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教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

日本化しすぎワロタ

2011-11-16 00:07:17 | 経済/経済/社会
1年前くらい(?)からJapanizationという単語がはやり始めている。

これは日本化と訳すらしい。
ようするにまあ、バブル崩壊後の日本のような10年~20年クラスの長期停滞が欧米の末路だということらしい。

「これからは日本経済のようになってしまうのか?」
Japanizationの解釈はそうなされていた。
あくまでも1年くらい前は。



ここ1年の間にまた別の解釈が追加された。
政治家が集まってなにかしようとしても、いろんな立場のヤツがいろんな事を言って、けっきょくなにも決められない。
親分は全くリーダーシップを発揮できない。
今見えている問題への対策はいつの間にやら先送りされる。

「まさに日本人が政治をしているような無能さだ」
Japanizationはそういう意味で使われた。

アメリカのオバマとドイツのメルケルに和服を着させてJapanizationを風刺した挿絵がThe Economist誌に登場したのは記憶に新しい。



だが、日本経済のようになってしまうという解釈は、現在においては実は解釈が変わりつつある点もある。

かつてバブル崩壊前夜、日本は世界に冠たる高い貯蓄率を誇っていた。
日本でバブルが崩壊した後、その貯蓄率を少しづつ減らしていくことで、国内がドカ貧になるのを防ぐことができた。(ちなみに現在の日本の貯蓄率はたいしたことない)
だが当時の日本と同じだけの貯蓄率を誇る先進国などない。
世界は日本がここ20年たどってきたような小康状態を保つことすらできないのではなかろうか。

そう解釈が変わりつつある。

とはいってもこれはJapanizationとは言わんだろう。

さきほど和服を着せられたメルケルでさえ、
「そのうちきっとまあ適当なところに落ち着くさ」
みたいな日本人的なことは言わず、
「ヨーロッパは戦後最大の危機だ」
などと言っている。
日本のバブル崩壊はジリ貧を味わったが、そこが危機的だという認識はあまり発生しなかったのとは大きな違いだ。
(不動産屋が壊滅的な打撃を受けたとか、邦銀にジャパンプレミアムがついたとか、まあいろんなことはあったにせよ、ね)



しかし!

それはJapanizationだと表現しうる代替品を最近見つけた。
↓こういうのである。



100% Chance of Crisis, Worse Than 2008: Jim Rogers
http://www.cnbc.com/id/45219555

ユーロ圏経済、2012年前半に二番底へ 為替相場は大振れ想定=UBS
http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnJT802130620111114



「来年は今年よりきっと悪いに違いない。根拠はないけど絶対そうだ」
「自分たちが親の世代より良い暮らしができると信じられる時代は、自分たちの親の世代で終わってしまったのさ」

・・・そんな日本人特有の悲観論が蔓延しつつあるような気がする。

政治や経済だけ日本をマネたところで、それをして日本化というのには違和感がある。
日本のパチモンであふれかえる韓国は日本ではないのと同じ意味においてそうだ。
(たとえば、外観上は日本製とソックリに作り、かつ日本製より安くあげたとしても、日本製では許されない品質しかなしえないとか、ね)

だが、欧米が日本の心を理解したとしたら・・・

これこそが真のJapanizationだろう。



もちろん、悪い意味でだけどね。

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