教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

魔法少女アイ参 と エロゲ と 宝探し

2009-01-24 00:19:47 | オタネタ全般
おもしろい文章を紹介してもらったので掲載する。

【18禁ゲーム】 『魔法少女アイ参』製品のお詫び [12/22]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/owabiplus/1229983959/-100
> 45 :名前を出せずごめんなさい:2009/01/07(水) 05:44:46
> ユーザーはデバッカーどころか、パッチまで作らせることだってある
> それでも途中で止まる事や、直しようも無いこともある
> パッチがギガを超えることもあれば、発売してから会社が逃げ出す事だってある
> 開発が間に合わず、テキストデータ無しでそれを開発者が説明書で愚痴ってることだってある
> こうしてCGが無い事だってあるし、ハードディスクが壊れることもあるし
> アンインストーラーが付いておらず消すことも出来ず半ばウィルス化することもある
> 推奨スペックが何十年後の未来水準だってこともあれば、体験版と変わらないことも
> メインヒロインのイベントがなくなってたり、削除されてることもある
>
> エロゲユーザーはみんな地雷原で宝探しやってんのさ
> コンシュでぬくぬくやってる軟弱者とは肝ったまが違うんだよ


わたしがエロゲに足を踏み入れたのは伝説の銘機PC9801の時代からだった。
このマシン、実はマシンの全盛期以後はエロゲ全盛期のはじまりでもあった。
当時は今のWindowsみたいなグラフィカルでマウスがあれば何とかなるようなものではなく、コマンドインタープリタで真っ黒な画面に文字を打ち込んで操作するOSの時代だった。
(まあ、18歳未満で18歳未満おことわりのゲームを遊んでたんじゃないのか?とかいう野暮な質問はナシの方向で(笑))

当時のファルコムと光栄はプロテクトが硬くて素人にはとてもじゃないけどはずせなかったからみんな市販のコピーツールのお世話になったものだが(いまとはってはいけませんねえ(笑))、エロゲは比較的簡単にコピーできた。しかし、当時はOSがそんなだったからゲームをコピーするにも技術が必要だったし、技術が全くなければゲームをインストールすることすらままならなかった。

つまるところ、当時は一般の人がゲームをコピーできなかったからエロゲ業界が成り立っていたのである。

いまはどうかというと、そんなことは全く無い。

当時のファルコムと光栄がよくやっていたようにフロッピーディスクというハードウエアそのものの特徴を生かしたようなプロテクトを作るのは難しくなっているし、仮にDVDで同等のことができるにしてもWindows上でDVDドライブというハードウエアを直接たたくような低階層のプログラムを作るのは当時より遥かに難しくなっている。というか、マイクロソフトやハードのメーカーが低階層をあやつるドライバを作ってあげるから、アプリを作るひとはそんなところはいじってはダメですよ、というスタイルになっている。

さらに、ネットが普及し、コピーツールやコピーする方法をだれでもすぐに入手できるようになった。

エロゲはだれにでもコピーできるようになった。

エロゲメーカーは儲からなくなり、倒産するかどうかの瀕死の状況に追い込まれている。

それが先の照会文にあるような状況を生み出した原因だ。
(いちおう念のために言いますが、いまは社会人の独身貴族なので当時よりゼニはあるしネットに体験版も豊富にあるので、いまはエロゲの違法コピーはやってませんのでヨロシクです。むかしはどうだったのかは語りません(笑))

ゲームの完成度が低いのは大変なげかわしい。
しかし、それに屈せずに誰もしらないエロゲを買い、内容にとても満足したときは至福の喜びだ。

たとえば誰もしらないマンガをジャケ買いし、時にガッカリしながら時におもしろいものを引き当て、自分しか知らないんじゃないかという隠れた面白さを発見したときの喜びに近いものがある。
たとえばマザーズに上場する吹けば飛ぶような零細企業の株を買い、時に倒産して金をドブに捨てたとガッカリしながら時に10倍以上に跳ね上がってニヤリとする喜びにも近いかもしれん。

先日の記事の
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20081228
にもちょいと書いたが、まだ宝探しをする気概にあふれた冒険野郎が日本にいることを嬉しく思った。