怒れる中年

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緊急報告;「いのちの停車場」山形上映は19日で終わりか

2021年08月17日 | 一つの生命の重さは教える

あなたは「いのちの停車場」を見ましたか?

私は昨日、急きょ見に行ってきました。

山形の唯一の上映館「ムービーオンやまがた」に電話したら「19日で終わりです」と言われて絶句、

もともと吉永小百合さんの隠れファンだったこともあり、「何としても見よう」と思い込んで映画館に駆けつけた。

上映が始まっていて館内は手探り状態の暗やみ。

なんとか指定席に座って2時間・・・

そこで感じたことを二つ三つ。

まずは、重いテーマ(人の終末期をどう過ごすか、どう支えるか)なのに暗くないのにビックリ

俳優陣(吉永さんや西田敏行さん)の人間くさい演技のせいか、脚本の良さか・・・。

今まで映画を見て泣いたという記憶が無い自分なのに、今回は嬉しくて涙が出てきてしまった。

明日のいのちも危うい子どもが「海が見たい」というので、「そんなことはできない」と反対していた両親をまほろば診療所のみんなで説得し、海に行く。

喜びはしゃぐ子ども、その子どもを背中に乗せて亀さんのように波にゆらゆらと泳ぐ診療所スタッフ(松坂桃李)・・・ついジーンときました。

人生の終末を見つめるという重いテーマなのに、辛かったり悲しかったりで泣くのではなく、人間同士の優しさや温かさに感動する、そんな場面がなんどもありました。

・・・久々にいい映画を見させてもらいました。

 

もう一つは「人間にとって安楽死とは何か… 」、考えさせられました。

医師役である吉永の父親が、病気(ガン?)の痛み苦しみから娘に「殺してくれ」と迫る場面、

「そんなことはできない」と拒否しても拒否しても迫ってくる父親、

最後に吉永はどうするのか?

「安楽死は殺人だ」として認めていない日本という国の在り方、

それだけでは安易ではないのか・・・と考えさせる場面・・・難しい。

コロナ禍の今だからこそ、より深刻に考えさせられました。

 

もう一つは、

映画が終わってライトが点灯し、場内を見まわしたら、観客は自分ひとり!?

初体験でした。これでは映画館が持たない。

明日、明後日しか山形ではやってないようですが、

ひとりでも多く、ぜひ見てほしい、

山形の文化を豊かにするためにも。

上映時間は「ムービーオンやまがた」で8時50分から11時まで。

 

 

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