井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

モーツァルトが嫌いなトランペット

2017-07-27 21:52:00 | 音楽
モーツァルトはトランペットが嫌いだったという説がある。
しかし、当時トランペットは打楽器の亜種扱いが普通だったから「仮にモーツァルトがトランペットを好きだったらどうなるか」と考えても、結果はあまり変わらないような気がする。

当時のトランペットは音階が自由に吹けた訳ではないから、打楽器的な扱いになってもやむなし、と思っていた。

しかし、ある時思った。

金管楽器を弦楽器に調和させるのはとても難しい。モーツァルトの周囲の金管奏者は、調和しない音しか出せない人たちばかりで、ついにモーツァルトはトランペットが嫌いになったのではなかろうか、と…。

金管楽器は高い倍音成分がかなり強いのが特徴である。その高い倍音と音量を減らせば、弦楽器にもかなり調和するはずだ。

現代でも、古典派の作品を演奏する時は、それが求められる。
そうでないと、弦楽器がどれだけ美しく演奏しても、結果的にそれを壊してしまうだろう。モーツァルトならずともトランペットを嫌いになってしまうかも…。

そんなことを、とある演奏を聞いて考えてしまった。

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