教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ましろ色が残していった問題

2011-12-29 00:01:19 | オタネタ全般
2011年冬のアニメにおける最大の物議作。
それがましろ色シンフォニー。

なにがおきたか?

そりゃあもちろん、萌えアニメ界を広く蝕む「ハーレムエンド」という流行り病を自力で治癒したその腕前についてだ。



主人公が1名と。
女の子がたくさん。
あとオプションとして友だち役の野郎がもう1名。

・・・そんな萌えアニメは数多くある。

それら萌えアニメの多くは「ハーレムエンド」という解決策により最終回を迎えるものと相場が決まっている。

ハーレムエンドでは、なんかイケてないペラペラに影の薄い凡人主人公のところへ美女が大挙して押し寄せるという、どう考えてもありえない不自然な展開にてハッピーエンドを迎える。

わたしは
「ハーレムエンド断固NO THANK YOU!」
とまで過激なことは言いたくない。
だが、
「ハーレムエンドがデフォルトなのはいかがなものか・・・?」
というわだかまりは常に心の内に存在し続ける。

数少ない例外の1つはヨスガノソラ。
これはギャルゲーのようなシナリオ分岐がアニメの中でなされ、それぞれのヒロインごとの個別エンドが全員分与えられるという結末になっている。

さらにもう1つの数少ない例外はスクールデイズ。
今なお伝説として語り継がれるほど強烈なバッドエンドを残して去っていった。

しかし!

ほとんどの萌えアニメではハーレムエンドを回避することができなかったのだ!



「ハーレムエンド」を回避するにはどうすればいいか?

その1つは百合である。
ようするに、主人公はおろか主要な登場人物の一切に野郎が登場しないこと。
そうすれば、特定の野郎1人に女全員が集中するという「ハーレムエンド」の発生要件の前提からして回避できる。

たとえば”ゆるゆり”であり、
たとえば”けいおん!”であり、
たとえば”ストライクウィッチーズ”である。

これはこれですばらしい!
とてもいいアニメだった!!

しかしこれでは、”ましろ色シンフォニー”であったドキドキしながら愛理がいっしょにお風呂に入りにきてくれるという、あの名シーンが絶対に成り立たない。
なぜなら、”ストライクウィッチーズ”のメンバーは全員女だから、いっしょにお風呂に入るという行為自体に恥ずかしさが発生しないからだ。
”ストライクウィッチーズ”でもお風呂回はあったが、愛理のお風呂のあの高揚感とは別物であることは皆もわかろう。

「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」
ある意味でそれは正しい。
しかし実際は
「女の子同士だから恥ずかしくないもん」
であり、
「男の子とだと恥ずかしいよぅ・・・」
がそこにないこともまた事実なのだ。

百合はすばらしい。
(※ただし二次元に限る)

しかし百合だけでは表現できないものも確実に存在する。



では、どうすればいいか?
真の意味で「ハーレムエンド」を回避するにはどうすればいいか?

そんなものはカンタンだ。
だれか特定の1人を選べばいいではないか。

・・・そう判断したものこそが”ましろ色シンフォニー”なのだ。

アニメ版”ましろ色シンフォニー”では、みう先輩ただ1人が選ばれた。
他の全員は選ばれなかった。

その結果どうなったか?

ハーレムエンドは回避された。
確実に。

しかし、チーズケーキのようなやわらかい魂をスプーンでえぐり盗られるような強烈な痛みを味わった。
見ていてとても辛かった。

少なくともわたしは、とてもじゃないが
「みう先輩おめでとう!」
とはいえなかった。

ハーレムエンドが回避された代償として支払ったモノはものすごく大きかったのだ。



わたしはようやく気がついた。
ハーレムエンドを回避するのはものすごく難しいのだということに。

アニメ版”生徒会の一存”では、主人公は
「ハーレムエンドをめざす!」
と公言していた。

はじめはみなが冗談だと相手にしなかった。
だがヤツは本気だった。
”ましろ色シンフォニー”を見た我々と同じように、ヤツはかつてハーレムエンドになりかけたものをぶち壊しにして大きな心の傷を負ったからだ。

我々が2011年冬にしてようやく到達した境地に、ヤツはたった1人で既に到達していたというのだ!



わたしは思った。
ハーレムエンドは玉虫色の解決策として悪くないのだと。
そしてハーレムエンドを回避するには代償を支払わねばならないのだと。


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