![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/6b/a354ba4b7055490b1685e2c282e6563a.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/0c/71f03fd6c60a5472a5cdc5afe577a4da.jpg)
共産党と社民党の党首会談が実現した。憲法改定阻止に向けた共闘の道をさぐる第一歩であり、「現政府の危険な動きを何としても止めたい」と思っている者にとって、嬉しいニュースのひとつと言える。
ここを覗いてくださる方はおそらくニュースをキャッチしておられると思うが、念のため、22日の夜遅く配信された共同通信の報道を引用しておく。
【共産党の志位和夫委員長と社民党の福島瑞穂党首が22日夜、都内で会談し、憲法「改悪」や改憲手続きを定める国民投票法案に強く反対していくことで一致した。今後も必要に応じて意見交換する方針も確認した。ただ共産党が求めていた正式な共闘合意については、社民党側が慎重姿勢を崩さず見送られた。
会談で福島氏は、改憲阻止に向けて、これまで民主党、連合幹部らと意見交換してきたことを説明し「連帯の核として共産党とも会合を持ててうれしい」と表明。共産党側は共闘関係の構築を目指して「もっと連携を密にしよう」と呼び掛けたが、同席した社民党の又市征治幹事長は「憲法改悪阻止の輪を広げていくためお互いに頑張るのが大事だ。必要に応じて話し合っていこう」と述べるにとどまった。】(引用おわり)
共産党と社民党(および前身にあたる社会党)両党だけの公式の党首会談は、何と28年ぶりだそうである(前回は1978年6月の宮本顕治共産党委員長と飛鳥田一雄旧社会党委員長の会談)。えっ、そんなに長いこと会談していなかったのかと、実のところ驚いた。最近なかったのは知っていたが、いくら何でも28年ぶりとは……。色合いがやや異なるとはいえ、多くの問題について同方向の見解を持つ両党、これまでいったい何をしてきたのか……。のんきな話だと思う一方、それだけ長い年月別々の道を歩いてきた両党の党首会談が持たれたということは、両党共にかなり危機感を強めているのだなと心強くも思う。
私は共産党も社民党も、全面的に是としているわけではない。党の方針や運動の進め方についてはいろいろと異議もあるのだが、「ひとつの課題について考え方がおおむね一致」し、「目指す目的が一致」しているならば、その課題・目的に関しては応援したいと思っている。特に憲法改正および、それと軌を一にする教育基本法改定や共謀罪上程その他、法律によって国家の姿を変容させようとする一連の企ては、それこそなりふり構わず阻止しなければならないことである。だから、少しでも企てに疑問を持つ、あるいは恐怖を感じる人達と連帯していきたい。これはおそらく、現在の日本にきな臭さを嗅いでいる多くの人達の共通した気持ちではあるまいか。その意味で、今回の党首会談は嬉しいニュースなのである。
むろん、これは第一歩に過ぎない。共闘の具体的な方針などは、まだ何も決まっていない。今回の会談を期に可能な限りの連帯を強めて欲しいし、私達の側からそれを要求していきたいとも思う。
〈追記〉社民党側の慎重姿勢
【社民党内では地方組織や古参党員から警戒感が噴出し、執行部も「共産党との共闘だけが突出するのはよくない」(党3役の一人)と判断。民主党も含む他党などとの意見交換の一環と位置付けることにした】(20日配信の共同通信のニュースより)