教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

たまには機械のからだに萌えてみる その1

2009-01-04 01:05:39 | オタネタ全般
たまには機械のからだに萌えてみたい。
機械のからだとはいっても、惑星アンドロメダ製の機械のからだ(古い!!)でもないし、怒首領蜂大復活のエレメントドーターのことでもない。

ことの発端はあれだ。オタのダチが
「ガンダムのメカに萌えるやつがギャルゲーの萌えを語るなぞ笑止!」
なぞと言いおったからだ。

いちばんベタにガンダム(RX-78)の魅力を語るには、戦隊モノの巨大ロボの魅力を重ねることだ。
男ならだれしもあこがれたことがある、「最強・勝利・正義」がそこにある。
当然そんなものでは語れない。

そのストーリーはこうだ。

ある国家があった。
この国家は地政学的にかなり不利な状況に追い込まれていた。
もはやにっちもさっちもいかない状況にあった。
国家が相手側に隷従する以外の道を模索したが、話し合いで解決することは無理だと判断するに至った。なぜなら、相手側は自分が絶対的に有利だということを知っており、それにつけこんで絶対にゆずろうとはしないから。
そう、ときは戦争以外の解決策を失っていたのだった。

その国家は地政学的にかなり不利だったため、資源をほとんど持ってはいなかった。
しかし、世界最高の技術力を保有していた。パイロットは世界最強の腕前を保持していた。国民の士気は絶大だった。

かれらはこう考えるに至る。
相手側とおなじような量産機をつくって消耗戦に持ち込まれたら勝てるわけがない。
しかし、われわれには最高の技術力と最強のパイロットがある。
だから我々は一騎当千の至高のマシンをこの手で作り、数で圧倒する敵を質で圧倒するのだ!

かれらの作戦は当たった。
先の戦役で、たった1機で戦艦5隻を沈めるという空前絶後の完全勝利をおさめた。

国民は狂気乱舞した。どうせ負けて相手側に隷従せざるを得ないなら、1撃くらい相手の顔をぶんなぐってから負けたいと思っていたから。ぜったい勝てるわけがないと思っていた国民も、ひょっとするといいところまでいくかもしれないと、少しだけ希望が持てるようになったから。

ここまでは良かった。
惜しむらくは政治だった。
国の指導者は国中で最も頭の切れる男だった。
相手のいいなりになり続けてボロクソにやられていた国家の経済を短期間で立て直した。だれしも彼を天才政治家だと賞賛した。
かれは戦争による勝利により国民から絶大なる支持をかき集めたため、さらに支持を持続させるためには、さらに戦争による勝利を獲得しなければならなかった。
運命はこれより悪い方向へと回っていく・・・。

・・・と、敵側(ジオン側)のストーリーはまあこんな感じだ。
(ちょい脚色しすぎかな? 捕虜を奪還されて内情暴露されたのが入ってないじゃないかとか、その他、反論歓迎です(笑)。)

これに男のロマンを感じずに何にロマンを感じるのか!
これにドイツ第三帝国を重ねるのはわたしだけではないはずだ。

えっと、まえおきが長くなりすぎた・・・。
つまるところ、メカものに萌えるには、メカが作られた背景がなければならないと思っている。それも、悲壮感ただようなか、たった一つの希望として作られたメカという背景が。
ニーチェも “ツァラツストラかく語りき” でこう言っているではないか。
「少女たちにこう言わせるようであれ、「何がよいといったって、健気で、しかも悲壮なものに限るわ」と。」(前後の文脈からしてホントはもっと深い意味があるので、興味があるひとはそっちを参照してね(汗))

はなしをふつうの萌えキャラにもどそう。
萌えキャラでもイラスト1枚では萌えることはできない。キャラがどう考え、どう話し、どういう性格なのか、それがわからなければ萌えない。当然だ、ツンデレ属性というのはイラストだけでは表現できないのだから。わたしはメカの萌えはこれに対応するように思う。

だからといっては何だが、わたしはガンダムではガンダム(RX-78)よりもザク系が好きだ。
メカの解釈にも人の心に相当する何かが必要なのである。

(今回はメカものの萌えの内面について語った。つぎはメカものの萌えの外見について語る)


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