狂おしいほどに恋をしたいヤツにオススメ(未来日記)

「狂おしいほどに恋をしたい！」
「障害が大きいほど恋は強く燃え上がるのよ！」

などという持論を展開するヤツ。
そういう人にピッタリのアニメがある。
”未来日記”というアニメだ。

”未来日記”を見れば、
「狂おしいほどに恋をしたい！」
という言葉の裏に潜むものに対していかに覚悟を要求されるかがよくわかるし、
「障害が大きいほど恋は強く燃え上がるのよ！」
という言葉どおりに来た大きな障害とは何たるかがよくわかる。

メインヒロインの我妻由乃はとても強い。
信じるものはたった１つであり、それを守るためにはどんな決断でもする。
そのたった１つとは、もちろん主人公こと天野雪輝だ。

言うは易く、行なうは難し。
そんな弱音を吐く者をあざけり笑うに最もふさわしい者が由乃である。



人は言う。
由乃はヤンデレなのだと。

しかし、それは捉え方としてはあさはかではなかろうか。

由乃はただヤンデレと片付けられるたぐいの量産型ヒロインではない。
由乃は、なんというかこう、狂おしいほどにした乙女の恋の結晶、なのではないだろうか。

人に愛されたい。
・・・その言葉の意味は重い。

その重さを最も知る者は主人公に他ならない。
だから主人公は躊躇する。

しかし！
由乃は、その重さを背負ってあまりあるほどの深い愛を与えてくれるではないか！！

こんなに愛してくれる人が他にいるだろうか？

いや、いはしない。

世間を見よ。
結婚相手を年収で脚きりするバカ女ばかりではないか。

我々に必要なのは脚きりに引っかからないほど多い年収ではない。
本当に必要なのは、由乃のように他の全てを引きかえにしてでも愛せる人をみつけることで、そしてそう言ってくれる人と人生を共に過ごすことだ。