人類の将来を脅かすものは、核兵器だけではありません。たとえば感染力と殺傷力の強い新型のウィルスも、多くの人類の命を奪う可能性があります。
現在では、この新型のウイルスを実験室でつくり出すこともできるようになりつつあります。たとえば2002年には、ニューヨーク州立大学の研究者らが、小児麻痺を引き起こすポリオウイルスを人工的につくりだすことに成功したという報道がされました。
彼らは、RNA(リポ核酸)の小さな断片を合成してつなぎ合わせ、それを大腸菌の中で培養したりすることで、最終的にポリオウイルスを誕生させたのです。
こうした生命操作の技術は、バイオ兵器というかたちでも活用されます。冷戦中、大国はバイオ兵器の研究、開発に力を注いできました。現在もこうしたことを続けている国や組織はたくさんあるでしょう。もしも非常に殺傷力や感染力の強いウイルスが実験室で誕生し、事故あるいはテロなどによって、人々の間に広がることになったらどうなるでしょうか。
今、なってます…