ウクライナのデニス・シュミハリ首相は、ロシア軍が31日、ウクライナの首都キーウなど全土にミサイルや無人機で攻撃し、エネルギー施設を中心に10州の18施設が被害を受けたと明らかにした。

 7州で停電が発生したという。キーウでは約8割の世帯が断水した。空軍は露軍が発射した50発以上のミサイルのうち44発を迎撃したとしている。

 露海軍黒海艦隊が本部を置くウクライナ南部クリミア半島セバストポリの港湾が29日に無人艇などで攻撃された。露国防省はウクライナによる「テロ」だと非難しており、31日の攻撃は報復の意味合いもあるとみられる。