教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

声優とエロゲ

2010-03-14 00:00:22 | オタネタ全般
最近になって知ったのだが。
遠山枝里子氏というエロゲ声優がいる。

氏は胸囲的な歌唱力に定評がある。
(注:誤植ではない。意味はお察し下さい(笑))

この人が出てくるニコニコの動画には高い確率で「お察し下さい」タグがつく。
たとえば↓こういうヤツだ。

> 如月千早 風のりずむ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8741887

いったい我々は何を察するべきなのか。
それは大人の事情だから言えないんだな、これが(笑)。
たかはし智秋氏のように非エロゲでもエロゲでも同一の芸名で戦う猛者も世の中にはいるが、そうもいかないのが大人の事情というものだ。



わたしは故あって声優にいきすぎるのを制動している(※1)し、声優とはキャラの写し身ではなくキャラの部品の一部だとして見ている。
だからわたしとしてはエロゲで声優やってようが何しようが特段何か思うことがあるというわけではない。

あえて言えば、同じ部品を使った別の製品という意味で多少興味があるというところか。
何だかおもしろそうだからPC版の「あかね色に染まる坂」を買ってみようかとすら思う。

いまのところで言えば、遠山枝里子氏のほうはファンは大人の事情を受け入れて楽しんでいるように見える。
これは恐らく本人が通なオタの間でだけ名が知られるからこそ許されるものだろう。

ところがそれ以上になると恐らく事情は異なる。
地上波アニメで主役級の常連となると話は違うだろう。

たとえばの話、紅白にまで出場し、しかもスポーツ新聞でトップを飾るほどになった水樹奈々氏。
もし仮にエロゲ声優をやっていたとしたらどうだろう。
スキャンダルになりかねない。
地上波アニメ作品では出入り禁止になる可能性も否定しきれない。
実際、みやむーAV事件疑惑のときもファンはあれだけ大騒ぎしていたじゃないか。

なぜそうなるかというのには理由がある。
世間の声優ファンの多くには、わたしのように声優をキャラの部品として見ているフシはない。
多くの者は世間のアイドルよりもピュアなものを求めて声優に走る。
それは以前記したとおり(※2)である。

そういう声優に対するアイドル扱いが大人の事情を生む土壌になってしまっているのだ。



大人の事情が発生してしまうと双方にとって損失だ。
声優ファンは変なスキャンダルで踊らされる。
キャラのファンはその声優がやっている別の仕事の知識を失う。

大人の事情があることによって得るものは多くはない。
しかし、大人の事情があることによって守られるものもまた少なくない。

現状は最適解ではない。
しかし落としどころがどこにあるのかを考えるのはかなり難しい。
まあ、いろんな事情によって大人の対応をしている現状はそうそう最悪に近いことではないだろう。



声優のような一芸でメシを食うような職業は、駆け出しのころは金銭的に困窮するのが普通だろう。
売れない芸能人が赤貧なのと同じである。
だから仕事など選ぶ余裕もそうそうあるわけではない。
仕事がないならエロゲ声優でもやるべきだ。

しかしそれはある種のリスクでもある。
到達点を声優の頂点とすると、エロゲ声優の過去があると恐らくそこには到達することはできない。
アイマスでいうところの、D~Fランクでエロゲ声優という営業をやって無事に通過した分のトレードオフで、こんどは逆にSランクに上がれなくなる・・・そんなところだろうか。



【※1 声優にいきすぎるのを制動している】
踏み込むのをためらうモノ
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20091023

【※2 アイドルよりもピュアなもの】
2.5次元世界の住人たち
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20090927



2010.03.19追記:

たかはし智秋氏がエロゲで同一芸名で出ていると書いてしまったが、どうやらエロゲを非エロに移植した側にしか出ていなそうな模様。
まちがい失敬。