見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

バクマン。

2015-10-18 | 本と漫画と映画とテレビ
漫画一つあれば恋愛もできるし、
悪者も倒せるんですよ。空だって飛べる。
―品川 祐


「まわるまわるよ時代はまわる」と中島みゆきは歌っていたけれど、
時代っていうのはまわりながら、ちょっとずつ進んでいるんだと思う。

同様に、映画、漫画、音楽、ファッション、お笑い、、、
ジャンル問わず、どんなモノでもその時代の流行ってのは
同じものがグルグルまわりつつ、微妙に進化しているんじゃないかと。

そのわずかな歩みの原動力となるのが、
最新の技術だったり、時代の空気だったり
人間の思考だったりするんでしょう。

まわる時代の最先端。
螺旋の先端。
映画バクマン。

(あれ?何が言いたいのかよく分からなくってきたぞ・・・)

宇宙な前置きとなりましたが、
映画『バクマン。』を観たよ。という話です。



監督:大根仁
原作:大場つぐみ、小畑健
出演:佐藤健、神木隆之介、染谷将太ほか
(どうでもいいけれど、染谷将太の名前を見ると
頭の中には桐谷健太の顔が浮かぶ…)

高い画力を持つ真城最高と作家志望の高木秋人の高校生2人組が
漫画家となって『週間少年ジャンプ』連載を目指し、友情・努力・勝利するお話。


ヌーベルバーグ、アメリカンニューシネマ、ニューウェーブ・・・
新しい風が吹くと、人は名前を付けたくなります。
まだ名前はないけれど、なんかそういう新しいもん観れた。という映画。
お近くの映画館に行くと、今なら螺旋の先端が観れまっせ。という映画。

漫画と実写映像がうま~く混ざっていて、
映画って3Dや4D以外に、こんな魅せ方もあるんだぁ!と思わせてくれる。
映画の新しい可能性がここに!という感じ。

映像に凝り過ぎて、音楽PVじゃないんだから・・・やりすぎ。うんざり。
ってなっちゃいがちのところを、ギリギリで踏みとどまっている。(多分)

最後の最後まで、エンドロールまで見どころ満載。ステキ。
どこを切っても具がギューギューに詰まってておいしい。
サッと食べても、ゆっくり食べても、きっと何回食べてもおいしい映画。
サカナクションの『新宝島』がまたよく効いています。(上からだな、おい)


ストーリーや配役はね、
原作漫画の第1巻しか読んでいないもんで、何も語れないのだけれど、
主役2人の握手(タッチ?)やストーリーの締め方が、なかなかのスラムダンク。
恐らく原作では終わり方が違うのだろうね。うんうん。

あと、主人公を演じる俳優2人がね、
その若さゆえなのか、俳優自身のキャラと役のキャラとが合っていないせいなのか、
脇役の俳優たちが濃すぎるせいなのか・・・理由は分からないけれど、
なんだかとっても影が薄い。

なぜだろう・・・あえてなのかな?

編集者役の山田孝之の食感のほうが強い。
山田孝之すげーな、知ってたけど再確認。っていう後味。

なにはともあれ、大変おいしゅうございますよ。

んで、ついつい帰りがけのコンビニで、
久しぶりに『ジャンプ』を手に取っちゃうのね。
ホント、漫画大国に生まれてよかったー!!神さまありがとー!



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