「スリーリバーズ
ポートエレン29年(1982年9月2日/2012年1月30日)」
開栓日：2013年3月22日 ワンショット価格：２，８００円
もうすっかりお馴染みになった感のあるスリーリバーズオリジナルの
ポートエレン。最近価格高騰著しいポートエレンですが、そんな状況の中、
こちらはなんとかまだ手が出せる価格で手に入れることが出来ました。
今回はバーボン樽から１５０本がボトリングされています。
潮気を伴った穏やかな磯の香りで、その奥にややクリーミーな乳酸系の
ニュアンスが感じられます。
アタックは潮、仄かにスモーキー。海鮮出汁の味わいの後にミンティでやや
苦みの効いたフィニッシュ。
余韻は穏やかで比較的あっさりと引いていきます。
10年以上前から無くなると言われ続けていますが、無くならないにしてもそろ
そろ価格の面で手が出しずらく幻のモルトとなりつつあるのではないでしょうか。
「エクスクルーシヴ・モルト／ジュラ３５年（１９７６）」
開栓日：2013年3月22日 ワンショット価格：２，０００円
今までは鳥のラベルが印象的だったエクスクルーシヴモルトがパッケージを
一新！そのファーストボトリングよりジュラの長熟が入荷しました。
ファーストフィルのシェリーホグスヘッドから２４０本がボトリングされています。
ファーストフィルにしては色は濃すぎず澄んだ赤銅色。
ヘザーやハーブなどの香りが先に立ち、奥にキャラメル、ビスケット。
適度にねっとりとしたボディにトフィーの甘み、ジンジャー、ドライレーズン、
シェリー、と様々な要素が複雑に絡み合っているのが分かります。
フィニッシュは甘さから微かな苦みを伴ったハーブのニュアンス。
久しぶりにトロピカルフルーツや濃厚なシェリーの特徴に偏らない、
良い長熟のモルトに出会えた、という気がしました。
「ロンバード
ジュエルズ・オブ・スペイサイド（1989/1998）」
開栓日：2013年2月26日 ワンショット価格：１，５００円
もう１５年以上前に瓶詰めされた懐かしのボトルです。
蒸留所名表記はありませんが、樽の種類はシェリーウッドと記載があり、
中身はマッカランとのことで購入しました。
がしかし、これは非常に強烈なインパクトを与える１本となりました。
アタックでまず感じるのが酢酸系の香り。それとセメダイン臭が交わり、
奥に微かに麦芽の甘みを感じ取ることが出来ます。
口にしてみると味わいは甘みが強く、リフィルシェリーと言われれば、まあ
納得のいく感じなのですが、フィニッシュではややスパイシーさが出てきます。
瓶詰めからかなりたっているので、もしかしたらその間に若干劣化してきて
いるのかもしれません。
こちらはハーフで味見程度でオススメしております・・・。
「プロヴェナンス
ボウモア5年（1995年・冬／2001年・夏）」
開栓日：2013年2月22日 ワンショット価格：１，０００円
１０年以上前に瓶詰めされたプチ・オールドボトルの登場です。
５年という極めて若い熟成年数で、アルコール度数も６０％越え！
どれだけとんがっているのかと思ったら、意外にも小慣れてました。
アタックで感じるのは海藻、ピート、と典型的な海の香りです。
それでいて口に含むとアタックは甘く、すぐに牡蠣を思い起こさせる
磯の味わい。ペッパー、ミルキーな甘さがこみ上げてきます。
５年の熟成とは思えないしっかりとした味わいでニューポット感もあまり無し！
瓶熟なのか、最初からそうなのかは分かりませんが、少し暖かくなり始めた
最近の気候にピッタリの味わいです。
「エドラダワー
ナチュラルカスクストレングス(1998年11月4日/2012年10月17日)」
開栓日：2013年3月1日 ワンショット価格：１，０００円
最近のオフィシャルのエドラダワーはあまり良い評判を聞きませんが、この
イビスコデキャンターのカスクストレングスは個人的にお気に入りの１本です。
濃厚な熟成シェリーとアルコール、ウェハースやウォーカーズの香り。
黒みつのように濃厚に甘くボリュームのあるボディ。それでいて後半からは
エタノールのドライな味わいがこみ上げてきて強烈なパンチを感じます。
ただ、行き過ぎたシェリー樽熟成の渋みや苦みはあまり感じず、嫌な印象は
受けませんでした。
味の濃さからいって、今が最後の飲みごろか！？（笑）
「ザ・クーパーズチョイス
グレンモール30年（1982/2012）信濃屋向けボトリング」
開栓日：２０１３年３月２日 ワンショット価格：１，６００円
グラスゴーに本拠をおく、ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社が、信濃屋食品
のために瓶詰めをし、クーパーズチョイスシリーズの旧ラベルでリリースした
ボトルです。
グレンモールは姉妹蒸留所のグレンアルヴィンとともに１９８３年に閉鎖して
おり、施設は完全に取り壊されているためいずれ消えゆく運命のハイランド
モルトです。決して主役にはなりえないが、いなくてはいけないいぶし銀の脇役
的なイメージがあります。
このボトルに関してはハチミツをたらしたパンケーキ、麦芽の甘い香りと仄かに
香る柑橘系ドライフルーツのニュアンスがあり、５１度という度数を感じさせない
柔らかな口当たりとボディ、そして軽やかなフィニッシュがあります。
「タリスカー25年（2008年詰め）」
開栓日：２０１３年２月２１日 ワンショット価格：２，０００円
こちらのボトルもご紹介が遅れ、残量が０．３程になってしまっております。
２００１年より始まったディアジオ社のスペシャルリリースの一つ。
２００８年詰めのこのボトルは９７０８本がボトリングされています。
最近のタリスカーは以前と比べるとブラックペッパーのニュアンスがやや
おとなしく、特に長熟程その印象が強いですが、このボトルは荒々しさ健在！
現行の１０年よりもよっぽどしっかりしています。長熟ならではの深みをもち
ながらも、アタックの甘みの直後から強烈にスパイシーに響くこの味を是非
ご堪能下さい。
「ディスティラリーコレクション
／グレンタレット34年（1977/2012）」
開栓日：2013年2月7日 ワンショット価格：１，８００円
最近ブログの更新が滞ってしまっていたので、既に残量0.3程です
既に飲まれた方も多いと思いますが、絶品タレットでした！
ギネス記録を持つウイスキーキャット”タウザー”をモチーフにしたと
思われるラベルも非常に印象的です。
フルーティー、フローラル、スイートネスの三拍子が揃った香り。
口の中に入るとそれらが一体となり、キャンディの甘みに麦芽の風味が
重なり、程良い刺激が心地よく喉をくすぐり爽やかな余韻へと続きます。
残り僅かですので、まだ飲んだことが無いという方は是非お早めに！！
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