怒れる中年

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小沢一郎は、なぜ袋叩きにされるのか?  [そのⅠ]

2012年07月06日 | 国際・政治

疑問(1) 小沢一郎は権力闘争に明け暮れる「壊し屋」なのか

    

①  “反小沢”のマスコミ論調と、その今日的役割は?

 小沢氏の消費税増税法案反対と、引き続く新党結成への動きは、「高揚感ない船出」、「『軍団』溶解、たそがれ感」(2012/7/3山形新聞)…などと叩かれています。

 NHKの「NEWS WEB」は、「小沢氏にとって4回目となる新党結成。その先行きは、これまでのなかで、最も厳しいものとなりそうです」(2012/7/12)と心配しています。

 朝日新聞の「小沢嫌い」は、感情的のようにさえ見えます。

 6月23日の社説は「小沢氏の造反 大義なき権力闘争だ」と大見出しを打ち、「今回の行動は『大義なき権力闘争』にしか見えない。」、「民主党が掲げた『国民の生活が第一』の旗印は色あせた。」、「時の政権の足を引っ張る権力闘争ばかりが目についた。」、「首相の置かれた状況は厳しいが、妥協は不可能だし、すべきでもない」と煽っています(2012/6/23朝日新聞)。

 7月3日の社説は、さらに大胆に踏み込んでいます。「(小沢氏らに)除名処分を科してきっぱり決別するのが筋である。」、「そのうえで、民、自、公の3党協力の枠組みを延長国会の懸案処理に活用する。協力すべきは協力し、政治を前に進める」と民、自、公の大連立を推奨しています(2012/7/3朝日新聞)。

      

 「除名処分」云々と、報道の客観性が求められる大新聞が、はたしてここまで政治の一方に肩入れしていいものか…と、首を傾げるほどです。

 同時に注目すべきは、朝日新聞が「大連立の邪魔者は小沢だ」と見たてているということです。もし、大連立のために「小沢切り」を煽っているとすれば、朝日新聞は「大連立の露払い役」を買って出たということです。それは、戦前のマスコミ報道転落の道に通じるのではないでしょうか?

                

② 「政党破壊と新党の繰り返し」という “表面” だけの小沢批判

 確かに、小沢氏には非難されるようなことが多いのかもしれません。

 一審で無罪となったとはいえ、政治資金規正法違反事件は今なお二審で審理中の身です。またマスコミ報道を見る限りでは、小沢氏は包容力や説得力に欠ける独断的な政治家のようです。

 しかし、私たちは政治家と間近で接することはできませんから、小沢氏の人柄は分かりません。

 また、政治資金の問題にしても、あまりにも「黒に違いない」という見立てにもとづく検察の捜査やマスコミ報道が多かったのではないでしょうか。捜査報告書を偽造してまで小沢氏を裁判にかけようとした検察の偏向、それをおざなりにしか追及しないマスコミ・・・、だから、かえって真実が私たち一般人には分かりにくくなっているのです。          

 小沢一郎なる人物は、なぜこれほどまでに批判されるのか?

 にもかかわらず、なぜ「小沢軍団」と言われるほどの国会議員を集められるのか?

 小沢一郎なる人物は、分かるようで分からない。

 そこで、小沢一郎なる人物が、1989年、自民党幹事長になったところから、今日の民主党離党、「生活が第一」の党旗揚げまで、25年間の政治的軌跡を、じっくりと見直してみました。

      

 マスコミの小沢評は驚くほど画一的で、次のようなものです。

「(小沢一郎)の政治家としての歩みを振り返ると、政党 “破壊” と新党の歴史だ。民主党を分裂させ新党を結成すれば4度目の新党となる」(山形新聞2012/7/3)。そして朝日新聞のように、「権力闘争に明け暮れる小沢一郎像」が喧伝されているのです。

 しかし、事実はどうなのでしょうか?

                          ・・・・・ [そのⅡ]に続く。

? なお、書き始めたのは7月6日ですが、日常の仕事に追いまくられたり、書き直したりで、ここまでを書きあげたのは7月17日になってしまいました。そのため、7月6日よりも後のマスコミの引用などが混じってしまいました。ご容赦ください。

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