BAR CROSSの銘酒事典

BAR CROSSでこれまでに開封してきたお酒達を紹介しています。
豊島区西池袋3-29-3 梅本ビルB1F

CUTTY SARK Old-Bottle

2010年07月31日 | W-ウイスキー(ブレンデッド、バーボン等)

本日でいよいよ7月も最終日!

今日はいつもと少し趣きをかえて、昔のブレンデッドウイスキーをご紹介いたします。

 

「カティーサーク・旧瓶 1990年代後半流通品」   750ml,43%

 

ぱっと見た感じなんの変哲もないカティーサークですが、実はこれ輸入元が

ビービー・アール ジャパン(株)の時のものなんです。

ビービー・アール・ジャパンは2000年にイー・エス・ジャパンになり、2008年に

バカルディ・ジャパンとなっています。つまり今から10年以上前に流通していた

カティーサークということになりますね。

先日ご紹介してあっという間に完売となったラフロイグ15年・旧ラベルと同じ頃

に流通していたものでしょう。

 

Cutty_sark_0ld_2 カティーサークらしく色調は薄く、茶色というより

は黄色がかった色合いです。

クリーミーでハチミツやカスタードなどの甘い香り

とハーブのようなすっきりとした香りが感じられま

す。

飲んだ印象も香りのまま、といった感じ。

甘く、優しく、穏やかで、フィニッシュで微かに麦

芽の風味を感じます。

この柔らかさであれば何杯でも飲めてしまいそう。

夏の昼下がり、涼しい風を浴びながら草原で飲み

たくなるようなウイスキーですね。

 

開栓日:2010年5月4日

ワンショット価格:1,000円


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THE COOPERS CHOICE LAGGAN MILL1991 700ml,59.5%

2010年07月30日 | ラガヴーリン

本日ご紹介するのはザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社が手掛けるシリーズ

「ザ・クーパーズ・チョイス」よりラガヴーリンです!

最近暑いからか、それともやはり人気なのか、アイラモルトのご注文が多く、この

ブログでご紹介するボトルもアイラモルト比率が高まっております。

出来るだけ値域に偏りなくご紹介したいとは思っているのですが・・・

 

クーパーズ・チョイスと聞いてこのラベルを見ると「おやっ!?」と思う方もいらっしゃ

るかもしれません。かつてはシングルモルトらしい地味なクリーム地のラベルだった

のですが、数年前より一気にこのスタイリッシュなデザインに変更されました。

これも最近の流れですかねぇ。

 

「ザ・クーパーズ・チョイス

 /ラガンミル(ラガヴーリン)18年(1991/2009)」  700ml、59.5%

 

ラベルに蒸留所名表記はありませんが中身はラガヴーリンです。

樽の種類はバットでボトル総数510本。長熟のカスクストレングスにしては本数が

取れてますね。ラガヴーリンはオフィシャルが16年なので18年熟成ときいてもそ

れほど長熟という気がしませんが、ボトラーズでは比較的珍しい方でしょうか・・・。

 

Laggan_mill1991_2 色合いは比較的濃いめの茶色ですが、それでも

オフィシャルの16年よりやや薄いくらいです。

ラガヴーリンらしい濃い香りがします。正露丸、海

藻、鉄の錆といった香りにシェリー樽由来の香りも

のっかっています。

飲み口は最初カラメルのように甘いのですが、すぐ

にアルコールの高さとスモーキーな味わいが口中

に広がり暴れ回ります。シェリー樽の影響か、ボディ

もどっしりと重ためで、鈍いパンチをくらったような衝

撃です(笑)

アイラモルトファンの方にはたまらない1本でしょう。

 

開栓日:2010年7月23日

ワンショット価格:1,400円


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BenRiach10YEARS curiositas 700ml,46%

2010年07月29日 | ベンリアック

最近何かと話題のベンリアック蒸留所が手掛けるピーティッド・スペイサイド・モルトです。

キュリオシタス自体は蒸留所が再生したころからリリースされていましたが、今回久し振り

にテイスティングをしてみたのでご紹介させていただきます。

5,6年程前はピートブームがすさまじくてあのグレンフィディックでさえもクーランリザーブと

いうピーティタイプのレンジをリリースしたりしていましたね。

確かに一口にピーティといってもアイラモルトのように薬品臭さが際立つわけではなく、ス

ペイサイドモルト特有の個性に仕上がるのでこれはこれで一つのスタイルとしてアリなの

かもしれませんね。

それでは早速テイスティングしてみましょう!

 

「ベンリアック10年・キュリオシタス」  700ml,46%

 

Benriachcuriositas 色合いはやや濃いめのブラウンカラー。

アタックから確かにピーティな香りが立ち

あがってきますが、潮っぽいというよりは

山小屋や燻煙を連想させる香りで、そし

てその中に甘みも溶け込んでいます。

飲み口はややオイリーでべっこう飴のよ

うに甘く、ほどなくしてスモーキーな味わ

いが口の中いっぱいに広がります。

後半はそのままスモーキーな味わいを残

したままフィニッシュへと続きます。

甘みとピート感がバラバラにくるので一体

感が無いと言えば無いのですが、一粒で

二度楽しめるといえば楽しめる、といったところでしょうか。

ピートをしっかりと炊き込んであるのは十分に伝わってきますよ!

 

開栓日:2010年7月26日

ワンショット価格:800円


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Bowmore13years(1996/2010) Exclusive for Malt House Islay & shinanoya 700ml,59.7%

2010年07月28日 | ボウモア

オープン3カ月記念企画もいよいよ本日が最終日です!

目玉商品のロングモーンはまだ半分以上残りがあります。

むしろ先日ご紹介したラフロイグ15年・旧瓶が残り数杯でフィニッシュとなってしまいそうです。

その他にも、本日まではショット1,500円以上のモルトウイスキーを半額にてご提供しており

ますので是非この機会に色々とお楽しみください!

 

さて、本日ご紹介いたしますのは5日前に開封されたボウモアです。

モルトファンの方でしたら既にご存じの方も多いかと思いますが、練馬にある「モルトハウスア

イラ」さんの13周年を記念してリリースしたボトルで、私も以前勤めておりましたお酒の小売店

「信濃屋食品」とコラボレーションし、ボトリングされています。

そのためラベルにはアイラさんの周年ボトルではお馴染みの軍艦のシルエットと、信濃屋食品

基幹シリーズ「ザ・チェス」のマークが記されています。

バーと小売店のコラボは異例ともいえ、リリース当初は結構話題に上ってましたね。

 

「ボウモア13年(1996.3.27/2010.1.28)」  700ml、59.7%

 

Shinanoyaislaybowmore 色合いはほんのり茶色がかったゴールド。

穏やかなピート香で、フルーティー感とパ

フューム感を合わせ持っているのですが、

最初はアルコールの揮発臭でややその印

象が薄く感じられてしまうかもしれません。

口に含むと始め甘く、その後ドライな薬品系

の味わいがふわっと広がり、フィニッシュで

は控えめに黄色い果実系のフルーティさを

感じます。

加水をすると全体的にかなり穏やかになり、

ボディはややオイリーになりますが、香り・味

ともに甘みが強調されフルーティーなボウモア

に変身します。

このボトルは少量加水して楽しむことをお勧めします!

 

開栓日:2010年7月23日

ワンショット価格:1,200円


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GORDON & MACPHAIL LONGMORN44YEAR(1966/2010) 700ml,46.8%

2010年07月27日 | ロングモーン

昨日早速開封されました!

 

「ゴードン&マックファイル社ケルトラベル

             /ロングモーン44年(1966/2010)」  700ml、46.8%

 

ボトルの詳細は昨日のブログでご紹介済みですので省略させていただきます。

1960年代蒸留の40年OVERとはいっても開けたてはやはり結構堅く閉じていて、

注文してすぐもう一つモルトを注文し、そちらを飲み終わってからロングモーンを

飲む方が多かったです(笑)

 

Gmlongmorn44y 色合いは相当濃いです。まさにマホガニー。

アタックから圧倒的なシェリーの香りです。

最初は60年代特有のフルーティーな香りは

あまり出てこず、甘美で濃厚なシェリーの香

りに支配されています。

味わいもカラメルやレーズンの甘みがねっと

りと舌に絡みつくよう。

そして余韻は”さすが”と思わせてくれる複

かつ華やかな印象で、良質なシェリー樽

であることを感じさせてくれます。

正直なところ、もう2週間ぐらい経つともっと

伸びそうな気がします。

 

開栓日:2010年7月26日

ワンショット価格:4,600円(今なら2,000円!)


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☆ オープン3カ月記念企画スタート ☆

2010年07月26日 | ニュース

先週末にご案内させていただきました

「オープン3カ月記念企画」

がいよいよ本日7月26日(月)~7月28日(水)までの3日間開催されます!

                  

なんといっても目玉はコレ

      ↓

                

Gmlongmorn44y 1966年蒸留、2010年3月3日詰めの44年もの。

樽の種類はリフィルシェリーバットで、カスクナン

バー612番の樽より278本がボトリングされてい

ます。アルコール度数は46.8%。

もともと長期熟成は人気が高いロングモーン蒸

留所の、しかも1960年代蒸留の樽ですから期

待が高まります。この手のボトルは価格が高く

なかなか手が出せませんが、本日からの3日間

ワンショットなんと2,000円です!(通常は4,600円)

現時点ではまだ開封されておりませんのでテイス

ティングコメントがまだご紹介できないのですが、

きっと至福の時をもたらしてくれるものと思います。

                                   

また、通常のスペシャルウィークエンドよりもさらにお得に、ワンショット1,500円

以上のモルトウイスキーも半額にてご提供致しますので、どうぞお楽しみください!


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オープン3カ月記念イベント!

2010年07月24日 | ニュース

連日うだるような暑さが続いてますね。

東京は今日で4日連続の猛暑日なんだそうです

夜も気温があまり下がらず熱中症にかかる方が増えているそうですので、

皆様もくれぐれもお気を付け下さい。

それにしても時が経つのは早いもので、727()をもちまして当店もオープン

より3カ月を迎えます

                        

皆様のお蔭でようやくお店がお店らしくなってまいりました。

       

そこで!

            

日頃の皆様のご愛顧に感謝すべく、

                                    

               

726()728()3日間、ちょっとしたイベントを企画致しました!

                             

皆様ご多忙とは存じますがお越しいただければ幸いです。

                

<イベント1>

グラス・スパークリングワイン500(通常800)

スモーキー・ハイボール500(通常800)

                                             

<イベント2>

1本限り

GMケルティックラベル/ロングモーン44(1966)

ワンショット価格当店通常4,600円のところ→2,000円!!

                   

<イベント3>

1,500円以上のシングルモルトウイスキー半額☆

                            

                               

                                          

※ロングモーンは1本限りで売切御免とさせていただきます。

1960年代蒸留の長熟ロングモーンをこの価格で飲める機会はそうそうないと

思います。

どうぞお早めに!!

            

BAR CROSS

店主:井手尾 浩司

ADD:〒171-0021 東京都豊島区西池袋3-29-3 梅本ビルB1-B

TEL&FAX03-6914-0278

OPEN1600 200、日曜定休


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HIGHLANDPARK12YEARS old-Label   750ml、43%

2010年07月23日 | ハイランドパーク

本日ご紹介するのは昨日開きたてホヤホヤ、みんなに人気のハイランドパークです!

 

「ハイランドパーク12年・旧瓶」   750ml、43%

 

旧瓶とはいってもつい数年前まではこのボトルが当たり前に店頭に並んでいました。

現在はボトルの形、ラベルともに大幅に変更されてしまいぱっと見た感じでは同じモルト

とは思えない程ですが。。。

ちなみにこのボトルまでは瓶底にオークニー島の地図が彫ってあります。

 

Highlandpark12yold程よく色づいた赤銅色がそそります。

香りを嗅いでみてビックリ!現行品と結構違いますね。

複雑なハーブとバター、そして微かにピーティな香りが

あり、だんだんとバターのような濃厚さと甘みが出てき

ます。飲んでみると非常にまろやか。

最初はザラメ砂糖のような甘みがあり、それが徐々に

濃さを増していき、砂糖漬けジンジャーのような柔らか

な刺激と重なり合い、フルーティーな余韻へと続きます。

かつて評論家のマイケル・ジャクソン氏をして「もっとも

オールラウンダーで秀逸な食後酒」といわしめただけの

ことはありますね。

この味わいなら食前、食後を問わずに愉しめると思います。

 

開栓日:2010年7月22日

ワンショット価格:1,000円

 

※お陰さまで週明け27日にオープン3カ月を迎えます。

  それを記念して26日(月)、27日(火)、28日(水)の3日間、ちょっとしたイベントを行おうと

  考えております。明日のブログでご案内致しますのでご期待下さい!

 


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Paul Giraud "Original"

2010年07月22日 | B-ブランデー

毎日が暑いです

こんな日はキンキンに冷えたビールが旨いですが、一気に冷えたものを飲むと

胃腸の機能が弱ってしまいあまりよくないとのこと。

ビアガーデンでの飲みすぎにはくれぐれもご注意くださいね。

 

最近アイラモルトのご紹介が続いておりましたので、本日は趣向を変えてブランデーを

ご紹介させていただきます。

 

「ポール・ジロー オリジナル」  700ml、40%

 

今や日本でもメジャーになったポール・ジローですが、以前は大手メーカーのブレンド用に

原酒を樽で販売していました。

彼等が自らの名を冠した自社ブランドを販売し始めたのは1976年のこと。

この”オリジナル”はそのポールジロー第一号を忠実に再現したボトルということで、ラベル

瓶・キャップなど全て当時と全く同じものを使い、中身も第一号を造った現当主ポール・ジ

ロー氏自らが樽を選び忠実に再現したものです。

 

Paulgiraud_original_2  色合いは濃いめの琥珀色。

 香りを嗅ぐ前から辺りに甘い芳香が漂います。

 鮮烈なブドウの香りと花、レーズン、カラメル等

 複雑で優雅な香りです。

 アタックはややドライですが、中盤でしっかりと

 繊細なブドウの味わいが出てきて、柔らかな余

 韻へと続きます。

 ラベルにヴィエーユ・レゼルヴとありますから、

 現行品だと中身は15年ですがこちらはどうなの

 でしょうか?そこまで長熟という印象は受けませ

 んでした。

 冷えたビールの後には、ブランデーで優雅に酔う

                   、というのもいいかもしれませんね!

 

開栓日:2010年5月12日

ワンショット価格:1,600円


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これは良い! LAPHROAIG 15YEARS Lot.around1998

2010年07月21日 | ラフロイグ

今回は久しぶりに大当たりを引いた気分で少々興奮気味にお伝えいたします!

 

「ラフロイグ15年 1990年代後半流通品」  700ml、43%

 

これといって激レアというわけでもなく、要は10年程前のオフィシャルボトル、

ということなのですが、状態がとても良かったのです♪

画像向かって左側が旧ボトルで右側は最近入荷した現行ボトルです。

現行とはいってもラフロイグ15年自体が終売らしいですからこちらも段々と入手が

難しくなっていきそうな予感です・・・。

ぱっと見ラベルはほとんど変わりありませんが現行品がISLAY SINGLE MALT

表記なのに対して旧瓶はSINGLE ISLAY MALTと表記されています。これは

アードベッグなども同様ですね。

後はキャップシールが現行品はボトルネック上部までなのに対し、旧瓶はネック

の中腹あたりまできています。

そうそう、外箱も現行品は筒で旧瓶は紙箱でした。

両社とも並行輸入品で現行品は輸入元エイコーン。裏にドイツ語でカラメル添加

について表記があるのでドイツ回りの商品と思われます。

旧瓶は表ラベルにジェノヴァのインポーター名が表記されているのでイタリア回り

のボトルでしょう。輸入元は重松貿易で、電話番号が9桁になっています。大阪

の電話番号は平成11年から10桁になっていますので、1998年以前に流通して

いた商品と推測されます。

 

Laphroaig15yold 色合いはほとんど変わりませんが、しいて言うなら

現行品が黄みがかった褐色なのに対して旧瓶は赤

みがかった褐色をしています。

香りをかぎ始めるとその時点から一気にボルテージ

が上がります一言でいうと70年代のボウモアを

彷彿とさせるような香りなのです!(例えば25年の

青い陶器ボトルとか)

熟れきったパパイアやかなり枯れてきたシェリー、

そしてその奥底にほんの僅かに薬品の香りが隠さ

れていて複雑に入り混じっています。自分が丁度

シングルモルトの世界にはまり始めていた頃を思

い出させてくれる香りで、それが興奮を誘うのかも

しれません。

現行の15年も柔らかくてかなり良いな、と思うのですが、どちらかというとバニラ

やバナナの甘さでスモーキーな香りもしっかりと感じ取れます。

並べて香りを嗅ぐと全く別もののウイスキーのようです。

味わいも極めて滑らかで柔らかく、最初砂糖漬けのレーズンのような甘みとシェ

リー樽由来のニュアンスがあり中盤からそれが香り同様のパパイアを思わせる

フルティーな味わいに変化し、微かな薬品臭さを含みながら優しく長い余韻へと

広がっていきます。

現行品では樽の力強さを感じましたが、この旧瓶はあくまで柔らかく、昔のアイ

モルトの味わいを思い起こさせてくれます。

 

本日は興奮のあまりとりとめのない長い文章となってしまい失礼いたしました。

ハーフずつの飲み比べもOKです!ものがあるうちに是非味わっていただきたい

と思います。

 

開栓日:2010年7月21日

ワンショット価格:旧瓶2,000円、現行品1,400円


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