「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

皇紀2679年 新天皇の即位

2019-10-23 04:35:09 | 2012・1・1
新天皇の即位を宣言する「賢所大前の儀」と「即位礼正殿の儀」とこれを祝う饗宴を国民の祝日の昨日、テレビも前にくぎ付けされるように見た。戦前、皇国史観の教育を受けた僕ら昭和1ケタ世代は今でもジンム,アンネイ、イトク,コウショウ、コウアン…と歴代の天皇のお名前を10代ぐらいまでは今でもソラで覚えている。それだけに皇室の行事には戦後生まれの世代より関心が深いのかもしれない。

平安時代の絵巻を繰り広げたような美しい厳かな儀式を見て僕は改めて皇紀2679年のわが国の長い歴史を感じた。ただ一つ気になったのは画面構成であった。「賢所大前の儀」中継の画面の上面に台風19号被災地のゴミ収集のテロップが流れていたことだ。緊急避難なら当然だが、ゴミ収集の場所と時間である。

政府は台風被害に配慮して即位祝賀パレードを11月10日まで延期した。NHKも被災地だけでなく,沖縄戦や東日本大震災の犠牲者まで配慮した番組編成していた。
僕は昔修身で習った仁徳天皇の故事”高き屋にのぼりてみれば、煙たつ民の煙の賑わいけり”(日本書紀)を思い返した。災害地の一日も早い復興を望む。