標記の曲を先ほどNHK-FMで再び聴いた。
演奏はネーメ・ヤルヴィ指揮ベルリン・フィルハーモニー。
2回目に聞くと、やはり第1楽章は結構面白いかな、と思った。前回と同じである。
同時に、申し訳ないけれど、やはりベルリン・フィルの音の魅力で惹きつける部分は大きいな、と言わざるを得ない。その魅力で結構聴けてしまうところがあった。
ただ最終楽章、やはり「これ面白いかなぁ」と、また思ってしまった。
聴きながら、同じハ長調の曲、チャイコフスキー作曲の交響曲第2番最終楽章と比べていた。
大体、タネーエフの交響曲を今発掘して演奏しようという人達は、何を狙っているのか?
大体、タネーエフの交響曲を今発掘して演奏しようという人達は、何を狙っているのか?
知られざる名曲を発掘しようとしているのだろうか?
チャイコフスキーの交響曲第2番はタネーエフに比べれば演奏されている。でも、第4楽章のあまりのくだらなさが、人気を下げていると言っていいだろう。
ではタネーエフの方がチャイコフスキーより「まし」か?
チャイコフスキーのその楽章は、本当に「鼻につく」くだらなさがあると思う。ただ、魅力的なテーマが根底に流れているのは間違いない。
一方、タネーエフはくだらなくはない。しかし、面白くもない。
さて、どう考えたものか・・・。
知られざる名曲を発掘すること自体は魅力的なことだ。
でも発掘する側の見識が試されていることになる。
タネーエフが面白いと感じているのかもしれないけれど、私の考えでは、それよりもチャイコフスキーの交響曲第2番の普及をはかる方が、価値ある行動なのではないかと思わずにはいられない。
ちなみにチャイコフスキーの第2番は書きなおしている。そのためだと思うが、第3楽章まではかなりの名曲。それをフィナーレが台無しにしている残念な曲なのである。ここが第3番とかなり違う。ぜひ御一聴あれ。
(ちなみに、そのフィナーレは團先生の「やぎさんゆうびん」、あるいは輪唱「かえるのうたが」にそっくり。追記 : 聴いてみて下さい 「童謡メドレー」。)
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