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ドロボウ日本会議:加計ありきの動かぬ証拠 今治市職員は官邸に呼ばれていた 日刊ゲンダイ

2017-06-09 10:31:00 | 森友・加計・桜
加計ありきの動かぬ証拠 今治市職員は官邸に呼ばれていた 日刊ゲンダイ 2017年6月9日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207102/1

今治市は「訪問した」と明言/(C)日刊ゲンダイ

 安倍首相の「腹心の友」、加計孝太郎氏が理事長を務める「加計学園」(岡山市)が愛媛・今治市で進めている獣医学部新設。

 今治市の情報公開で、同市が新設提案する以前に、職員2人が首相官邸を訪問していたことを示す文書が明らかになっているが、8日、野党議員2人がそれぞれ別の委員会で事実関係を質問したところ、政権からはフザけた答弁が返ってきた。

「官邸訪問者の記録が保存されておらず、確認できない」というのだ。最高機密を扱う官邸の訪問者が「確認できない」なんて、そんなズサンな危機管理はあり得ない。これぞ、加計決定が官邸主導のデキレースだったことの証左だ。

 今治市が公開した文書によれば、企画課長と課長補佐の2人は「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のため、2015年4月2日に都内の都道府県会館と内閣府を訪問。

 内閣府での打ち合わせは午後2時までで、午後5時15分発のANA便で帰る予定だった。

 ところが上京前日、急遽、午後3時の首相官邸訪問が決まり、復路便を変更。今治市はこの時の旅費変更申請の決裁書も公開していて、それには、午後3時~4時30分まで官邸で打ち合わせと明記されている。


 今治市は日刊ゲンダイの取材に「市職員2人が、官邸を訪問していることは事実です。相手方、内容等についてはお答えできません」と官邸訪問を認めた。

 では、首相官邸で誰が対応したのか。今治市の職員が官邸にいた時間、首相動静には、〈3時5分 河村建夫自民党衆院議員。35分 下村博文文科相、山中伸一文科事務次官〉とある。安倍首相も官邸にいて、文科族の河村氏や文科行政の両トップと面談していたわけだ。

 今治市職員の官邸訪問は、前日に「急遽決まった」。これは、2人の訪問が官邸サイドの意向であることを示している。つまり、今治市職員は官邸に呼ばれ、安倍首相や文科大臣らに獣医学部新設に関する説明をしていた可能性が極めて高い。

「通常、課長や課長補佐レベルの自治体職員を官邸に呼ぶことはありません。よほど強い私的な関係があるということでしょう。しかも、今治市が獣医学部新設を提案する2カ月前です。呼びつけているところを見ると、当初から官邸主導で進めていたことをうかがわせます」(政治評論家・森田実氏)

■「確認できない」の答弁はやましさミエミエ

 今治市が認めた職員の官邸訪問について、8日の参院内閣委員会での山本幸三地方創生担当相と参院農水委員会での萩生田光一官房副長官の答弁は、「官邸訪問者の記録が保存されておらず、確認できない」と、揃って全く同じセリフだった。答弁を統一させたのだろう。やましい時によく使う手だ。

 では、首相官邸への人の出入りを本当に管理、保存していないのか。問い合わせると、「訪問を受ける官邸側が予約届を書く。当人が入場する時、予約届と本人確認をするが、予約届はすみやかに廃棄する。予約届とは別に、官邸の訪問者履歴を記録しているかどうかはわからない」(首相官邸事務所)、「報道関係者以外の訪問者についてはわからない」(官邸報道室)と頼りない答えが返ってきた。

「国のトップがいるところです。首相官邸の訪問記録がないなんてことはありません。“確認できない”とするのは明らかに逃げている。やましいからでしょう。今後、決定的な証拠が出てくる可能性がある。これまで官邸は何とか逃げてきたが、もはやギリギリのところまで追い込まれています」(森田実氏)

 加計疑惑、主犯・安倍首相は間違いない。


加計と安倍と教科書改善の会と日本会議
https://mamorenihon.wordpress.com/2017/04/02/%E5%8A%A0%E8%A8%88%E3%81%A8%E5%AE%89%E5%80%8D%E3%81%A8%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E6%94%B9%E5%96%84%E3%81%AE%E4%BC%9A%E3%81%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BC%9A%E8%AD%B0/


“2月21日(火)、東京六本木・ハリウッドホールで開催した 『13歳からの道徳教科書』出版記念の集いに、約250名の皆様に御参加をいただきました。誠にありがとうございました。当日は、予定されていたプログラムと異なり、安倍晋三元総理が“サプライズ”登壇され、本書の出版を祝福するとともに道徳教育の重要性を参加者に語りかけました。
教科書改善の会 2012年02月22日(Wed) – ≪速報≫安倍元総理がサプライズ登壇!
http://kyoukashokaizen.blog114.fc2.com/blog-entry-156.html
http://archive.is/KMOkV


改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会(教科書改善の会)役員名簿     

《代表世話人》 屋山太郎(政治評論家)
《世話人》
石井公一郎(元東京都教育委員) 小田村四郎(元拓殖大学総長)
中西輝政(京都大学大学院教授) 三浦朱門(元文化庁長官)
三宅久之(政治評論家) 村上和雄(筑波大学名誉教授)
渡部昇一(上智大学名誉教授) 渡辺利夫(拓殖大学学長)

《賛同者》
青葉ひかる(評論家)  秋山昭八(弁護士)
秋山昌廣(海洋政策研究財団会長)  阿曽村邦昭(吉備国際大学大学院教授)
石井昌浩(元国立市教育長)  石塚透(國學院大學栃木中学校校長)
磯前秀二(名城大学教授)  市村真一(京都大学名誉教授)
伊藤隆(東京大学名誉教授)  伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)
伊藤玲子(建て直そう日本・女性塾幹事長)  稲垣直(日本国防協会理事)
井上雅夫(同志社大学教授)  入江隆則(明治大学名誉教授)
上杉千郷(学校法人皇學館理事長)  宇佐美忠信((財)富士社会教育センター理事長)
潮匡人(評論家)  内田智(弁護士)
梅澤史毅夫(学校法人日本航空学園理事長)  叡南覚範(毘沙門堂住職)
大多和聡宏(学校法人大多和学園理事長)
大原康男(國學院大學教授)  小川義男(狭山ヶ丘高等学校校長)
桶屋良祐(念法真教教務総長)  小沢俊夫(弁護士)
小野田寛郎(小野田自然塾理事長)  鍵山秀三郎(日本を美しくする会相談役)
加計孝太郎(学校法人加計学園理事長)  勝岡寛次(明星大学戦後教育史研究センター)
加藤寛(千葉商科大学前学長)  加藤十八(中京大学名誉教授)
金井肇(前日本教育文化研究所所長)  椛島有三(日本協議会会長)
川上和久(明治学院大学教授)   木村治美(共立女子大学名誉教授)
日下公人(社会貢献支援財団会長)  久保田信之(アジア太平洋交流学会代表理事)
クライン孝子(ノンフィクション作家)  黒田耕誠(岩国短期大学学長)
小河二郎(MDS会長) 古田島洋介(明星大学教授)
児玉久寿(日本を考えるMC東京会会長)  小林隆(伝承文化研究所代表)
小林正(元参議院議員)  小林道憲(福井大学教授)
小堀桂一郎(東京大学名誉教授)  さかもと未明(漫画家)
桜井富夫(学校法人常総学院理事長)  佐々淳行(初代内閣安全保障室長)
佐藤和男(青山学院大学名誉教授)  佐藤健二(東京都教師会会長)
澤英武(外交評論家)   塩川正十郎(元文部大臣)
篠沢秀夫(学習院大学名誉教授)  島田洋一(福井県立大学教授)
すぎやまこういち(作曲家)  千玄室(裏千家前家元)
高橋宏(首都大学東京理事長)   高山正之(ジャーナリスト)
田下昌明(豊岡中央病院理事長)  田中英道(東北大学名誉教授)
田中平八(弁護士)   種子島経(元東京BMW社長)
千葉真一(俳優)  津田勉(学校法人津田学園理事長)
寺島泰三((社)日本郷友連盟会長)  寺田一清(不尽叢書刊行会代表)
中尾建三((社)全国教育問題協議会理事長) 中條高徳((社)日本国際青年文化協会会長)
中村粲(獨協大学名誉教授) 中村勝範(平成国際大学名誉学長) 中山理(麗澤大学学長)
西岡力(東京基督教大学教授)   西川淳(甲子園学院中学校高等学校教頭)
新田均(皇學館大学教授)  野口芳宏(日本教育技術学会名誉会長)
蓮尾直美(三重大学教育学部教授)  服部幸應(服部栄養専門学校校長)
花岡信昭(産経新聞客員編集委員)  花田紀凱(WILL編集長)
平岡英信(清風中学校・高等学校校長)  廣池幹堂((財)モラロジー研究所理事長)
松井嘉和(大阪国際大学教授)   松浦光修(皇學館大学教授)
松平康隆(日本バレーボール協会名誉会長)  丸山敏秋((社)倫理研究所理事長)
三浦博史(日本マナー・プロトコール協会専務理事)  水島総(日本文化チャンネル桜代表)
宮正治(日本教育再生機構常務理事)  宮崎義敬(神道政治連盟会長)
三好祐司(前全日本教職員連盟委員長)  村田昇(滋賀大学名誉教授)
村田良平(元駐米大使)   百地章(日本大学教授)
森敬惠(二期会ソプラノ歌手)   森田健作(俳優)
八木秀次(高崎経済大学教授)   安元百合子(全国退職女性校長会顧問)
山口宗之(九州大学名誉教授)   山中弘(ハリウッド美容専門学校理事長)
山本卓眞((財)偕行社会長)   山本豊((社)全国教育問題協議会常務理事)
横山安宏(都公立小学校長会OB会会長)  吉田圭一(明徳義塾中学高等学校校長)
吉田好克(宮崎大学准教授)

[敬称略・50音順]


【酷すぎ】藤原審議官の国会答弁「自分が会ったかも含めて、今治市との面談は確認できない」「私につきましては記憶にございません」(森ゆうこ議員質疑) 健康になるためのブログ  公開日: 2017/06/09
http://健康法.jp/archives/30876






切所の越え方を間違った安倍首相 2017年6月 9日 10:00
http://hunter-investigate.jp/news/2017/06/post-1062.html

 安倍晋三首相と“腹心の友”の関係が、国政を歪めた加計学園疑惑。同学園の獣医学部新設をめぐって、国家戦略特区を悪用した便宜供与が行われたことは疑う余地がない。 
 加計の獣医学部新設を決めたのは、首相が議長を務める国家戦略特別区域諮問会議。その裏で起きていたことを示したのが、文科省内で作成・共有されていた一連の文科省文書と省内メールだった。

(参照記事⇒「政権揺るがす文科省文書 全文公開」、「文科省内の共有メール一挙公開!」)

 首相の進退にもかかわる疑惑でありながら、一連の文書やメールの存在を否定し、嘘とごまかし、議論のすり替えで再調査さえ拒否する政府・与党……。安倍さんは、“切所”の越え方を間違った。

■嘘、ごまかし、議論のすり替え

 出所不明、作成者も不明――安倍首相や菅義偉官房長官は、そういって文科省文書と省内メールの存在を否定してきた。文書が文科省内で共有されていたことを告発した前川喜平前文科事務次官の証言も否定し、あろうことか前川氏の人格攻撃に問題をすり替えるという姑息さだ。

 これまで報じてきた通り、文科省内の文書やメールは、関係者以外知り得ることのできない内容。加計学園の獣医学部新設に関する国家戦略特区の議論過程とも符合しており、信憑性を疑う理由はない。

 文書やメールの存在を認めたとたん、政権が吹っ飛ぶのは確実。政府ぐるみで首相の国政私物化を後押ししたのだから、当然だろう。韓国では、大統領の国政私物化に国民が怒り、朴槿恵前大統領が罷免された。日本で民主主義が機能しているのであれば、いまの歪んだ国政に声を上げるのは、主権者たる国民の責務だろう。

■加計問題に「事後承諾」はない

 そもそも、嘘やごまかしばかりの政権など、信用するのが間違いだ。特定秘密保護法の制定、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認、安全保障法制は、いずれも国民の半数以上の反対を無視して安倍政権が強行に事を進めた政策課題。共謀罪法案については、すでに衆議院で強行採決しており、参議院でも先にゴール地点を決めた政府・与党の強引な国会運営が目立つ。しかし、「2020年東京五輪・パラリンピックを睨んだテロ対策」という当初の目的は消えており、何のための法案なのか分からない状況。監視対象についての政府側の説明も二転三転しており、「危険な法案」への懸念が広がる一方となっている。法整備の目的は国民への監視強化だが、本音は吐けない。そこで出てきたのが「国民には、法案が通ってから丁寧に説明していく」という安倍政権お定まりの逃げ口上である。

 ゴリ押しが過ぎて理論崩壊が顕著になるたび、安倍政権が繰り返してきたのが「これから、丁寧に説明していく」という言い訳。特定秘密保護法、集団的自衛権、安全保障法制で繰り返されてきた、一方的に国民に“事後承諾”を押し付ける手法だ。しかし、しょせんは政策強行への批判を抑えるための一時しのぎ。首相も含め、政府与党がこの約束を守ったためしはない。広範な議論を避け、数の力で思いのままに国政を動かしてきた安倍首相にとって、もはや「国民の声」など虫の鳴き声程度のもの。事を成すにあたって、嘘やごまかし、恫喝や議論のすり替えを平然と行うようになっているが、加計学園の問題に国民の事後承諾は得られない。 (引用注:かけそばやかけうどんを食す度に思い出しますからね。忘れてはもらえません)

 先日の国会質疑で加計学園の獣医学部新設に関する質問を受けた安倍首相は、聞かれたことに答えず、「印象操作」だとして的外れな持論を延々としゃべり続けた。前川前次官の人格を攻撃し、印象操作を行ったのは政権のほうなのだが、首相は自身の矛盾に気付こうとしない。議場内のヤジに「汚いヤジを飛ばすのは止めましょうよ」と言ったそばから、前川前次官の証言を取り上げた質問に「うそだ!」。こうなると、支離滅裂。かつて民進党の辻元清美議員に「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし、議場を騒然とさせたのも安倍首相だった。首相は結局、「印象操作」を持ち出し、かえって印象を悪くした格好だ。

■美しくない首相、道義国家が聞いて呆れる

 政治には“切所”があり、乗り越え方を間違って、権力の座を失ったケースは枚挙に暇がない。そうした意味で、安倍政権は“告発者を個人攻撃し、貶めることで難所を乗り越える”という間違った選択をした。いまさら「文書もメールも文科省が作成し、省内で共有されていました」とは言い出せまい。認めた瞬間に、この政権の命脈が尽きるからだ。仮に文書やメールの存在が証明された場合には、おそらく「『確認できない』とは言ったが『ない』とは言っていない」と言い出すはず。だが、その時は政権の嘘と政策決定過程の歪みを正式に認めることになる。

 森友学園に続いて表面化した加計学園問題。いずれも教育を舞台に、安倍首相やその周辺が特定の民間人に便宜供与した疑いが濃い。首相は「知らぬ存ぜず」で切所を乗り切る構えだが、これが「美しい国」だの「道義国家」だのと唱えていた政治家なのだから笑止と言うしかない。あなたは、安倍さんの言うことを信じますか?


道徳教育の一つの道は、「美しい」と感ずるような話を子供たちに伝えること。健全な少年少女にとって、美しい、ためになる話は、同時に面白いものでもある。道徳教材の新しいスタンダード。偉人が、名作が、教えてくれる“大切なこと”全37話を収録。


おまけ

菅野完・緊急寄稿 森友学園に群がった“安倍人脈”の面々〈週刊朝日〉
6/9(金) 11:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170608-00000105-sasahi-pol

菅野完(すがの・たもつ)/著述家。1974年、奈良県生まれ。一般企業のサラリーマンとして勤務するかたわら執筆活動を開始。『日本会議の研究』(扶桑社新書)が18万部のベストセラーとなり、2017年5月、第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読...

 加計学園疑惑に世間の耳目が移る中、森友学園でも、見逃せない動きがあった。Xデーが迫るとされる籠池泰典前理事長から段ボール9箱分の資料を託された菅野完氏が核心を突く特別リポート第2弾──。

 6月1日、森友学園が運営する塚本幼稚園は、ウェブサイトを更新した。冒頭にこの4月から新理事長に就任した、籠池泰典氏の長女・籠池町浪氏の挨拶文が掲載されたのだ。
 この2カ月の間に、「教育内容やカリキュラムを今一度精査し」たことが報告され、「この検証作業の結果、『教育勅語の奉唱』『軍歌・戦時歌謡の類の斉唱』『伊勢神宮参拝旅行』『自衛隊行事への参加』などは、学校法人としては改めるべき内容であるとの結論に再度至」ったのだと綴られている。

「軍歌を歌う幼稚園」塚本幼稚園は、もはや完全に、その路線を転換したのだ。

 私が新理事長・町浪氏を最後に取材したのは4月の上旬頃。当時の彼女は、幼稚園の運営を突如親から引き継いだことに対する戸惑いを隠せないでいたが、今後の決意も語ってくれた。

「私、この仕事は好きですから。それに責任もありますしね。祖父が灯した幼児教育の灯を、私の代で消すわけにはいきませんし、何より、お預かりしているお子さんたちに対する責任がありますから」

 このインタビューの直後、森友学園は民事再生法の適用を申請。町浪氏は、子供や保護者に対する責任ばかりではなく、債権者に対する責任まで背負うことになった。あれから2カ月。おそらく今回発表された「転向宣言」は、彼女なりの「責任感」の表明なのだろう。

 こうして、塚本幼稚園が過去を総括する文書を公表し、曲がりなりにも責任を負うことを表明する一方で、未だに知らぬ存ぜぬを通し、ほおかむりをしたまま自分の過去に向き合おうとしない連中がいる──塚本幼稚園に群がったいわゆる「保守系文化人」たちだ。

 塚本幼稚園で講演したのは、安倍昭恵氏だけではない。曽野綾子、櫻井よしこ、村上和雄、渡部昇一、中西輝政、竹田恒泰、青山繁晴、高橋史朗、八木秀次各氏などなど、数多くの保守系文化人もあの幼稚園で講演している。

「講演は結構、金かかるんよ。中でも櫻井よしこさん、結構高かったよ。講演料80万(税別)。秘書の人とギャラの交渉したんやけど、『通常100万ですが、幼稚園だから、少し安くします』って話になって80万になった。ありがたい話やなと思ったよ」と、前理事長・籠池氏は当時の様子を振り返る。「あの頃は、日本会議の先生方を幼稚園にお呼びして、ご講演賜ることが日本のため、お国のためやと思ってたからね。なんぼ金を出しても惜しくなかった。お忙しいスケジュールを縫って大阪まで来て頂いた先生方には、今でも感謝してるよ」

 そんな籠池氏の感謝とは裏腹に、当の「先生方」は、自分が塚本幼稚園で講演したことをひた隠しにしようとしている。

 例えば、「親学」なる教育メソッドの提唱者・高橋史朗氏の事例などその典型だ。高橋氏が塚本幼稚園で講演を行ったのは2008年5月。自身の教育観や「親学」について語った後、高橋氏は「この園の実践が大阪全体にまた日本全体に広がってゆくように私は願っております」という一言でこの講演を締めくくっている。さらにこの講演が、2年後の10年の卒園記念書籍として出版されるに際し、卒園生に贈る言葉として「卒園後も生涯学習をして森友学園の精神を更に深く学び身につけて日本の再生のために貢献していただくことを強く期待しております」とのコメントを改めて寄せてもいる。

 ところがどうだろう。

 高橋氏が会長を務める「一般財団法人親学推進協会」の発行するメールマガジンの今年3月16日号で、高橋氏は、森友学園の教育方針について毎日新聞から取材された内容を公表し、「森友学園の教育方針と親学推進協会が推進している『親学』との関係が不明のため、コメントできません」と、なんともつっけんどんな対応を見せたのだ。

 あそこまで熱心に「森友学園の精神」を称賛していた過去など奇麗さっぱり忘れてしまったのだろうか?「別にかまへんねん。高橋先生には高橋先生のご事情がおありやねんやろう。そんなんいちいち指摘したら先生に申し訳ない」と、ここまで悪し様に扱われているのにもかかわらず籠池氏は高橋氏を擁護してみせた。

 しかしそんな鷹揚な籠池氏でも納得できないのが、竹田恒泰氏の事例だという。「あの人、テレビに出てなんや我々のほうが寄付をせびったみたいなこと言うてたやろ? おまけに、講演料が安いとまで言うてたやろ? なんでそんなこと言うんかいな?」

 籠池氏は10年ごろから15年にかけての約5年間で、講演を少なくとも3回、さらには教職員研修などを複数回、竹田氏に依頼したと証言する。

「講演料は1回90万。研修は1回20万。結構払ってるのよ」

 一方、竹田氏に確認したところ「(森友学園で講演したのは)11年5月7日と13年5月25日の2回。講演料はそれぞれ20万。確定申告しているので記録が残っている。講演料は私の場合、定価は90万円だが、学校と自衛隊は言い値でやることにしているので20万円となった」との回答だった。

 両者の証言は真っ向から食い違い、真相は藪の中だ。

 籠池氏は「みんなそうやねん。今となったらみんな『籠池なんか知らん』『金なんかもろてない』って言う。なんでこんなことになったんやろうなぁ」と首をかしげる。

 2カ月前のインタビューで新理事長・町浪氏は私に、「愛国ってなんですかね?保守ってなんですかね? もうほんと、わからなくなりますね」と語ってくれた。かつて森友学園に「たかった」保守系文化人たちの豹変ぶりを見れば、彼女のこの悩みも理解できる。

 保守系文化人たちが真っ先に「保守」したのは、国家でも伝統でもなく、自分自身の安全なのだから。

※週刊朝日  2017年6月16日号