズは完結できませんでした。

　朝比奈耕作はどうなるのだろう、と気をもんでいましたが。

　また、朝比奈耕作と草薙葉子、氷室想介と川井舞との恋はどうなるのかとやきもきしていました。

　ご冥福をお祈りします。

　まだまだ私では吉村先生の足下にも及びませんが、ミステリー作家の端くれとして、頑張りたいと思います。

フリーペーパー

　地元で発行しているフリーペーパー「ポトス」５月10日号に、私の本の短い紹介をしていただけました。

　２名の方に　　の３冊セットでプレゼントとのことです。

　「ポトス」が配布されている地域の方、よろしかったら、応募してみてください。

ういろ

　昨日、名古屋市天白区の餅文総本店元八事店に行きました。

　餅文さんのういろは、彼女の大好物で、広島県に送ってもらいました。

　岡山県出身の彼女は大の名古屋びいきで、名古屋めしが大好きです。ういろも大好物で、特に餅文のういろが好きです。

　ういろは一般には、「ういろう（外郎）」と表記しますが、名古屋では大手の青柳総本家以外は、「ういろ」としていることが多いようです。

　新作『幻影２　荒原の墓標』では、餅文さんの了承を得た上で、餅文さんの紹介をしています。美奈が三浦との結婚を姉に報告に行く場面です。第３章第１節です。


　美奈は久しぶりに名古屋市天白区に住む姉を訪ねた。真美は天白区役所の近くの、同じ宗派の寺に嫁いでいる。美奈は姉の寺に行く前に、餅文総本店という和菓子屋の元八事店に寄った。美奈はここのういろが大好きで、姉のところに行くときは必ず立ち寄っていく。一六五九年創業という老舗だ。名古屋名物のういろうといえば、大手の青柳総本家、大須ういろなどがすぐに思い出されるが、美奈は餅文のういろが好きだった。姪の愛もういろには目がない。まだ幼く、喉に詰まらせるといけないので、真美は小さく切って与えているが、もっと大きいものを食べたがる。葵も餅文のういろが好きなので、静岡に発送を依頼した。

　
　まもなく『幻影２』の校正に入ります。いい作品に仕上げたいと思います。