教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

トランプの統治する世界(1)

2016-11-12 22:08:20 | 経済/経済/社会
トランプになってこれからアメリカの政策がどうなるの?
・・・という質問が来たので、何回かにわけてここで我輩なりの考えを回答したい。



まず、「トランプがどうするか?」ではなく、「なぜトランプが?」を書こう。
でなければ、トランプを大統領にした人々が何を望むのかを説明できないからだ。

ここまで御大層なことを書きはじめたところでなんだが・・・
じつはわたしも最近までトランプに入れるやつがなぜこんなにたくさんいるのかを理解できなかった。

しかし。
今なら理解できる。

なぜか!?

重要なヒントを見つけたからだ。

それは何か?

それはだな。
いまのアメリカでは、「メリークリスマス」と言ってはダメだということだ。
「ハッピーホリデー」と言わないとダメだというのだ。

これはどういうことなのか?

メリークリスマスとは、キリストの誕生祭であり、キリスト教の風習である。

ということでだな。
いまのアメリカでは、「メリークリスマス」と言うと、キリスト教徒以外のマイノリティー(ユダヤ教徒やイスラム教徒)への配慮を欠いた差別主義者だとレッテルをはられるというのだ。

そんなバカな!?
・・・と思うかもしれないが、どうやらホントらしい。(´・ω・`)

祝いたければおまえらだけで勝手に祝えばいいではないか、そう考えるのが日本。
だから日本ではそれを理解しがたい。

そこで我々が理解しやすい例を考えてみた。

たとえばだな。
「豚骨ラーメンを食べるヤツはイスラム教徒への配慮を欠いた差別主義者!」
という風潮になったらどうよ???

まあそれだけなら
「うるせえキチガイ」
というだけで終わりだろう。
だがアメリカで起きていることはそうではない。

民主党を支持する自称リベラリストは、豚骨ラーメン反対の市民運動を展開しはじめる。
そうすると大概めんどくさいので、社員に対して
「当社の従業員は反差別と社会的責任をまっとうするため豚骨ラーメンを食べることを禁止します」
などと言いだす大企業が現れはじめる。

さらに、近所の民主党員は、豚骨ラーメン屋さんの前で張り込みをして写真を撮り、
「〇〇社の従業員が昼食に豚骨ラーメンを食べました!」
と勤め先に通報する。
すると従業員は服務規程違反により懲戒免職。

もはやこうなると誰も反対できない。
豚骨ラーメンを食わせろと言いたくても職を犠牲にしてまでやる勇気はない。
人から尋ねられても
「うん、まあ、豚骨ラーメン、反対かな・・・」
としか言えなくなる。

だが腹の中では民主党を支持する自称リベラリストの偽善を心底毛嫌いし、次に選挙があったら絶対こいつら落としてやると誓うのであった。

そして民主党政権が選挙で大敗したのち、
「さあ民主はくたばった! 今日の昼メシは豚骨ラーメンだ!」
と大喜び。

・・・というヤツだ。
これがいまのアメリカである。

問題は
「メリークリスマスは差別主義者!」
だけではない。

「同性婚反対は差別主義者」
「進化論反対は差別主義者」
「オバマケア反対は差別主義者」
「移民規制派は差別主義者」
etc...

これどうなのよ?

そこでトランプ颯爽登場。

「さあヒラリーはくたばった! ハッピーホリデー糞くらえ! 今年の冬はメリークリスマスと言おう! トランプバンザイ!」

ほら、理解できるでしょ?

日本でもこんなのあったでしょ。

日中はひたすらひたすら韓流ドラマだけをたれ流し、
タレントはどいつもこいつも韓流オシ、
それに対し疑問を口にしたタレントは翌日から仕事なし、
しまいには「嫌なら見るな!」「おまえらはネトウヨで差別主義者!」
そんなフジテレビに対し不快感を強めた有志がフジテレビ前で数万人も集まって抗議したことが。
あれと同じなのさ。

そりゃ我輩だってアメリカ人だったらトランプに入れるだろうさ。



この現象は、ヒラリーがヘタを打ったというので起きたのではない。
トランプがうまくやったというのともちょっと違う。
一部の人が言っているように、民主主義の敗北でもなければ、ポピュリズムの勝利でも、強権主義の復活でもない。

わたしはこの現象のことを「リベラリズムの敗北」と言いたい。



今回はトランプ登場前夜のアメリカの国内情勢についてだった。
では次回はトランプ登場前夜の世界情勢について記ししたい。

つづく・・・



トランプの統治する世界(2)
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