昨年訪ねたときは、惨禍としか言いようのない事実に圧倒され、周りを見ることもできませんでした。今回は、少し見渡せました。
慰霊碑の前に佇みました。大川小学校の跡地をまわり歩きました。唯一の避難路だったかもしれない裏山も間近に見ました。北上川の上流や下流も車で走ってみました。
しかし、ご遺族の方の苦しみを到底理解できたわけではありません。
ただ、一番に思ったのは、亡くなった子どもたちの心情です。
水の中は、さぞ冷たかったに違いありません。
奔流となったどす黒い水にふりまわされ、どんなにか怖かったことでしょう。
何かに叩きつけられ、打ちのめされたかもしれません。
「おかあさーん!」と叫びつづけたかもしれません。
でも、声をあげることすらできなかったに違いないのです。
あなた方を救う力が、私にはなんにも無いのです。
私は無力です。
大人として恥ずかしい。
私にできることは、第2、第3の大川小学校の凄惨を起こさないように、全力を挙げて取り組むことです。
あなた方の激しい身体と心の痛みを、もう2度と繰り返してはならない。
それが、3.11地震前には何もできなかった愚かな大人の償いに違いないのです。
・・・・・ 3.11に思ったこと (リスクコンサル・ネット会員) 東海林正弘
(当日の写真などは後日、掲載します)