教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ペースメーカーってホントに誤動作するのか?

2014-03-15 23:13:45 | 科学
「優先席付近では携帯電話の電源をオフにしてください」

というアナウンスを誰しも聞いたことはあると思う。
これは携帯電話の送信電波で心臓のペースメーカーが誤動作するかもしれないから、というのがその根拠だ。

ところでホントに誤動作するのか?

まずありえんだろwww
でもどんな条件でも絶対誤動作しないとは言い切れんな。

なぜか?

だってさ、そのペースメーカーって我輩が設計したもんじゃないし(笑)。



こんなこと書いてると
「だったらおまえ作ってみろよ」
というようなこと書くヤツが出てくるかもしれんので先に反論しておく。

我輩は医療機器はノータッチだが、一応これでも電子回路のエンジニアで、それなりに小信号アナログや高周波の設計経験もある。
たから単なるド素人ではないと言っておく。



でだ。
そもそも誤動作することってありうるのか?

心臓のペースメーカーのあつかう周波数と携帯電話の送信周波数では7桁くらい離れている。
それだけ離れていればノイズ対策なんてカンタンであろう。

しかし!

ペースメーカーの設計者としてアサインされたヤツ全員にが高周波やEMC対策の知識が全くないというケースが(極めて稀だとは思うが)ひょっとしたらあるかもしれない。

そしてその場合、アンラッキーなことにも知らずに外乱ノイズを受けやすい設計にしてしまうかもしれない。

さらに、たまたま偶然にも特定の携帯電話のキャリア周波数をピンポイントで拾うアンテナのような、わざわざ人手を介してベストチューニングしたかのような構造が寄生素子としてついているかもしれない。

おまけに、基地局からかなり遠くて携帯電話からフルパワーに近いような電波を送信していて、かつ満員電車のため携帯電話を胸ポケットにいれているヤツのすぐ隣にペースメーカーを埋め込んでいるヤツが立っていて密着しているというような、EMC的には絵に描いたようなワーストケースというのも絶対起きないとは言い切れない。

それだけの悪条件でもペースメーカーの増幅素子などの中の回路の携帯電話のキャリア周波数に対する感度が低ければ誤動作しないし、周波数がものすごく離れている上に低電力設計になっているため回路がギガ帯の速度で動くはずもないことから一般にそうなると思われるが、それでも何かの拍子(たとえば高周波のノイズを寄生ダイオードで整流してDCオフセットが発生するような場合とか?)に誤動作するような構造になっているかもしれない。

もし
「おまえ絶対誤動作しないことを保証できるんだろうな!?」
とまで言われるようなら、それだけワーストケースが重なりつづけてもそれでも絶対誤動作しないとは言い切れん。



ただし。
携帯電話のせいでペースメーカーが誤動作して心臓病の方が亡くなったということを裁判で証明できる場合には保険金として1000万円を支払うから、そのかわりに掛け金として月1万円よこせ、というのだったら勝負を受けるかもしれない。
その場合には該当のペースメーカーをどっからか調達してきて、分解して外乱に対する誤動作耐性を我輩自身で測定してみてからにするが。