花の蜜

おにいちゃんたちが、おおきいこえでいった。
「ジンジャエールより、あま～い！」
ちかづいていくと、なにか…すってる。


ひとつ、すうと「ジンジャエールより、あま～い！」っていう。

みんなで、すってみた。

「な？ジンジャエールより、あまいだろ？」　「ほんとだ～」


ぼくも、くちにいれてみた…すえない、ちっちゃくて。


「ママ、このはな、ジンジャエールよりあまいよ！すってみ！」

ジンジャエールをこえるとは…おそるべし、“はなのみつ”。

ぼくを見てる…

ぼくをみてる…

あ、みんなでみてる！


だいじょうぶだよ…。
ぼく、なかまだよ…。
ぼく“うしどし”だよ…。

休憩 其の二

“イモほり”が、おわって…
パパとママは、“はたけのおてつだい”をしてた。

おにいちゃんたちは“おとしあな”をつくってた…



おねえちゃんとぼくは…“おさそい”してた。
「“おちるひと”いませんか～？」　「かあ～！」


「こっちで～す！」　「ち？」


そのあと、ぼくは…はまった。
いしがきのあいだに、すきまがあって…すわったら、ピッタリはまった。


さいごに“おっとっとあそび”した。
「とっとっと…　ひゃあ～！」
ほそい“いしがき”をあるくのは、なかなかスリルがある。
ママと“てをつながない”のがルール…かなり、こわい。

休憩 其の一

“イモほり”がおわって、おやつをたべた。

おばあちゃんがつくってくれた“バナナケーキ”や、りんご、かき、せんべい…
みんなが、いれかわりたちかわり…たべてた。

“いれかわらない”ひとがいた…

「ばにゃにゃ～（バナナ）」


「リンゴ❤」

おねえちゃんは、“さいしょからさいごまで”たべつづけた。
“しあわせなひと”だ…

イモ掘り

いとこのおねえちゃんといっしょに、“イモほり”にいくことになった。
やまなしのおばあちゃんの“はたけ”に、いざ！

もってきた“ぐんて”と“シャベル”で、ほるほる…

「あ！ここにありそう！」
「これじゃ、とれない！」
「ミミズ～、きもちわる～い」


いとこのおねえちゃんが、でかいイモを…ほった！


おにいちゃんは「こんなに、くっついてる！」…くっつきイモ！


おねえちゃんが「ほれな～い」っていうと…おにいちゃんが「おれが、てつだってやろっか？」ってきた。
おねえちゃんは、おにいちゃんの“つかいかた”を、よくしってる…


「でっか～い！」…おねえちゃんは、やっと“じぶんイモ”をほれた。


ぼくも、もちろん…ほってみた。


そしたら、おにいちゃんがきて…「ほら、でかいイモだよ～」って、イモくれた…
ラッキー…

ママは、おばあちゃんといっしょに“サツマイモのつる”をぜんぶ、ひっこぬいてた…
おばあちゃんが「ずいぶん、“ちから”がついたじゃない」ってほめてた。
そしたら、パパが「あした、ママうごけないな…」って、ボソッといった。
ママは「だいじょうぶ！あしたもパパやすみだから！」って…
パパ、おつかれさまです。