今回の集中豪雨とその後の断水で、「ダムも万全ではない」と思った方は多いのではないでしょうか。
特に、私たち寒河江市や西川町、それに中山町、河北町・・・などに住んでいる者にとっては、寒河江ダムという巨大ダムが頭の上にあるようなものです。
1億900万トンもの容量をもつ寒河江ダムが、万一、直下型地震で決壊したら、あるいは山崩れによって大量の土砂がダムになだれ込みダム津波が起きたら、いったい私たちの町は、子どもたちは、どうなるのでしょうか?
想像もつかない悲劇が起きるに違いないのです。
3.11の教訓、とりわけ石巻市大川小学校の惨禍は、私たちが絶対に忘れてはならない教訓を示しているのではないでしょうか。
責任のある人たちは「想定外」で逃げるかもしれませんが、子どもたちや家族を失った人たちは「想定外」で忘れることはできないのです。まして未来の希望を無残に踏みにじられた当の子どもたちにとって、「想定外」などは絶対にあってはならないことなのです。
万が一の惨禍が起きる前に、寒河江ダムのあんぜん・あんしんを見つめなおしてみませんか。
寒河江ダム周辺の山々の地盤、岩盤は大丈夫なのか?
コンクリートダムではなくロックフィルダムという寒河江ダムの構造に問題はないのか?
そもそも、地震ならどの程度の地震を想定して安全だと言っているのか?
3.11地震で決壊した福島の藤沼ダムの被害(8人の死者まで出ている!)をどう見るのか?
5年前の岩手・宮城内陸地震で、6mのダム津波が起きた荒砥沢ダムの危機をどう考えるのか?
問題は山積みしているはずです。
なのに、国も地方自治体も、そして警鐘を鳴らすべきマスコミも学会も沈黙しています。
これは個人の力で調べられる問題ではありません。
マスコミにも、学会にも立ちあがってもらわなければ、問題を明らかにすることすらできないでしょう。
みんなで、全国のダム問題を考える人たちとも協力し合って、寒河江ダムのあんぜん・あんしんを考えていこうではないですか!
子どもたちの未来のために。
2013年9月1日 記 東海林正弘
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