BAR CROSSの銘酒事典

BAR CROSSでこれまでに開封してきたお酒達を紹介しています。
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これは良い! LAPHROAIG 15YEARS Lot.around1998

2010年07月21日 | ラフロイグ

今回は久しぶりに大当たりを引いた気分で少々興奮気味にお伝えいたします!

 

「ラフロイグ15年 1990年代後半流通品」  700ml、43%

 

これといって激レアというわけでもなく、要は10年程前のオフィシャルボトル、

ということなのですが、状態がとても良かったのです♪

画像向かって左側が旧ボトルで右側は最近入荷した現行ボトルです。

現行とはいってもラフロイグ15年自体が終売らしいですからこちらも段々と入手が

難しくなっていきそうな予感です・・・。

ぱっと見ラベルはほとんど変わりありませんが現行品がISLAY SINGLE MALT

表記なのに対して旧瓶はSINGLE ISLAY MALTと表記されています。これは

アードベッグなども同様ですね。

後はキャップシールが現行品はボトルネック上部までなのに対し、旧瓶はネック

の中腹あたりまできています。

そうそう、外箱も現行品は筒で旧瓶は紙箱でした。

両社とも並行輸入品で現行品は輸入元エイコーン。裏にドイツ語でカラメル添加

について表記があるのでドイツ回りの商品と思われます。

旧瓶は表ラベルにジェノヴァのインポーター名が表記されているのでイタリア回り

のボトルでしょう。輸入元は重松貿易で、電話番号が9桁になっています。大阪

の電話番号は平成11年から10桁になっていますので、1998年以前に流通して

いた商品と推測されます。

 

Laphroaig15yold 色合いはほとんど変わりませんが、しいて言うなら

現行品が黄みがかった褐色なのに対して旧瓶は赤

みがかった褐色をしています。

香りをかぎ始めるとその時点から一気にボルテージ

が上がります一言でいうと70年代のボウモアを

彷彿とさせるような香りなのです!(例えば25年の

青い陶器ボトルとか)

熟れきったパパイアやかなり枯れてきたシェリー、

そしてその奥底にほんの僅かに薬品の香りが隠さ

れていて複雑に入り混じっています。自分が丁度

シングルモルトの世界にはまり始めていた頃を思

い出させてくれる香りで、それが興奮を誘うのかも

しれません。

現行の15年も柔らかくてかなり良いな、と思うのですが、どちらかというとバニラ

やバナナの甘さでスモーキーな香りもしっかりと感じ取れます。

並べて香りを嗅ぐと全く別もののウイスキーのようです。

味わいも極めて滑らかで柔らかく、最初砂糖漬けのレーズンのような甘みとシェ

リー樽由来のニュアンスがあり中盤からそれが香り同様のパパイアを思わせる

フルティーな味わいに変化し、微かな薬品臭さを含みながら優しく長い余韻へと

広がっていきます。

現行品では樽の力強さを感じましたが、この旧瓶はあくまで柔らかく、昔のアイ

モルトの味わいを思い起こさせてくれます。

 

本日は興奮のあまりとりとめのない長い文章となってしまい失礼いたしました。

ハーフずつの飲み比べもOKです!ものがあるうちに是非味わっていただきたい

と思います。

 

開栓日:2010年7月21日

ワンショット価格:旧瓶2,000円、現行品1,400円


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