元BAR ZERO店主のつぶやきブログ ただ今お店は長期休業中…

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身体を温め風邪のウイルスを死滅させる化合物を含む「ジンジャー」まとめ

2020年03月26日 | ハーブ

「ジンジャー」

ショウガ科。

<適応、用途>
乗り物酔い
つわり
吐き気、嘔吐
炎症
咳、風邪
ハーブ療法において、ジンジャーは消化不良や吐き気の薬として高く評価されてきた。こうした伝統的な用法が理にかなったものであることは、科学的にも裏付けられており、現在、多くの臨床研究で妊娠、乗り物酔い、化学療法に伴う吐き気を緩和し、嘔吐を軽減することがわかっている。
米国国立がん研究所が化学療法を受けている患者に対して行なった臨床試験では、治療の前後3日間ずつ、制吐剤と一緒に0.5〜1.0gのジンジャーを投与したところ、併用しなかった場合と比べて、吐き気が軽減した人が4割増えたことがわかった。
ただ、ジンジャーが、吐き気を緩和する仕組みは完全にはわかってはいない。現時点では、ジンジャーに含まれる化合物が、消化管の中の受容体と結びついて吐き気を軽減し、消化を助けて、食物が胃に留まる時間を短くするためだと考えられている。
ジンジャーに含まれる化合物が、風邪を引き起こすウイルスの多くを死滅させることが実験で示されている。
〜メディカルハーブ事典

 

ジャワ島やバリ島に伝わる伝統的な植物療法ジャムウでも処方の中心として使われる。

ジンジャーティーは、、消化不良のときや、乗り物酔いによる吐き気、手術後の麻酔や化学療法剤による吐き気を抑えるためにも使われる。

作用:消化機能促進、利胆、制吐、陽性変力(心臓の心拍数を高める)、消炎、鎮痛。

適応:消化不良、つわり、乗り物酔い、関節炎などの炎症性疾患。

乾燥させることで鎮痛成分が増える。

胆石のある人は医師に相談すること。

~ハーブと精油の基本事典 池田書店

 

体を温める働きが強いので発汗作用や消化促進の作用があり、カゼの症状をやわらげてくれる。吐き気を抑える作用も強い。

 ・期待されている効能

消化促進、腹痛、つわり、カゼの症状の緩和、殺菌作用。

~ハーブティー図鑑 主婦の友社

 

辛味成分は不揮発性の「ジンゲロン」、「ショーガオール」など。

 芳香成分は「ジンギベレン」、「リナロール」、「シトラール」、「シネオール」などで、生のままおろして使うとかなり強く匂うが、乾燥させると芳香性は弱くなる。

 生のジンジャーには「ジアスターゼ」が含まれているため肉の組織が柔らかくなる効果も期待できる。

 芳香性健胃薬として利用されている。

~スパイス&ハーブ辞典 文園社 武政三男

 

 

 


感染症予防のビタミンAが豊富な野菜。「ニンジン」まとめ

2020年03月19日 | 野菜

「ニンジン 人参」

セリ科、ニンジン属

原産地:アフガニスタン

多く含まれているカロテンは免疫力を高めて皮膚や粘液を強くする。

ガンや心臓病、動脈硬化などを予防する効果があるとされている。

表皮の下に多く含まれているので、皮をむかずに調理するほうがよい。

おいしい時期は、4~7月、11月~12月。

保存方法は、湿気があると腐りやすいので乾燥している時期なら通気のよい場所で常温保存。

使いやすいサイズに切って、かためにゆでる。

水気をきって冷凍してもよい。

ビタミンCを破壊する酵素を含んでいる。

ビタミンCを含む食材と組み合わせる場合は

、ニンジンに酢をかけて酵素の働きを止めるか、50℃以上の熱を加えるかして使うのがよい。

 

体内で感染予防に有効なビタミンAに変わる「βーカロテン」が他の野菜に比べ、

ズバ抜けて豊富な野菜。

ビタミンAが不足すると、夜盲症、皮膚乾燥症、風邪などを引きやすくなるそうです。

 

 

 

 

 

 

 


うがい薬の代用としての身近なハーブ。チモール含有の「オレガノ」

2020年03月15日 | ハーブ

「オレガノ」

シソ科

料理用ハーブの定番の一つで、ピザやトマト料理などイタリア料理には欠かせない。ドライハーブのほうが青臭さがなく甘味が強くなる。

 お茶は強壮作用があり疲れ気味のときに飲むとよい。

 鎮痛作用もあり神経の疲れや神経性の頭痛をやわらげる。また、胃腸の調子を整えて消化を促進のする。

せきをしずめる作用や、生理不順をやわらげる作用もある。

ワイルドマジョラムとも言われる。

・期待されている効能

強壮、鎮静、殺菌作用、血液浄化作用、筋肉のけいれん、生理不順の緩和。

~ハーブティー図鑑 主婦の友社



別名:ハナハッカ

葉には殺菌作用があり、腫れやリウマチや肩こりなどに貼る。

精油には強い殺菌作用がありルームスプレーに利用される。

~ハーのブ写真図鑑 日本ヴォーグ社


トマトとの相性がよく、とくに地中海地方の料理には不可欠のハーブスパイス。

ウスターソースなどソース類にも欠かせない。

 同じシソ科のマジョラムの近縁種で香も似ている。

 日本には江戸時代末期に渡来し、観賞用として栽培されてきた。

 芳香成分は「チモール」。

 ・向く料理

薬味やサラダ料理のつけ合わせとして使う。葉をみじん切りにしてレモンの絞り汁と一緒にドレッシングに加えたり、オムレツに混ぜてさわやかな香を楽しむことができる。

 乾燥したものは、トマトケチャツプやトマトを使った料理、ピッツァ、パスタソース、トマトジュース、ビーフシチューなどによく適合する。

 肉や魚の臭い消し、鶏肉やラム料理のローストに、魚ならイワシやサバなどクセの強い食材とよく合う。また、セージ、タイム、マジョラムなどと一緒に使うとオレガノのクセがやわらぐ。

・薬効

昔から、興奮剤、駆風剤、神経強壮剤として用いられ、また、ぜんそく、せき、消化不良、リューマチ、歯痛、毒ぐもによる咬傷や冠状動(静)脈症状の治療薬として使用されてきた。

スパイス&ハーブ辞典 文園社 武政三男 



乾燥させたほうが香が強くなる。

おもな精油成分は、チモール、オリガネン、カルバクロールなど。消化を助けるほか、殺菌消毒作用があり、風邪や気管支炎、頭痛、生理痛、疲労回復にも効果があるといわれている。

おいしい時期は、5月~10月。

保存法は、水にさして2~3日。葉を乾燥させるか冷凍保存。オイルや酢に漬けて香を移すのもよい。

~もっとからだにおいしい野菜の便利帳 高橋書店