大前研一氏の書籍を読んだ。会社やグループで「日本の論点」を出版するのが一般的な中、一人で多方面にわたって、このような本を書いてしまうのだからすごい。
ただ、時々論調が過激で、危険な時もあるので、受け入れるには慎重になるのだが、とても心に残ったことが一つあった。
「日本人は答がないものに対して極端に弱い。」
日本人は形が見えているものに対しては非常な努力をする。その例として、ベルリン・フィルハーモニーのコンサートマスターをあげていた。(大前氏が以前クラリネットを吹くのを黛先生時代の「題名のない音楽会」で見たことがある。)
また、学校教育の枠外だと、大変優秀な成績を示す、とも。
「答がないものに対しては、自分で答を考えて、それを信じて突き進むしかない。」
というような話だったと思う。
学校教育で優秀な成績の人ほど、この「フレームワーク」を破って考えるのが難しい。しかし今、それがかなり求められている世の中だなぁ、とつくづく思った瞬間だった。