怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

農業を守るために息子家族が…?

2009年10月09日 | 日記・エッセイ・コラム

 「なんで暗いことばかり書くんだ…」と、書いている自分まで疑問になってしまいます。

 そうなんです。あまりに暗いことばかり多いんです。

 その時に、「暗いことの多い世の中だからこそ、明るいことを取り上げて」と思うか、「そうしたいけど、事実は事実」とばかりに暗いことを取り上げるか、・・・どっちがいいか、自分には分かりません。

 でも、今日あったことの中で、一番考えさせられたのは次のことなんです。

   

 40才前後のSさんご夫婦、子どもさんは小学低学年の子と保育園児の2人。

 2~3日前、Sさんから電話がきました。「東海林さん、もうだめだー。仕事を続ける自信ないよー。この前も原チャリで転んで怪我しそうになった。(原チャリで配達の)仕事は忙しいし危ないし、今度は『一人で静岡に行って仕事してこい』と言われるし…」と。借金が150万あり、収入も不安定で「自己破産するか、生活保護受けるか、もうどうにもならない!」と言うのでした。

 そして、昨日の朝、また電話がありました。

 「今日、台風だから仕事休みなんで、東海林さん、時間空かないですか?」と。

 急きょやりくりして、昼どきにファミレスで会いました。

 彼は、奥さんとも話し合って、なんとか生活を立て直そうとしていました。

 「嫁さんに共稼ぎしてもらうしかないんです。嫁さんにも頼みました。でも、うちの嫁さんは『(Sさんの実家の農業を)手伝いに行かないと、じいちゃん、ばあちゃんが大変…』と、毎日、手伝いに行ってくれてるんです。」

 「実家は、今年のさくらんぼは天気が悪かったために全然だめ。林檎もだめだし、手伝いの人を頼むどころじゃない。嫁さんが手伝いにいかなかったら親も倒れちゃう状態。介護受ける状態のばあちゃんまで働いているぐらいなんです」

 「もちろん、嫁さんが手伝いに行ったからといって、嫁さんにお金出せる状態じゃないですよ。」「だから、うちで共稼ぎをしなかったら、うちがやってけないんです」

 「でも、実家の農業手伝わなかったら、親が倒れちゃうし…。さくらんぼの収穫時には、自分も手伝いに行ったんです。上に登っての危ない仕事は、父ちゃんには、もう無理になってきているし…」

  

 どうすればいいのでしょうか? この上、Sさん自身の仕事も先行きあやしいし・・・。子どもにはお金がかかるばかりになっていくし・・・。

 何代も続いた農家とその家族が、こんな状態に追い詰められていってるのです。

 もはや、個人の努力で何とかできる状態ではありません。

 はたまた、自営の農家はもういらない…というのでしょうか? 会社経営の法人農業にすればいい? 本当に日本の農業がアメリカ農業の小型版になっていいのですか?

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